超人ミノワマン、大巨人ホンマン打倒へ「本能の巻」=DREAM.11
10.6DREAMハルクトーナメント準決勝で、ミノワマン(右)はホンマンと対戦 【スポーツナビ】
会見に出席したミノワマンは「本能で戦いたい。体が小さくても勝つ可能性、手段があるということを見せたい」と意気込みを語った。
これにより、残るもう1つの準決勝は自動的にゲガール・ムサシvs.ソクジュとなるはずだったが、会見に同席した笹原圭一DREAMイベントプロデューサーが、ムサシに関して左肩の肩関節腱板を損傷し全治1カ月であることを発表。同大会およびトーナメントを欠場することになり、代替選手はトーナメント1回戦敗退選手を中心に近日中に決めたいとした。
また、ライト級ワンマッチとして、J.Z.カルバンvs.中村大介の一戦も決定した。
体の小さい選手でも大きい選手に勝てる手段はある
横綱・白鵬とのぶつがり稽古を振り返り、「横綱は生きた大木」とミノワマン 【スポーツナビ】
「ホンマン選手が総合のリングに上がるようになってから、試合をしてみたいと思うようになりました。背の高さですとか、生まれ持った、見たままの超人的な大きさ。そういう選手とぶつかって、超人に近づけたらいいかなと思っています」
218センチ・148キロのホンマンに対し、ミノワマンは175センチ・85キロ。日本人格闘家の中では標準サイズ、とミノワマン自身は思っている。見た目や数字のサイズからすれば、到底勝てるはずもない。しかし、その「パッと見」の判断こそを覆したいのだという。
「体の大きい小さいで、強い弱いを判断されるのがイヤなんです。小さくても勝つ可能性、手段はあります」
その可能性・手段を広げるため、ミノワマンは今月2日、横綱・白鵬が在籍する宮城野部屋に1日入門。横綱の格闘家としての――いや、超人としての底知れぬ強さを体に刻み込んだのだった。
「ホンマン選手のようにそこまで大きな人は身近にはいない。でも、日本にもスーパーハルクな人がいる、と思って相撲部屋を訪ねました。相撲の心得と言いますか、大きな相手と当たった瞬間の感触と言いますか……少しでも近づけたかなと思います。白鵬さんは、“生きた大木”でしたね」
本能で戦うのみ――ミノワマン、超人への階段を駆け上がる!
野獣狩りに続き大巨人狩りも成功させ、また一歩超人に近づくか(写真は5月「DREAM.9」) 【t.SAKUMA】
野獣サップ狩りを経て、1つ階段を上がった超人への道。さらに人間を超越するには、大巨人戦でさらに眠れる本能を解き放つしかない。
「サップ戦では一瞬、一瞬、本能を感じ取ることができた。次のホンマン戦ではそれを継続させて、本能で戦いたいと思います。ミノワマン第14話『本能の巻』」
ある意味、人間であることを捨て、本能のままもう1つ上の高みに手をかけるか。ホンマンを打ち倒した時こそ、超人ミノワマン誕生のカウントダウンが始まる。
大物喰いへ、中村「普通にやります」
強豪カルバンとの大一番が決まった中村大介、「普通にやる」とテーマは平常心だ 【スポーツナビ】
田村潔司の弟子としてUの遺伝子を受け継ぐ中村が、カルバンの印象をこう語った。無理もない、相手はHERO’Sの絶対王者として君臨。世界を見渡してもライト級トップランカーの一人に数えられる、強豪中の強豪だ。
しかし、中村は「最初に聞いたときはテンションが上がりましたね。やるしかないな、って」とニヤリ。そして、ビビる部分もあるんですけど、と言いつつ「変に自信あるところもあるんですよね」と、素浪人を思わせるアゴヒゲをさする。自信とはもちろん“勝つ自信”、一撃必殺の腕十字を取る自信に他ならない。
「一本取りたいですね。何だかんだ言って最近は一本を取れていないんで、できれば腕十字を決めたいですね」
一本奪取へ、カルバン戦のテーマはずばり「普通」。この「普通」の姿勢さえ崩さなければ、この世界的強豪相手にも勝機を見出せると、断言する。
「普通に頑張って、普通に試合をすれば、普通に勝てると思っています」
中村の言葉は乱暴に聞こえるかもしれない。だが、この「普通」こそが本人にとって何より大事なこと。3月「DREAM.7」の石田光洋戦は、普通でいられなかったために敗戦を喫したのだ。
「試合に対して意気込みすぎると、今までいい結果が出なかった。石田戦も、試合前にあれをやろう、これをやろうって決めてしまってダメでしたね」
石田戦の反省をふまえ、出た答えが普通=平常心。熱い闘志は内に秘めながらも、さざ波一つ起きない気持ちで臨めば、あとは体が大波を起こしてくれる。
「練習でやってきたことは体が覚えていますからね。それを出せるように当日は持っていきたい。カルバンのパワーに対しては、逆に力を抜いて、“柔よく剛を制す”で」
カルバン打倒なら、一気にライト級王座戦線台風の目として浮上する。中村がUの魂を胸に、人生最大の大物食いを成功させるか。
DREAM.12「ビビってたじろぐ仕掛け」は来週中にも発表へ
10.25「DREAM.12」でお目見えするビビってたじろぐ仕掛けは来週中にも発表したいと笹原EP 【スポーツナビ】
ハルクトーナメント1回戦でマーク・ハントを一本で撃破し、優勝候補筆頭にも挙げられていたムサシの欠場。笹原EPの説明によれば、8月末に左肩を痛め、違和感が取れないため精密検査をしたところ、左肩の肩関節腱板損傷で全治1カ月と診断されたとのことだ。
ギリギリ間に合う可能性も残されていたが、満足な練習とパフォーマンスを発揮できないことから、ムサシ本人から辞退の申し入れがあったという。
現在、ムサシはStrikeforceのライトヘビー級王者でもあるが、「またDREAMに帰ってきます」と笹原EPは約束。ただ、10月25日開催の「DREAM.12」に出場するかは微妙で、「ケガの治り具合を見て、本人と相談したい」と語った。
一方、ムサシがライトヘビー級王者となったStrikeforceとの提携だが、笹原EPは先月渡米し、Strikeforce側と直接対談。「こちらは王者クラスを出す用意がある、と伝えましたし、向こうのプロモーターもすごく積極的でしたね」と、十分な手応えがあったことを報告した。
さらに、具体的な決定には至っていないが、「DREAM.12でStrikeforceのチャンピオンクラスの選手が出てくる可能性がある」と付け加えている。
また、Strikeforceとの提携効果により、「ビビってたじろぐような仕掛け」をすると予告していた笹原EPだったが、この日はまだ発表には至らず。しかしながら、来週にはDREAM.12のカードと合わせて発表したいと明言しており、「ビビってたじろぐ仕掛け」の全貌が近日中にも明らかになるようだ。
また、秋の復帰を予告していた桜庭和志に関しては、「DREAM.11か12」と、どちらでの復帰になるかは未定。9月26日に開幕するK−1ワールドGPに出場するアリスター・オーフレイムについては「年内にもう1回、DREAMで試合をさせたい」と語った。
■DREAM.11 フェザー級グランプリ2009決勝戦
10月6日(火)神奈川・横浜アリーナ 開場17:00 開始18:00(予定)
【決定対戦カード】
<スーパーハルクトーナメント 準決勝>
ミノワマン(日本/フリー)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
<スーパーハルクトーナメント 準決勝>
ソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト)
X
<ライト級ワンマッチ>
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
中村大介(日本/U−FILE CAMP.com)
【既報対戦カード】
<DREAMライト級タイトルマッチ>
[王者]ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
[挑戦者]青木真也(日本/パラエストラ東京)
<フェザー級GP 決勝戦>
高谷vs.所の勝者
ウォーレンvs.ビビアーノの勝者
<フェザー級GP 準決勝戦>
高谷裕之(日本/高谷軍団)
所 英男(日本/チームZST)
<フェザー級GP 準決勝戦>
ジョー・ウォーレン(米国/チーム・クエスト)
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)
<フェザー級GP リザーブファイト>
DJ.taiki(日本/フリー)
宮田和幸(日本/フリー)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ