都市対抗で明暗を分けた注目選手たち
低調に終わったドラフト対象選手
長野に並ぶ右のスラッガーとしてプロから注目を集めていたNTT東日本・清田だったが、実力を発揮できなかった 【島尻譲】
投手陣は大谷智久(トヨタ自動車)が3戦で先発2(1勝1敗)、救援1でそれなりの安定感を見せた。あとは大竹飛鳥(NTT東日本)が新日本石油ENEOS戦で7回3分の2を無失点に抑えると、諏訪部貴大(Honda)が東芝戦で7回無失点と好投した。貴重な左腕で、複数球団が関心を示している昨年の若獅子賞・川口盛外(王子製紙・春日井市)は1回戦の三菱重工長崎戦で制球難もあって4回3分の2でマウンドを降りて、早々に姿を消した。
都市対抗は一発勝負の短期決戦であるし、元々、力量のある選手たちなので、この結果だけで評価が大きく変わることはないのだが、周囲の期待も大きいうえに、大舞台での活躍はスカウト陣に「何かを持っている選手だ」と、思わせる機会でもある。そういう部分に限っては少し寂しさを覚える大会だったのかも知れない。
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