ライアン・ムーアがプレーオフを制し初優勝=PGAツアー ウィンダム選手権

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三つどもえのプレーオフを制したムーア。ツアー参戦4年目にしての、初優勝となった 【Getty Images】

 男子ゴルフ米ツアー(PGAツアー)のレギュラーシーズン最終戦となった「ウィンダム選手権」(ノースカロライナ州グリーンズボロ、セッジフィールドCC)の最終日では、サスペンデッドとなった第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、通算16アンダーで並んだ、ライアン・ムーア、ケビン・スタッドラー、ジェイソン・ボーンという米国出身の3人がプレーオフに突入。その3ホール目でムーアがバーディーを奪い、アマチュア時代から夢見たPGAツアーでの初優勝を果たした。

スコアを伸ばせず4位に終わったガルシア

 天候に恵まれず3日目に第3ラウンドを終了できなかったが、全員が54ホールを終えた時点で首位に立ったのは、通算15アンダーとしたセルヒオ・ガルシア(スペイン)。最終ラウンドに入っても、5番から3連続バーディーの猛攻で、一時は通算18アンダーと独走態勢に入ったが、今季初優勝の壁は予想以上に高かった。

 これまでのガルシアの記録を見ると、最終日を首位で迎えた経験は7度あるが、そのうち勝ったのはたったの2回。つまり逆転負けが多い傾向にある。
 その成績が物語るように、3連続バーディーの後は、8番を皮切りに3つのボギーをたたいて15アンダーに転落。先に16アンダーでホールアウトした3人が待つ18番でも、2打目をバンカーに入れてしまい、そこから直接バーディーを狙ったが数センチ及ばず、結局通算15アンダーの4位に終わった。

 ホールアウト後のインタビューでは、リードを奪った時の心境を「いい感じになれなかった。自分と戦っている感じがした」と振り返った。今季、今ひとつ波に乗り切れない、かつての「神の子(エルニーニョ)」が、その苦境を露呈する結果となった。

初めて出たツアー競技の大会で、4年越しの優勝

 一方、ムーア、スタッドラー、ボーンの3人による三つどもえのプレーオフは、507ヤードと長い18番パー4からスタート。今大会の平均ストロークが4.29と最難関ホールでパーセーブできなかったボーンが最初に脱落。勝負はムーアとスタッドラーというツアー初優勝を目指す2人に絞られた。

 2ホール目の10番では、スタッドラーが4メートルのバーディーチャンスを決めきれずパー。逆にムーアは、長いパットとなった3打目をきっちりと寄せ、勝負は3ホール目にもつれ込んだ。

 再び迎えた18番ホールで、スタッドラーは2打目でグリーンを大きくオーバーしてしまい、3打目のアプローチも寄せ切れない。対するムーアは、3メートルのバーディーチャンスにつけると、これを決めて、ツアー初勝利を勝ち取った。

 優勝後のインタビューでその勝因を聞かれると、「本当に我慢することができた。それが勝因だ」と2005年にプロデビューして以来、ツアー4年目で勝ち取った栄光を喜んだ。

 アマチュア時代は注目の選手であったムーアだが、その後はPGAツアーのレベルの高さに苦しんだ。「初めてツアー競技に出たのが実はこの試合なんだ。だから本当にうれしい」と、勝てなかった4年の歳月を振り返り、声を震わせた。

<了>

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