ライアン・ムーアがプレーオフを制し初優勝=PGAツアー ウィンダム選手権
三つどもえのプレーオフを制したムーア。ツアー参戦4年目にしての、初優勝となった 【Getty Images】
スコアを伸ばせず4位に終わったガルシア
これまでのガルシアの記録を見ると、最終日を首位で迎えた経験は7度あるが、そのうち勝ったのはたったの2回。つまり逆転負けが多い傾向にある。
その成績が物語るように、3連続バーディーの後は、8番を皮切りに3つのボギーをたたいて15アンダーに転落。先に16アンダーでホールアウトした3人が待つ18番でも、2打目をバンカーに入れてしまい、そこから直接バーディーを狙ったが数センチ及ばず、結局通算15アンダーの4位に終わった。
ホールアウト後のインタビューでは、リードを奪った時の心境を「いい感じになれなかった。自分と戦っている感じがした」と振り返った。今季、今ひとつ波に乗り切れない、かつての「神の子(エルニーニョ)」が、その苦境を露呈する結果となった。
初めて出たツアー競技の大会で、4年越しの優勝
2ホール目の10番では、スタッドラーが4メートルのバーディーチャンスを決めきれずパー。逆にムーアは、長いパットとなった3打目をきっちりと寄せ、勝負は3ホール目にもつれ込んだ。
再び迎えた18番ホールで、スタッドラーは2打目でグリーンを大きくオーバーしてしまい、3打目のアプローチも寄せ切れない。対するムーアは、3メートルのバーディーチャンスにつけると、これを決めて、ツアー初勝利を勝ち取った。
優勝後のインタビューでその勝因を聞かれると、「本当に我慢することができた。それが勝因だ」と2005年にプロデビューして以来、ツアー4年目で勝ち取った栄光を喜んだ。
アマチュア時代は注目の選手であったムーアだが、その後はPGAツアーのレベルの高さに苦しんだ。「初めてツアー競技に出たのが実はこの試合なんだ。だから本当にうれしい」と、勝てなかった4年の歳月を振り返り、声を震わせた。
<了>
PGAツアーモバイルでは、このウィンダム選手権のハイライトを動画で配信中。
大会中のライブスコアはもちろん、ラウンド中の選手画像やラウンド後の選手のインタビュー記事も配信。
http://www.pgatourm.jp/
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ