80年代の名将・広岡氏が西武の猛追をバックアップ!?

埼玉西武ライオンズ

ベイリス加入に細川が復帰

 後半戦に入り、徐々に貯金を増やして行きたいライオンズ。首位、北海道日本ハムとのゲーム差は8月3日現在で8.5。前半戦、チーム状態が上がらなかった中にも現在、3位という位置に収まっているところはさすが、去年の王者の風格といったところか。渡辺久信監督も後半戦に向けて「うちはまだ、50パーセントの力しか出していない」と意気込んだとおり、後半戦に入ってからは、課題だった中継ぎ陣も安定したピッチングを見せている。中でも、岩崎哲也、山本淳、そして阪神から移籍してきた藤田太陽など、新しい層が重なり合って、リリーフ陣に厚みを持たせている。そして、もう1人、期待がかけられているのが米大リーグ傘下ナショナルズ3Aからやってきたジョナ・ベイリス。ハリー・ポッターに似ているところから「魔球?」を投げられるのではとうわさされているが、スリークォーターより少し低い感じのフォームから繰り出されるスライダーを武器に日本で三振の山を築けるのか? 「魔球は投げないけど、本当の決め球はまだ内緒。狙い打ちされたらイヤだから」とニヤリと笑うベイリスが実戦でベールを脱ぐ日も近い。そして、もう一つの明るい話題が、右ひじの故障で戦線を離れていた正捕手、細川亨の復帰。「ここから100パーセントの力で行くよ」と気合を入れた渡辺監督率いるライオンズの猛追撃が始まる。

名将・広岡氏が24年ぶりにライオンズのユニホーム

大宮に西武黄金期のユニホームが復活(写真は1985年) 【(C)SEIBU Lions】

 恒例になりつつあるライオンズ・クラシックだが、ことしは1980年代黄金時代がテーマ。4日から行われる第3章では「悲願の日本一奪還」と題してさまざまな演出が行われる。今回のカードの初戦は県営大宮球場で行わる予定で、大宮近辺のファンが80年代のユニフォームを着たライオンズの選手たちを見る初めての機会。そして、最大の目玉としてはその時代を支えた首脳陣、選手らを招いての始球式やイベントの数々。今回は「管理野球」の頭脳として知られる広岡達朗氏が来場する予定だ。1985年に退団してから実に24年ぶりにライオンズのユニフォームに袖を通すことになる。黎明期のライオンズを24シーズンぶりに日本一へと導いた名将が始球式はもちろんのこと、8月6日の試合後に行われるサラリーマンナイトへの参加することが決定。黄金時代を知る中年世代のファンにとってはたまらない朗報だ。広岡氏自らのノックを受ける機会など、早々訪れるものではなく、今回の8月6日に西武ドームへ最高の夏の思い出をつくりに足を運ばれては? その際にはマイグラブの持参を忘れずに。そして名将の厳しい視線の下、ライオンズナインもリーグ首位奪回に向けて張り切ること間違いなし!?

<text by 稲葉真由美>
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