どうして青木はミドルを蹴り続けたのか?=kamipro発
【(c)菊池茂夫/kamipro】
青木「ボクはK-1が好きじゃないから」
【(c)乾晋也/kamipro】
また勝手なデマを流さないでよ。青春18きっぷで九州あたりを旅するの。とくに期間は決めずにね。シャオリン戦が終わったら、もともとやろうと決めてたんですよ。
――それはおもしろそうだなあ。
でしょ? 所持金は5000円とキップだけ。で、どっかに「泊めてください!」ってお願いして回るの。九州の皆さん、その際はよろしくお願いします!
――よろしくお願いします(笑)。本題に入りますが、今回もまた物議を醸す試合になりましたねぇ。
試合内容がファンの期待どおりにいかなかったことは申し訳なかったです! 今回の試合は、プロのファイターとしてはダメだったことは自分がよくわかってます。
――またまたぁ。ホントはそんなこと思ってないでしょ?(笑)。
もうやめてくださいよ、ホントに。とくに試合後のマイクアピールはいろんな人から怒られたんだから。
――あのマイクアピールが、ブーイングを誘発したって声がありますけど。
あれはホントに反省してます! も〜う、怒られた!
――あたりまえですよ!(笑)。
違う、あれは違うの! 「ムエタイっておもしろいでしょ〜?」っていうのは、全日本キックの藤原あらし選手が昔言ったんですよ。タイ人に勝って「K−1、K−1って騒ぐけど、ムエタイっておもしろいでしょ〜?」って言ったのよ。
――凄くわかりづらいですよ(笑)。
格闘技オタクの青木真也は「これだ!」と思ってさ。ボクはK−1が好きじゃないから。格闘技を世間に広めたのはK−1、そして薄っぺらくしたのもK−1だと思うから。
――そうなんだ(笑)。
だから「K−1、K−1って騒ぐけど、ムエタイっておもしろいでしょ〜?」っていう気持ちがあったんですよ。本当はあそこで「これ想定外、想定外。いや、予想外ソフトバンク」って言いたかったんだけど、やめといた。
――もっとブーイングを誘発していたでしょうね(笑)。
でも試合はボクの勝ちですよ。こればっかりは誰にも文句を言わせない。
青木「勝負に関しては性格、悪いっすよ」
【(c)菊池茂夫/kamipro】
ちょっと待って。「寝技をしなかったのはボクのほうか?」と。たとえば、シャオリンの主張は「ボクは寝技をしたかったのにあいつは寝技をしてくれなかったんだよ」ってことですよね。でも、首相撲から四つの差し合いになりかけたけど、そのときボクを突き放して逃げたのはシャオリンです。ボクがバックを奪ったときにすぐにスタンドに戻したのもシャオリン。「おまえにとって寝技って何?」って聞きたい。
――自分の有利な体勢から寝技を始めたいというか(笑)。青木さんが下になってすぐにパスガードができる感じ。
そんな都合がいい寝技はないですよ!
――最初から左ミドルキック作戦でいこうと決めてたんですか?
ぶっちゃけ、全局面で圧倒してやろうと思ってたんですよね。
――たとえ寝技になっても圧倒しようと?
寝技になっても上からコツコツやり続けて、スタンドは蹴って蹴って蹴りまくって。べつに下になっても同じことです。どの局面になっても主導権を握ろう、と。最初から「判定上等!」でしたからね。
――あのシャオリン相手にラバーガードを二度もセットしたのは凄いという声もあがってますけど。
とくに問題なかったですね。(シャオリンは)パスガードはそんなに強くないと思ってたし、実際にする気はなかったみたいですし。
――スタンドであそこまでミドルが入るとは思ってました?
正直、(左ミドルを)蹴れると思ってたんですよ。彼、ミドルをカットしないから。それは最初からわかってたんですけど、思ってた以上に蹴れたから。
――今回みたいに距離を制して時間いっぱいを使う闘い方をされたら「誰も青木真也には勝てないんじゃないか」って思っちゃうんですけど。
だからボクは性格悪いって言ってるじゃないですか。勝負に関しては性格、悪いっすよ。ボクとか中井(祐樹)先生とか北岡(悟)さんも相手が嫌がることをバンバンやりますよ。ミドルをカットできないなら、もうバンバン蹴りますって。
※このあとも、青木本人がシャオリン戦の真相をざっくばらんに語りまくっています。さらに、青木から飛び出した「目指せ、アントニオ青木!」発言の真相とは!? またもや問題発言連発の青木インタビューの続きは『kamipro Special 2009 AUGUST』をチェスト! 押忍!!
【09年7月21日/都内・某ホテルにて収録】
(聞き手/ジャン斉藤 撮影/菊池茂夫 試合写真/乾晋也)
「kamipro Special 2009 AUGUST」
【kamipro】
●マッハ完敗! 青木にブーイング!! 物議を醸した7.20『DREAM.10』徹底詳報!!
☆シャオリン戦はなんだったのか?
真相に迫る独占インタビュー 青木真也
☆青木の宣戦布告にこの男はどう答える!?
川尻達也「青木くんとの試合で世間を巻き込みたい」
☆ジダに完勝! 衝撃のメジャーデビュー
菊野克紀「僕ならシャオリンをKOできますね」
☆マッハを下したウェルター級GP優勝者は
?田延彦の遺伝子を持った男だった!? マリウス・ザロムスキー
☆“数字を持つ男”の『DREAM.10』ひとり反省会
笹原圭一 DREAMイベントプロデューサー
☆青木、川尻、菊野にサダハルンバが怒り心頭!?
谷川貞治 FEG代表
☆恒例!“忍者”高阪剛の『DREAM.10』
プロフェッショナル解説でござる。ニンニン。
●この勢いは止まらない!! 『UFC100』追撃特集!
☆UFC、そしてMMAはこの男から始まった
ホイス・グレイシー 独占インタビュー
「グレイシー柔術がなければUFCは存在しなかっただろう」
☆“UFCを作った男”ホリオン・グレイシーの息子
ヘナー・グレイシー「いまのUFCは父が作ったUFCと目的が異なってしまった」
☆“ミスターUFC”がMMAの歴史を振り返る
ランディ・クートゥアー「かつてUFCファイターは犯罪者扱いされたものだよ」
☆『TUF9』コーチ対決を制した“MMAレジェンド”
ダン・ヘンダーソン「俺のMMA人生でいまが一番強いよ」
☆リョートを育てた“マチダ空手”のルーツに迫る!
“リョートの父”町田嘉三 インタビュー
☆発掘!! デビュー当時のLYOTOインタビュー
■MMA界下半期のキーマンを直撃!
☆KIDを破った超レスリングエリート
ジョー・ウォーレン インタビュー
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☆狂乱のサイコ野郎はTV&ラジオスターだった!
ジェイソン“メイヘム”ミラー
☆柔道銀メダリストが『戦極』に出るぞ!
泉浩 インタビュー「MMAをデストロイシマース!(司令長官・談)」
☆寝技最高! 人生超絶好調!!
“カリスマブロガー”高瀬大樹 ポジティブ独演会
■追悼 全日本女子プロレス松永高司会長
☆“女子プロレスの父”逝く――。
夢を追い続けた稀代の興行師を偲ぶ
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松永会長×ザ・グレート・サスケ「全女はボクらの教科書ですよ!(サスケ)」
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松永会長超絶エピソード集
☆松永高司語録
ほか、今回も「カミプロっておもしろいでしょ〜?」な企画満載です。
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