全日本のエース、越川がイタリア完全移籍=バレーボール
イタリアへの移籍会見で、笑顔を見せる越川 【スポーツナビ】
越川の背番号は「7」に決定。そのほか契約内容の詳細は今後詰めていくものの、複数年契約を視野に交渉を進めている。
越川が移籍の意思を決めたのは昨夏の北京五輪後。イタリア、トルコ、ギリシャなど、複数チームのオファーの中から、世界のトップリーグで、以前から興味を持っていたイタリアへの移籍を決めた。越川は、「世界のトップと戦う上で、トップ選手が集まるリーグで戦い、代表チームに還元していきたい」と、戦いの場にイタリアを選んだ理由を語った。
移籍先のパドヴァは、イタリア代表3人が所属するチームで、2008−09シーズンまで1部リーグに所属。09−10シーズンから2部リーグに参加し、1部復帰を狙っている。2部所属チームへの移籍について越川は、「試合に出なければ意味はない。試合でプレーをすることを考えたら、条件が合っているかと思った」と話し、ポジションが確約されているわけではないものの、より試合出場の可能性が高いチームとしてバドヴァを選んだと説明した。
イタリアリーグは9月28日に開幕し、来年4月に終了予定。その間には、全日本男子が出場する、11月ワールドグランドチャンピオンズカップなどが控えているが、「招集されればすべての大会に参加したいと思う」とし、全日本の活動にも、意欲を示した。
以下は、越川の会見コメント。
全日本の強化には、「選手が海外に出て行くことが必要」
緊張した面持ちで質問に答える越川 【スポーツナビ】
イタリアの他にもオファーを頂きましたが、イタリアは世界のトップレベルのリーグという気持ちもあり、前からイタリアに行きたいと思っていました。それから、海外移籍で重要なところは試合に出なければ意味がない。(パドヴァが)A2だからではありませんが、試合でプレーすることを考えたら条件的にも合っていると思い、パドヴァを選びました。(目標は)パドヴァは昨シーズンA1にいたが、A2に落ちてしまったチームです。僕としてもまずA1に上がることを一番の目標としてやっていきたいです。
なぜ海外に決めたかというと、(国際大会で)世界のトップチームと戦って結果を出していく上で、日本の選手が海外にどんどん出て行くことが必要だと思います。残念ながら日本のリーグは、まだ世界のなかではトップリーグとは言えない。世界のトップ選手が集まっているリーグで、少しでも多くの経験をし、代表チームに戻ったときに(その経験を)還元して、さらに日本が強くなれるように海外でやることが必要だなと思い、海外移籍を決めました。
コンディションは上がってきている
今の段階では、全日本も最初の合宿やワールドリーグの前半戦、今週からのアウェー試合は辞退させていただいているんですが、それはこれから8月の世界選手権予選、アジア選手権、グラチャン、そしてイタリアへ向けての準備期間だと思っています。その準備期間があるおかげでコンディションは上がってきていますし、順調にきていると思います。
言葉は勉強はしています。それがどこまで通用するかは行ってみないと分かりませんが、行ってから分かる事の方がたくさんあると思うので、それも一つの勉強かなと思っています。
<了>
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