打倒・阪神へ不敵に笑う埼玉西武の扇の要
4年目のビッグチャンスに感じるやりがい
銀仁朗は見事な配球で野上をリードし、小笠原から三振を奪った 【写真は共同】
4年目にして巡って来たビッグチャンスだったが、これまでは3連戦すべての試合においてマスクを被ることがなかったため、配球の違いなどに戸惑ったこともあった。
「実際にかぶって試合に入ってるのと見てるだけじゃ、経験値がまったく違いますからね」
4月29日に細川が登録を抹消されてから1カ月。ローテーション投手たちのゲームのつくり方にも慣れてきて、より冷静に周りを見られるようにもなってきた。
「ずっと出るのは難しい。でも、その分、めっちゃやりがいも感じてる。挑戦のしがいはありますね」
勝負どころで見せた好リードとブロック
そして31日の試合ではラミレスの本塁突進を見事にブロック。102キロの巨体とのガチンコ勝負にさすがに一瞬気を失いかけたが、ライトのG.G.佐藤のレーザー返球を無駄にはできないとしっかりキャッチしたままだった。「起きたときには、記憶が抜けてましたね」と話した銀仁郎は、心配された翌日のアーリーワークも欠かさずに参加。「ムチウチなりそう。でも、そんなにやわじゃないからね」と笑顔を見せていた。
「阪神ファンのヤジは逆に楽しみ」
「金本(知憲)さんは僕が(マスクを)被った試合では3三振やったし、その前にランナーをためへんかったら大丈夫でしょ? ブラゼルも弱点は分かってるしね。大丈夫ですよ」と強気の発言。前回の甲子園でもその雰囲気を十分に味わったようで、「阪神ファンのヤジは逆に僕は楽しみやね。どんだけのすごいこと言ってくるんやろって感じです」と不敵な笑みを見せた。「西武ドームでもめっちゃ野次は飛んでくるし、阪神ファンはすごいですよ。それに負けんと西武ファンも応援してほしいですね」
肝っ玉の据わった負けず嫌いが、どんな配球で阪神打線を翻弄(ほんろう)するのかこうご期待!!!
<text by 稲葉真由美>
<了>
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