イタリア・セリエＡは３試合を残して、首位インテルと２位ミランとの勝ち点差は７。今節でインテルが勝利すれば、文句なしにインテルの４連覇が決まる。１７日に行われるインテル対シエナの一戦では、前節欠場したＦＷイブラヒモビッチの復帰も予想されており、ホームの熱狂的インテリスタ（インテル・サポーター）たちの前で４季連続のスクデット（セリエＡ優勝）が決まる可能性が高い。
　また、前節にセリエＡ残留を確定させたカターニアはアウエーでローマと対戦。第１７節に行われたこのカードでは、ＦＷ森本貴幸が見事に２ゴールを挙げ、カターニアを３−２の勝利に導いた。そのほか、３位のユベントスはホームで１１位のアタランタと対戦する。

ＭＦカンビアッソ（インテル）

「僕らがゴールインするまで、あとわずかだ。インテルにとってマッチポイントとなるシエナ戦は特別なものになるだろう。ほかのチームの結果はもう関係ない。この一戦に勝利すれば優勝が決定するんだ。インテルサポーターの前でスクデットを祝いたいから、不屈の闘志で勝利をつかむよ」

スパレッティ監督（ローマ）

「最近、われわれは素晴らしいプレーを見せているが、それが良い結果につながっていない。リーグ６位、そしてヨーロッパリーグ出場権を確保するためにも、カターニア戦での勝利が必須となる。カターニアはゼンガ監督のおかげで見事なシーズンを送っており、既にセリエＡ残留を手にしている。そのような好調チームとの対戦は苦戦を強いられるだろう」

ゼンガ監督（カターニア）

「（カターニアが３−２で勝利した）前回のローマ戦と同じ結果を出せるように全力を尽くすよ。ローマが不調だと言われているかもしれないが、彼らは前節のカリアリ戦で安定したパフォーマンスを見せていたし、勝ち点３を奪うのは決して簡単ではないだろう。
　われわれはセリエＡ残留を確保した。次の目標は（カターニアのセリエＡ復帰後最高勝ち点記録である）４２ポイントに到達することだ。申し訳ないが、わたしの去就についてはノーコメントだ」

ＦＷ森本貴幸（カターニア）

「第１７節のローマ戦で、僕は２ゴールを決めたからよく覚えている。その試合は僕の運命をいい方向に変えてくれた。それまでは、１月の移籍市場でカターニアを離れることを考えていたんだ。でもその後、状況は変わった。今はもうここから出て行きたいなんて思っていない。残留することでとても満足している。土曜日の試合で、ローマ相手にまたドッピエッタ（１試合に２ゴール）を決めたいね」

ＧＫブッフォン（ユベントス）

「プロ選手として認めたくないが、ユベントスがインテルに劣っていることは事実だ。現時点では、われわれは３位か４位を争うチームなんだ。特に中盤では、インテルに対抗するためのクオリティーが欠けている。けがで長期離脱となったＭＦのサネッティとシソッコの不在は大きかった。
　来季についてはクラブの経営陣と相談した。そして、僕はユーベに残る。３、４年以内で重要なタイトルを争えるチームが完成するという条件でね」

　スポーツ専門のライブ映像配信サイトのLiveSports.jpでは、セリエＡ第３６節の以下の３試合を有料でライブ配信いたします。

ローマ対カターニア
５月１６日（土）２５時

ユベントス対アタランタ
５月１７日（日）２２時

インテル対シエナ
５月１７日（日）２７時３０分

※配信スケジュールは変更になる可能性があります。