マンUのパク・チソン「すべての試合が決勝戦」=イングランド・プレミアリーグ第35節レビュー

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パク・チソン(中央)らのゴールでマンUは首位を堅持した 【Getty Images】

 イングランド・プレミアリーグ第35節では、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)が19位に低迷するミドルスブラと対戦。ベテランMFギグス、そして韓国代表MFパク・チソンがそれぞれ得点を奪い、マンUが2−0で勝利し首位を守った。ニューカッスル戦でけがから復帰したリバプールのジェラードは、2得点に絡む活躍を見せ、3−0の勝利に貢献した。リバプールは首位マンUとの勝ち点3差をキープした。3位のチェルシーは2試合連続の“ロンドンダービー”を戦い、フラムに3−1で危なげなく勝利を収めた。敵地でポーツマスと対戦したアーセナルは、FWベントナーの2ゴールで3−0と快勝し、リーグ4位以上と来季の欧州CL出場権を確保した。

 以下は試合後の各クラブの監督・選手コメント。

ミドルスブラ 0−2 マンチェスター・ユナイテッド

アレックス・ファーガソン監督(マンU)

「先制点を奪った後、同点を狙うミドルスブラが積極的に多くのクロスを入れてきたが、中盤にはスペースが空いた。そのおかげで、われわれは主導権を握って勝利を収めた。優勝に向けて大きく前進したと言っていいだろう。残りはわずか4試合で、シーズン終了時点で首位にいることを願っている。(追加点を決めた)MFパクは、ゴール前に入っていくタイミングが素晴らしかった。彼は今シーズン、好調を維持しており、いいパフォーマンスを披露してくれた」

MFパク・チソン(マンU)

「チームが勝利するよう、そして僕がゴールを奪うためにも、毎試合で100パーセントをささげているよ。今シーズンの残り試合はわずかだし、ピッチで僕のすべてを尽くす。われわれは非常に良い位置にいる。しかし、最終節が終わるまで集中しなければいけない。すべての試合が決勝戦のようなものだから、勝つつもりでいかなければいけない」

MFギグス(マンU)

「最高の1週間だったよ。先週の日曜日には、2009年のイングランド・プロサッカー選手協会(PFA)最優秀選手賞を受賞した。それから、29日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦のアーセナル戦で(クラブの歴代最多記録となる)800試合出場を達成した。さらに、今日の試合で得点を挙げたんだ。これ以上の喜びはないよ」

リバプール 3−0 ニューカッスル

ラファエル・ベニテス監督(リバプール)

「われわれはいい試合を見せることができたと思う。しかし、もっとゴールを奪えるはずだった。3得点を決めたが、3回もクロスバーを直撃したからね。しかし、3−0で勝利したことと無失点を記録したことには満足している。ただ、まだ優位にいるのはマンUの方だ。彼らが勝ち点6を落とせば、われわれは逆転優勝をするチャンスはあるかもしれない。しかし、マンUに重圧をかけるためにも、わたしたちは自分の試合を勝ち続けるしかないね」

DFアウレリオ(リバプール)

「マンUは消化試合が1試合少ない。しかし、まだアーセナルやマンチェスター・シティと対戦しなければならないから、彼らが勝ち点を落とす可能性は大きいと思う。
 僕らの来週のウェストハム戦はとても重要な一戦となる。勝ち点3を奪うことができれば暫定首位浮上になるからね。ただ、優勝争いを最終節に持ち込むためには、われわれは残り3試合のすべてで勝利を果たさなければならないんだ」

チェルシー 3−1 フラム

フース・ヒディンク監督(チェルシー)

「結果については満足しているが、パスミスが多かったから不満も残っている。しっかりと集中していなければ、1つ2つのチャンスを与えてしまう。例えば(欧州CL準決勝の相手である)バルセロナに同じことをすれば必ずやられてしまうよ。6日のバルセロナ戦で起用したいため、ハーフタイムにDFアレックスとMFエシアンを交代させた。また、今日の試合で起用した4−4−2も試してみたかったんだ」

DFテリー(チェルシー)

「フラム戦でクラブ通算400試合出場を果たすことができてとてもうれしい。これからも多くの試合に出てチェルシーの歴代最多出場記録を更新したいね。可能かどうかは分からないけど、個人的な目標の1つだよ」

MFマルーダ(チェルシー)

「前線での連係プレーが非常に良かったから、3ゴールも決めることができた。しかし、先制点を奪った後すぐに同点を許してしまったんだ。6日に行われる欧州CL準決勝第2戦のバルセロナ戦では、同じミスを犯せばバルサの素晴らしい攻撃にやられるから集中力を保たなければならない」

ポーツマス 0−3 アーセナル

アーセン・ベンゲル監督(アーセナル)

「前半では、われわれは試合を完全に支配していた。素晴らしいパス回しで多くのチャンスを作り出したし、いい姿勢で試合に臨めた。後半になってポーツマスは戦術を変えて少し耐えられた。また、彼らには2−1にするチャンスがあったが、幸いにわれわれはダメ押しとなる3点目を奪って試合に決着をつけることができた。
 わたしはアーセナルの若手に対する疑問は全くないよ。彼らは優れた選手であり、毎日練習していることをピッチの上で見せている。2ゴールを決めたベントナーも着実に成長している。自分の実力を今日の試合で証明したと思う」

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