瀧本、新境地ウェルター級に手応え「逆にいいかも」=5.2戦極
ウェルター級での初戦を迎える瀧本、新境地へ手応え十分だ 【スポーツナビ】
昨年8月のフランク・トリッグ戦で敗戦後、一時は引退を口にし、ミドル級(83キロ級)からの階級変更もかたくなに拒否。そこまで己を貫き通した男が、一転、ウェルター級で“最後の勝負”をかける。戦極を主催するワールドヴィクトリーロードの國保尊弘取締役が「ああいう性格ですから、多くは口にしませんし、表情に出すわけでもないですけど、今回にかける気持ちの強さが伝わってきます。もし、ウェルター級でも何もできずに終わるとなると、また『限界』という言葉が本人から出てくると思います」と代弁。瀧本本人も、この試合にかける覚悟を“ラストチャンス”という言葉で表現した。
「もうそんなにチャンスは残っていない。ひとつ、ここでいい結果が出ればと思いますし、気持ちの上ではラストチャンスと思っています」
「自分のベストファイトと言える試合を」
「動けているし、逆にいいかも」と減量の影響がないことをアピール 【スポーツナビ】
「KOか一本が一番いいんですが、試合時間は15分あるので、その15分すべてを有効に使いたいですね。勝っても負けても、自分のベストファイトと言える試合をしたい」」
また、新境地といえば、2009年5月21日から始まる裁判員制度のPRとして日本弁護士連合会が制作したドラマ「裁判員になりました〜ニュースの向こう側〜」に、瀧本は冤罪の被告役として俳優デビューを果たした。
「格闘技に反映できることは特にないですけど(笑)」と語ったが、「1つの作品を作り上げていく楽しさとか、すごく満足しましたね。また機会があればぜひ」と意欲。“俳優・瀧本誠”としての活動を広げるためにも、まずは5月2日、本職のリングで戦極初勝利を挙げたい。
ニューイヤーイベントで新たに3階級の王座を
今後の展望について語った國保取締役 【スポーツナビ】
まず、「戦極〜第八陣〜」のカード順でフェザー級GPをメーン、セミファイナルに配したことに関し、「前回3月大会の流れから、フェザー級GPを軸にしてやっていきたい」と説明。また、その中でも日沖発の試合をメーンに持ってきたことについて「1回戦での日沖選手の勝ち方がすばらしく、今度はどのような試合を見せてくれるのか、我々とファンの期待度を含めてメーンにしました」と、フェザー級エース候補への大きな期待を明かした。
また、第7試合で行われるライト級ワンマッチ、横田一則vs.レオ・サントスはライト級王者・北岡悟への挑戦者決定戦という意味合いも含まれている。この試合以外にも、5月10日に東京・JCBホールで開催される修斗20周年記念大会の廣田瑞人vs.石田光洋も“査定試合”として見ており、「廣田選手、横田選手、サントス選手が挑戦者候補です。より内容のある勝ち方をした選手、より期待を持たせる選手に8月大会でのタイトル戦をオファーしたい」と明言した。
一方、それ以外の階級に関して、瀧本の参戦も決まったウェルター級はトーナメントを行わず、今後有力選手のワンマッチを組んでいき、その結果を受けて来年早々のニューイヤーイベントでタイトル戦を行いたいと國保取締役。その年明けイベントで、すでにあるライト級、ミドル級に加えて、ライトヘビー級、ウェルター級、フェザー級の3階級での王座を誕生させたい意向を語った。
また、ジョルジ・サンチアゴが保持するミドル級王座戦に関しては、「8月に挑戦者決定戦をやって、10月にタイトルマッチを組みたいですね」とコメント。挑戦者として王座決定戦で敗れた三崎和雄、GPシリーズ決勝戦で敗退した中村和裕、古豪フランク・トリッグの名前を挙げた。
戦極〜第八陣〜
<第9試合 フェザー級グランプリ2回戦 5分3R>
日沖 発(ALIVE)
ロニー・牛若(チーム・トロージャン)
<第8試合 フェザー級グランプリ2回戦 5分3R>
小見川道大(吉田道場)
ナム・ファン(Ma Du アカデミー)
<第7試合 ライト級ワンマッチ 5分3R>
横田一則(GRABAKA)
レオ・サントス(ノヴァ・ウニオン)
<第6試合 ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R>
シャンジ・ヒベイロ(ユニバーシティ・オブ・ジュウジュツ)
KEI山宮(GRABAKA)
<第5試合 フェザー級グランプリ2回戦 5分3R>
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
ジョン・チャンソン(CMAコリア/KTT)
<第4試合 フェザー級グランプリ2回戦 5分3R>
マルロン・サンドロ(ノヴァ・ウニオン)
ニック・デニス(Ronin MMA)
<第3試合 ウェルター級ワンマッチ 5分3R>
瀧本 誠(吉田道場)
マイケル・コスタ(シュート・ボクセ・アカデミー)
<第2試合 ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R>
トラビス・ビュー(エリート・パフォーマンス)
スタニスラブ・ネドコフ(ブルガリアン・ブシドー・フェデレーション)
<第1試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R>
真騎士(戦極育成選手)
毛利昭彦(毛利道場)
<オープニングファイト第2試合 フェザー級 5分2R>
大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手)
石橋幸太(横須賀総合格闘技道場DOBUITA)
<オープニングファイト第1試合 フェザー級>
斉藤裕俊(和術慧舟會GODS)
阿部剛卓(パラエストラ松戸/チームZST)
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