マンUの新星FWマケダ「人生最高の日だった」=イングランド・プレミアリーグ第31節レビュー

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劇的な逆転弾を決めた17歳のFWマケダ。試合後、「本当に夢のようだ」と振り返った 【Man Utd via Getty Images】

 イングランド・プレミアリーグ第31節では、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)がアストン・ビラに劇的な逆転勝利を飾り、首位を堅守した。2位リバプールはロスタイムの決勝点でフラムを破り、マンUとの勝ち点差1をキープ(※マンUは1試合未消化)。3位のチェルシーはアウエーでシアラー新監督が率いるニューカッスルと対戦し、2−0で危なげなく勝利を収めた。4位のアーセナルはFWアデバヨルの2ゴールでマンチェスター・シティを下し、5位アストン・ビラとの勝ち点差を6に広げた。

 以下は試合後の各クラブの監督・選手コメント。

マンU 3−2 アストン・ビラ

アレックス・ファーガソン監督(マンU)

「けがや出場停止などで8人もの選手を欠いたものの、われわれは勝ちたいという意気込みを十分に見せたと思う。守備面ではチームは多くのミスを犯した。若いマケダを投入したことは大きな賭けだったと認めよう。だが、勝ち点3を勝ち取るにはゴールが必要だった。だから彼をピッチに送ったんだ。マケダはわずか30分しか出場しなかったが、ゴールを奪うため積極的な姿勢を貫いた。試合後、彼に賛辞を贈ったよ。ただし、彼はこれからもしっかりと地に足を着けなければならないだろう」

FWマケダ(マンU)

「今日は人生最高の日となった。本当に夢のようだよ。得点を決めた後、スタンドで観戦していた家族に向かって走り出した。僕がここにいられるのも彼らのおかげだからね。ベンチスタートすら予想していなかったんだ。土曜日の午後、招集メンバーに選ばれたとファーガソン監督に言われたけど、まさかピッチに入るとは思わなかった」

DFネビル(マンU)

「まだ17歳かもしれないが、マケダの安定したパフォーマンスは素晴らしかった。ピッチに入ったら、見事なポストプレーで前線の起点になっていた。僕はけがのせいで長い間戦列を離れていたから、前半は試合のペースになかなかついていけなかったよ。だから、チームに勝ち点3をもたらしてくれたマケダに感謝している」

フラム 0−1 リバプール

ラファエル・ベニテス監督(リバプール)

「多くの選手がワールドカップ(W杯)予選の試合に出場し、疲れがたまっていたので、スタメンを決めるのは大変だった。ベナユンも100パーセントじゃなかったからベンチスタートにした。前半は(シュートが)ポストとクロスバーを4回も直撃したが、選手たちはあきらめずに攻撃を続けた。だからこそ、ゴールを奪うことができたのだ。この得点はとても重要だったが、それ以上にわれわれは勝利にふさわしかった。
 できれば、シーズンの最後までサポーターを喜ばせたい。残り7試合となるリーグ戦で、わたしたちは冷静でいなければならない。優勝に関しては、ユナイテッドがまだ優位だが、われわれは勢いに乗って連勝を続けるしかない」

MFジェラード(リバプール)

「1カ月前、『誰もユナイテッドを止められない』と言われていたけど、優勝争いでは毎年さまざまな紆余曲折がある。いま現在、リバプールは絶好調であり、首位ユナイテッドにプレッシャーをかけ続けている。ユナイテッドはまだ優位に立っているかもしれないが、僕たちは彼らから優勝を奪うために全力を尽くす。チームにとって最も重要な選手は、僕ではなくトーレスだと思う。トロフィー獲得のためには、彼がけがをしないでシーズンを乗り切ることが必要だ」

MFベナユン(リバプール)

「多くのチャンスを逃したから、何をやってもうまくいかない日になるのではないかと思っていた。だから試合の終盤に得点を決めることができてとてもうれしい。僕が挙げた決勝点をサポーターにささげるよ。彼らは世界一のサポーターで、常に温かい声援で僕たちを後押ししてくれるからね」

ニューカッスル 0−2 チェルシー

フース・ヒディンク監督(チェルシー)

「シアラーがニューカッスルの監督に就任して最初の試合となったため、この試合は特別な雰囲気の中で行われた。ニューカッスルの観客を黙らせるため試合序盤にゴールを決めたかったが、残念ながらそれはできなかった。しかし、後半は安定したパフォーマンスを披露してくれた。貴重な勝ち点3を獲得することができて満足だ。首位ユナイテッドとリバプールにプレッシャーをかけるため、われわれは勝ち続けなければならない」

MFランパード(チェルシー)

「前半は両チームともに決定機を作ることができなかったが、後半に入るとわれわれは主導権を握ることができた。そして僕が先制点を奪ったことで、ニューカッスルの選手が自信を失っていくのが分かった。その後も追加点を決めて、危なげなく勝利を収められた」

アーセナル 2−0 マンC

アーセン・ベンゲル監督(アーセナル)

「特に後半はわれわれが完全に試合を支配した。内容を振り返るともっとゴールを奪えたはずだが、全体的にはチームの出来に喜んでいる。けがから復帰したセスクもトップ下で良いパフォーマンスを披露してくれたし、2ゴールのアシストも正確だった。
 とにかく、5位アストン・ビラとの勝ち点差を6に広げたことに満足している。ただ、残りの試合ではリバプール、チェルシー、ユナイテッドとのタフな対戦が待っているから、われわれは4位を確保したとはまだ言えない」

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