マンUのファーガソン監督「ルーニーのレッドカードは厳しすぎた」=プレミアリーグ第30節レビュー

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フラム戦で退場処分を受けたマンUのルーニー(右) 【Man Utd via Getty Images】

 イングランド・プレミアリーグ第30節では、首位のマンチェスター・ユナイテッド(マンU)が敵地でフラムに0−2と敗れ、約4年ぶりの連敗となった。一方、リバプールはホームでアストン・ビラに5−0で圧勝し、単独2位に浮上。マンUとの勝ち点差をわずか1に縮めた(※マンUは1試合未消化)。また、チェルシーはロンドンのライバルチームであるトッテナムに0−1と黒星を喫し、3位に後退。4位アーセナルはアウエーでニューカッスルを3−1で下し、5位のアストン・ビラとの勝ち点差を3に広げた。

 以下は、試合後の各クラブの監督・選手コメント。

フラム 2−0 マンチェスター・ユナイテッド

アレックス・ファーガソン監督(マンU)

「前半で勝負がついてしまった。われわれは(3月7日に行われた)FAカップ戦でフラムを4−0で下したから、フラムはそのリベンジを果たしたかっただろう。われわれは後半も絶好のチャンスを作り出したが、相手GKのファインセーブに阻まれてしまった。チームは最後まであきらめなかったが、攻撃を仕掛けた時にカウンターでやられ、追加点を許してしまった。2位のリバプールとの勝ち点差がわずか1ポイントに縮まったため、次節のアストン・ビラ戦は重要となる。

 ルーニーのレッドカードは厳しすぎたと思う。彼は確かに審判の判定に頭が来てボールを投げたが、決して審判に向かって投げたわけではない。彼はできるだけ早く試合を開始したかったから、FKのポイントにボールを戻しただけだ。ボールは審判に当たっていないし、ルーニーも審判に当てるつもりはなかった。2枚目のイエローカードは厳しい判断だった」

MFギグス(マンU)

「前節のリバプール戦で完敗したため、このフラム戦で巻き返しを狙っていたが、連敗を喫してしまった。前半は完全に相手に支配されていたし、わずか1点の失点で前半を終えることができたのはGKファン・デル・サールのおかげだった。10人となった後でもチームのフォーメーションを変更することで、いいプレーはできていた。得点機を作ったが、相手GKの活躍でものにすることができなかった。同点ゴールを決めていれば違う結果になっていたかもしれないが、今は次のアストン・ビラ戦に向けて準備をしなければならない」

リバプール 5−0 アストン・ビラ

ラファエル・ベニテス監督(リバプール)

「もちろん、この大勝に喜ぶべきだが、満足してはいけない。チームとして改善しなければならないところは常にあるからね。例えば、アストン・ビラのGKが一発退場で10人となった後、われわれは4度の得点機があったが、追加点を決めることができなかった。リーグ優勝に向けて、得失点差は鍵となるから、もっとゴールを奪うべきだった。
 首位のユナイテッドがフラムに敗れたため、勝ち点差は1に縮まった。しかし、彼らのミスを期待してはいけない。われわれは自分たちの試合に集中し、好調のままで、残り試合のすべてに勝利することを目指さなければならない」

MFジェラード(リバプール)

「本当に予想以上の結果となったね。アストン・ビラはここのところ低迷していたけど、強いチームだから、試合前は1点差ゲームになると予想していた。プレミアリーグで初めてハットトリックを達成できてうれしいけど、重要なのはチームに勝ち点3をもたらしたことだ。しかし、今もユナイテッドが優位であることに変わりはなく、彼らが残りの試合にすべて勝利したらリーグ優勝することを忘れてはならない。僕たちは今の勢いに乗って、1試合ずつ勝ち続けるしかないんだ」

トッテナム 1−0 チェルシー

フース・ヒディンク監督(チェルシー)

「ハーフタイム中、後半の序盤からトッテナムは攻めてくると選手たちに警告したが、後半開始5分後に守備のすきを突かれて先制点を許してしまった。チェルシーに所属する選手のほとんどは各国の代表選手。だからこそ、その経験を生かして相手チームのプレッシャーを乗り切らなければならない。それができなかったことが最も残念だ。

 1点ビハインドの状態でチームは必死に同点ゴールを狙ったが、GKゴメスがワールドクラスのセーブでトッテナムを救った。以前、わたしはPSVを率いていたので、(元PSVの)彼の実力をよく知っている。
ユナイテッドがフラムに負けたのに、われわれは彼らとの勝ち点差を縮める絶好なチャンスを逃してしまった。これでリーグ優勝は非常に難しくなってしまった」

ニューカッスル 1−3 アーセナル

アーセン・ベンゲル監督(アーセナル)

「相手にPKを与えてしまった時、GKアルムニアが止めてくれると信じていた。11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のローマとのPK戦で、彼はいいセーブをして勝利に大きく貢献したからね。だから彼には多くの自信があったのだと思う。

 前半、われわれはニューカッスルを上回るプレーを展開し、後半で試合のペースを上げて、最終的に危なげなく勝利を挙げることができた。(来季の)CL出場権獲得に向けて重要なのは、5位アストン・ビラの結果に気にせず、次の試合に集中することだ」

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