男子ゴルフの米ツアー（ＰＧＡツアー）、トランジションズ選手権（アメリカ・フロリダ州コパーヘッド・イニスブルックリゾート＆ＧＣ）第２日が現地時間２０日に行われ、１７歳の石川遼が苦しみながらも、ＰＧＡツアー挑戦２戦目にして、初の予選突破を成し遂げた。

　地元のメディアも１７歳の動向を逐一チェックしネットで配信するなど、注目度はタイガー・ウッズばり。ＰＧＡツアー公式ページでも第１日のラウンドを終えたところで、ユーザー参加型の投票企画では石川の結果を予想する企画を実施。最も多い答えは、トップ２５入りで３２％、続いてトップ５０入りが２６％、逆に予選落ちは最も少なく１０％であった。

　石川は、初日１５位タイにつけ「これ以上ない最高のスタート」と自画自賛したが、第２ラウンドではスコアを２つ落とし、通算イーブンパーと一歩後退。しかし前日の貯金が効いて、３９位タイで念願の決勝ラウンド進出を決めた。

　バーディー発進の初日と同様、この日もスタートホールの１０番で、セカンドの距離感をぴたりと合わせるとバーディーチャンスを沈め、幸先の良い滑り出し。しかしそこからは我慢のゴルフが続いた。絶妙なパーセーブを続けたが、１８番でティーショットを大きく右に曲げ、セカンドショットも、グリーン脇のカート道の左に外す大ピンチ。そこから第３打のアプローチを寄せきれず、この日初ボギーをたたいた。

　後半に入ると風が一層強くなり、グリーンも乾いて硬さを増し、トリッキーなコンディションに石川も苦戦を強いられ、結局バーディーは１０番の１個だけ。後半はボギーを２つ追加し、ずるずると後退した。それでも２戦目の目標は「予選突破」。それをクリアしたことに大きな意義がある。

　ラウンド後、石川は、「予選通過できたのは、ファンや大会の方などみなさんのおかげです」とコメント。大会直前にも述べていた通算８バーディーを狙って、明日からの決勝ラウンドに臨むことになる。
　全体にスコアが伸びていないため、首位とはまだ５ストロークしか離れておらず、残り２日のプレー次第で上位進出も夢ではない。まずは第一関門の予選を通過したことで、“肩の荷を降ろした”石川の伸び伸びプレーに期待したい。

　第３日は、同じ３９位タイのネイサン・グリーン（豪）と午前９時４３分（日本時間２１日２２時４３分）に１番からスタートする。

　一方、ツアー優勝経験者の今田竜二は２日目も調子が上がらずイーブンパー７１止まり。得意のパッティングが影を潜め５９位タイに低迷しているが、こちらもパット次第では決勝ラウンドの巻き返しが期待できそうだ。

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［情報提供：ＰＧＡツアーモバイル］

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