秋山成勲ロングインタビュー=『格闘技通信』発

格闘技通信

UFC参戦を決めた秋山が胸中を明かした 【(C)保高幸子/格闘技通信】

 2月24日、UFC公式サイトのひとつのリリースが世界を驚かせた。秋山成勲、UFC正式参戦。常にセンセーショナルな話題を提供し続ける秋山が世界最高峰のMMAに挑む理由と狙いはどこにあるのか――。UFC参戦を決意するまでの心の葛藤、対戦を熱望する吉田秀彦や後輩・石井慧、日本の格闘技界への思い等を沈黙を破って語り尽くした。

「格闘家として青木君を尊敬しています」

【(C)保高幸子/格闘技通信】

――UFCからの秋山選手参戦決定の突然のリリースには驚かされました。

「本当は会見と同時に発表という形でやりたかったんですけど、ダナ(・ホワイト)のほうから先にボンっと出て、早くなったんですけど、仕方ないですね(苦笑)」

――少し遡って、昨年大晦日前の話から伺います。大晦日に吉田秀彦選手との試合を実現させたいというお気持ちを伺っていましたが、結局、実現せずに大晦日出場も見送ることになりました。ご自身の中では葛藤もあったかと思いますが。

「そうですね。例えばプロ野球でいえば、セ・リーグ、パ・リーグがあってそのリーグを勝ち上がって、最終的にチャンピオンを決めるというのがあるじゃないですか。戦極があって、DREAMがあって、年末だけはまとまって何かができたら絶対に盛り上がるだろうと。そこで戦極さんから吉田先輩が出てきてくれたら、僕がDREAMから出てやれれば一番きれいな形で年末を締めくくれるんじゃないかなというのを、自分ではイメージしていたんですよね。昔から吉田先輩には憧れがあったんで試合をすることによって自分も納得がいくし、また一人でも多くの人が観てくれたらっていう気持ちもありました。それがダメだというのを実感したときはさすがにちょっと淋しいというか、すごく落ち込みましたね」

――大晦日Dynamite!!での対戦候補が、何人か提示されたということでした。

「吉田先輩との試合が現実的に無理とわかった時点で、僕の中でも大晦日に今の格闘技界をもう一回盛り上げたいという意味でも、すぐに年末のことを考えて動いていたんですよ。いろいろな選手が対戦候補として出されたことに関しては、4月2日に本(『HEEL or HERO ふたつの魂』KKベストセラーズ刊)を出すんですけど、そこに全部書いてあります。例えば青木(真也)選手、川尻(達也)選手といろんなキャラクターが十人十色でいるとは思うんですけど、彼らは彼らで一生懸命、格闘技を盛り上げたいという気持ちで闘っていると思うんです。それはすごく素晴らしいことですし、僕は僕の色で格闘技を盛り上げたいと思っています。道は違えど、同じ方向には向いてると思うんです、交わるかはわからないですけど。格闘家として青木君を尊敬していますし、他の選手も尊敬しています。僕は僕で一生懸命格闘技を盛り上げるために、格闘技じゃない部分でも頑張ってやれればいいなと活動しているんです」

――会見でも話されていましたが、UFC参戦を決断された理由には格闘技界を盛り上げたいという思いがあるとのことでした。

「年が明けてからはっきりと決まったんですけど、それまでも少しずつUFCで闘うという考えが出てきたんです。日本で今やるのがベストなのか、一回海外に出て違うところで挑戦してから自分の表現法を変えて日本に帰ってくるのがベストなのか。でも根底にあるのは格闘技を盛り上げたいということだけなんで、そこが僕が違うところでやるという道の選び方だったんです」

――格闘技を盛り上げるというと、両団体とも認めているんですが、Dynamite!!と戦極とが大晦日に一緒にイベントを開催するというプランがありましたが。

「僕が吉田先輩とやりたいというのは、何年も前から言ってきた話なんですよ。年末に吉田先輩と闘うことができれば、やっぱりいろんな人が見てくれると思いますし、視聴率のことも僕ら選手側も考えるわけで、多くの人が見てくれるとテレビ側も興行側も選手も嬉しいし、全部がハッピーになることが一番ベストなんで、僕らがそれを演出できたらいいなっていうことを言っていたんです。だからどうにかならないんですかっていうことはけっこう常日頃、話してました。僕も吉田先輩にお会いして、『先輩、年末お願いします』って言ったこともあります。(井上)康生の結婚式のときに、たまたま後ろに吉田先輩がいて、『先輩、お願いしますよ』って(笑)」

(UFC参戦の内幕、また秋山自身の目指すものとは……続きは本誌『格闘技通信』5月号をお読みください)

(文=中村光伸)

 圧倒的ボリュームで格闘技界の情報をお届けする月刊格通! 今号ではDREAM出場が決定した山本”KID”徳郁を大特集!! また、『MMA×MAX越境対談』と題し、『青木真也×佐藤嘉洋』、『前田日明×小比類巻太信』、『池本誠知×長島☆自演乙☆雄一郎』のスペシャル対談が実現!! さらに、2・23K−1MAX、3・8DREAM.7で活躍した選手たちのインタビューも掲載。その他、多数の連載や特集は、3月23日(月)発売の『格闘技通信』5月号(No.457)で掲載されます。

『格闘技通信』2009年5月号(No.457)

【格闘技通信】

3月23日(月)発売! 定価860円(本体819円)
※一部地域では発売日が異なります。
発行 (株)ベースボール・マガジン社
山本“KID”徳郁の表紙が目印!

(主なCONTENTS)
[特集 DREAM 2年目の勝負]
山本“KID”徳郁「DREAM変革宣言。」
川尻達也「魔裟斗、五味、カルバン…宣戦布告の理由」
石田光洋「2009年春の“立ち位置”」
山田武士トレーナー「大会当日、セコンドにつくのをやめようと思った」
白井祐矢「今まで力をくれた長南さんに、次は僕が勢いをつける」
柴田勝頼「俺たちのプロレス」
今成正和「自分のプロモーション映像、気持ち悪いなと思いました」
所 英男「前田日明さんからの秘策? いまはナイショです」
高谷裕之「優勝の予感がしてきた」
前田吉朗「クソみたいな試合をしても勝ち上がろうと思っていた」
ジョー・ウォーレン「長南が授けてくれた3つのアドバイス」
青木真也コラム「世間にほえろ!!」
マッハ戦決定! 4月も突っ走るからね
桜庭和志の本音コラム「やっぱり面倒臭い」
吉田秀彦さんとの“仲間意識”と「辞めるな」発言の真相

[MMA×K−1MAX越境対談]
青木真也×佐藤嘉洋「AB型のひとりっ子が格闘技界を救う!?」
前田日明×小比類巻太信「前田日明が恋した男」
池本誠知×長島☆自演乙☆雄一郎「スピードスター×アニヲタ DREAM&MAX制圧宣言」

[UFC世界最高峰への挑戦]
秋山成勲「UFC参戦の真意」
長南 亮「秋山選手がウェルターにくるなら意識せざるを得ない」
キム・ドンヒョン「GSPに勝つために…」
アンデウソン・シウバ「秋山もマイケル・ジャクソンが好き? ナイス!」

[格闘技界 春の嵐2009]
飯村健一×八隅孝平 「総合≒ケンカ」「ムエタイ≒柔術」論
弘中邦佳「70kgはおいしい階級」
水垣偉弥「僕はユライヤになれない。だからヒールになる」
勝村周一朗×横山大輔「原点回帰とメジャーへの想い」
梅野孝明「世の中、××ズラ!!」
久保豊喜GCM社長「秋山、宇野…それぞれの金網浪漫」
大澤茂樹「戦極育成選手 いざ、初陣!」
KEI山宮「オレは世界標準になれたか?」
リオン武「佐藤ルミナ以外、考えられなかった」
菊野克紀「五味選手と闘うため、三日月蹴りは生まれた」
松本晃市郎&お笑い芸人・山下しげのり「今田道場の基本はオモロー!な試合」

[K−1MAX & WGP]
山本優弥「変わりもんの生きる術は格闘技」
日菜太「日菜太の笑顔が、格闘技界を明るくする」
アルバート・クラウス「長島☆自演乙のコスプレ衣装を引き裂いてやる(怒)」
バス・ブーン「アリスター株はストップ高だ(笑)」

《大好評!! 連載コラム》
前田日明コラム「酔生独言」
“一生独身”を決意した俺が“結婚”に踏み切った理由

三崎和雄コラム「三崎宇宙」 あいつらと僕

武蔵のK−1バカ一代 武蔵のファッションチェーック!

長南 亮コラム「クエストジャパン」 DREAMな男達

《SERIES & OTHER》
新連載!中井祐樹のパラダイム・シフト「発想を変えてみよう」
谷川貞治FEG代表「ゴールデンタイムで、DREAM無差別級GPをやりたい!」
笹原圭一DREAMイベントプロデューサー「2年目も嵐の船出(笑)。対世間を打ち出し、DREAMの幻想を創り出す」

《WORLD REPORT》
バダ・ハリ&K−1MAXオランダ大会
3.7UFC96 クイントン“ランペイジ”ジャクソン vs キース・ジャーディン
3.1WEC マイク・ブラウン vs レオナルド・ガルシア
[エリオ・グレイシー追悼企画]
“グレイシー柔術の父”エリオ・グレイシー伝[後編]
オランダ通信「ブランコ・シカティック&イワン・ヒポリット」
タイ通信「タイでムエタイ修行に励む日本の少年達」
ブラジル通信「マウリシオ・ショーグン」
2.21UFC95 ディエゴ・サンチェス vs ジョー・スティーブンソン
UFC通信「LYOTO、エヴァンスに挑戦」
世界のマーシャルアーツ・ウォッチング
ジョルジオ・ペトロシャン vs アンディ・サワー

■その他、海外&国内試合リポートや連載コラムなどなど、いつも通りの充実した内容でお届けします!!

※「オレの道場論・ジム論」、「格闘家のペットに会いたい」はお休みします。
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