現地時間２月１９日（木）から米国、カリフォルニア州パシフィックパリセーズにあるリビエラＣＣで開催される男子ゴルフツアー・ノーザントラストオープンは、日本から１７歳の石川遼（パナソニック）がＰＧＡツアーに初参戦するということで大きな注目を集めている。

　日本からのメディアも１００人を超え、ＰＧＡツアーも急きょその対応を迫られている。そして、大勢のメディアを引き連れて練習ラウンドをする石川の姿を見たＰＧＡツアープロ達もその人気と才能に興味津々な様子。

　米国のメディアもＰＧＡプロ達に「自分が１７歳の頃はどうだった？」という質問をして、石川の才能について聞いている。そのコメントを拾ってみたい。

　ＰＧＡツアー期待の若手であり、学生時代から素晴らしい活躍を見せているハンター・メイハン（米国）は、
「正直に言うと彼のことは聞いたことがないので知らないんだ。だが、今日プレーをしていた時に５０人以上のメディアが付いていたから日本では大変なことなのだろう。
　自分が１７歳の時？　多分どのティーを打ったらよいかも分かってなかっただろうね。当然精神的にもＰＧＡツアーでプレーするなんて無理だったろうし、何よりそんなにうまくなかったよ。
　日本に行ったことがあるんだけど、とても美しい国で、みんな何事にも真剣に取り組む姿に驚いたよ。そういう国からに来ているんだし、彼には頑張ってほしいね」

　また、２００７年のマスターズを制したザック・ジョンソン（米国）は、
「自分が１７の頃？　サッカーの練習とゴルフの練習のこと、そしてたまに勉強のこと、そして金曜の夜に遊びに行くこと、それぐらいしか考えてなかったね。
　１７歳という年齢でこんな環境にいるのはとても想像できないよ。そういう子たちがたくさんいるけれど、やはりとてつもないアスリートだよね。自分は決してそうではなかったよ。だから、彼が１７歳でＰＧＡツアーに出場するというのはとてもすごいことだと思うよ」

　そして、昨日一緒に練習ラウンドを回ったＪ．Ｊ．ヘンリーとクリス・ディマルコ（ともに米国）は、石川のゴルフについて感嘆を隠さない。

　メジャー大会で何度も上位に入る経験をしているディマルコは、
「自分も１７歳のころにあのくらいプレーできれば良かったね。基本はとても安定しているし、とてもいい子だと思う。謙虚だね。これから長いキャリアがあるし、将来はとても明るいと思う。
　（石川が出場することが決まった）マスターズのことを聞いたら、『とても興奮している』と言っていたよ。世界中から新しい選手たちが登場しているが、彼はスイングも素晴らしいし、基礎もしっかりしているし、長く活躍していく選手になるだろう」

　また、Ｊ．Ｊ．ヘンリーは、
「良くないショットは９番と１８番のティーショットぐらいだった。驚きの目で見ていたが、とても前向きでいい青年だし、話していても楽しかったよ。コースのことを話したりしたけど、ミスすることがあまりなかったね。もう一度言うが、とても素晴らしい才能をもった選手で一緒に回れてよかった」

　今回のツアー戦は、故障中のタイガー・ウッズ（米国）を除けば、昨年優勝のフィル・ミケルソン（米国）、昨年のフェデックス・カップ優勝のビジェイ・シン（フィジー）、そして全英オープン２連覇、全米プロ選手権も制したパドレイグ・ハリントン（アイルランド）らが出場するという、まさにトップクラスが勢ぞろいした大会であることは間違いない。

　また日本からも、１月のソニーオープンで優勝争いを演じ、先週のＡＴ＆Ｔぺブルビーチナショナルプロアマでも１０位タイという成績を残した丸山茂樹、昨年のＰＧＡツアーで１勝を上げている今田竜二も出場する。

　この絶好の機会とも言えるノーザントラストオープンで、石川遼は何を学び、そしてどんな活躍をするか注目したい。

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［情報提供：ＰＧＡツアーモバイル］

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