フランコーナ監督「本当に感謝している」
王者レッドソックスを相手に6回9奪三振と素晴らしいピッチングを披露したアスレチックスのハーデン 【Getty Images】
日本開幕戦の全日程を終了した両チームは、数時間後には帰国の途に着く。強行スケジュールの中、試合後の記者会見ではさすがに疲れを見せたアスレチックスのボブ・ゲレン監督とレッドソックスのテリー・フランコーナ監督だったが、歓迎した多くの日本のファンに対して感謝の意を述べた。
以下、両チーム監督、選手のコメント。
■ボブ・ゲレン監督(アスレチックス)
皆さん、本当にありがとう。この日本開幕戦を迎えるにあたって、いろいろな方の温かい歓待を受けました。
きょうの試合は、(リッチ・)ハーデンがワールドチャンピオンに対して素晴らしいピッチングをしてくれた。彼はスプリングトレーニングを通じて故障もなく、コンディショニングも良かった。
(引退から現役復帰したキース・フォークについて)オフに彼と直接話す機会があった。肩の調子もいいし、実際に投げたいと言っていた。その後、このオフに彼は複数の球団のトライアウトを受けたわけだが、アスレチックスに入団してくれて非常にうれしい。彼はコントロールがいいし、チェンジアップは最高だ。打者のスポットを突くのもうまい。
帰国したら、すぐにまたオープン戦を控えているけど、きょうはきょうの試合だけに集中していた。オークランドに着いたら1日だけ休みがあるので、体を整えたい。
■リッチ・ハーデン投手(アスレチックス)
カート・スズキ(捕手)とカート・ヤング(投手コーチ)と一緒に、昨夜はスカウティングレポートを見ながらレッドソックス打線について話し合ったよ。(ラミレスに1本塁打を浴びた以外は、強打者をきっちり抑えたことについて)ゲームをつくっていたのは、僕じゃなくてカートさ。彼がリードしてくれたところに、僕はただ投げていた。それがいい結果につながってくれたんだ(笑)。
(ここ数年故障がちで満足なシーズンを送れていないことは)確かに“バッド・ラック(不運)”だった。でも、それはもう過去のこと。これからのシーズンのことだけを考えるようにしているよ。
■エミル・ブラウン(アスレチックス)
(昨季所属のロイヤルズから)アスレチックスの一員となり、ここ(東京ドーム)でプレーできて本当にうれしい。実際にレギュラーシーズンの試合に入ったらリラックスできた。試合に出れば、才能を発揮する機会が得られる。
■テリー・フランコーナ監督(レッドソックス)
日本のファンの声援はすごかった。皆、昨年のダイスケ(松坂大輔)やオカジマ(岡島秀樹)の活躍が印象深いんだろうね。環境の違いや文化の違いはあったけど、日本人は優しく、われわれを熱烈に歓迎してくれた。本当に感謝しているよ。日本にまた来たいか? レッドソックスは試合があるところなら、どこへだって行くさ(笑)。行けと言われたらどこへでもね。
私は野球シーズンが始まると、ホテルと球場を行ったり来たりの単調な毎日なんだ。今回もそう。ただ、日本に来たということで、きょうは特別に(ジョン・)ファレル(投手コーチ)と彼の息子と食事に出掛けたよ。私の家族は京都まで羽根を伸ばしに行ったけど。
この変則的なスケジュールに選手たちを適応させるにはどうしたらいいか、とあれこれ悩んだよ。だけど結局、ボストンに到着したら選手一人一人に任せたトレーニングをさせるつもりだ。投げたいと言えば投げさせるし、休みたいと言ったら休ませるよ。
<了>
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