「TOUITSU」は線になるか!?
しかし会見の情報を仕入れた直後くらいから、東京在住の複数のライターから連絡が入り始める。「あっ、本当にやるんだな……」。知り合いのライターからの連絡で確信を得た(失礼!)筆者は、さっそく自宅から30分もかからない会見場へと足を運んでみた。 会見場に着いてまず驚いたのは、トーナメントに出場する8選手が勢ぞろいしていたことだ。会見のためだけに、わざわざ神戸まで選手を呼び寄せるのは、それほど簡単ではないはずだが、この光景を見てあらためて主催者の意気込みを感じたのは言うまでもない。
大会の概要を説明すると次のようになる。K−1ではまだ地位が確立されていない軽量級のトップ選手を集め、ワンデイトーナメントで王者を決定。今回はマイナス62キロのくくりで、陰の実力者を世に出すことを目的に開催。12月28日深夜には関西ローカルながら、よみうりテレビ85分枠での放映も決定。来年以降も継続的に軽量級に特化した大会を関西で開催していく――といった感じだ。
しかし、先行投資とともに重要なのが、いかに大会を開催し続けているかという部分である。旗揚げ戦に全精力を注ぎ込んで後が続かないのでは、それこそ本末転倒と言われても仕方がない。旗揚げ戦はよみうりテレビのバックアップがあるが、それが今後どうなるのか。個人的には、もしものことがあっても、大会自体は継続し続けてほしいと思っているが……。
恒例だった『Dynamite!!』京セラドーム大阪大会もなくなり、関西のファンはますます格闘技と触れ合う機会が少なくなっている。ビッグマッチに飢えている地方のファンのためにも、『TOUITSU』の成功を願わずにはいられない。
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