引退をかけて船木、弟子・ミノワマンと真っ向勝負=9.23DREAM
9.23「DREAM.6」で船木誠勝(左)vs.ミノワマンの師弟対決が決定 【スポーツナビ】
4.29田村潔司戦以来の現役復帰3戦目に臨む船木は「自分の首を獲るつもりなら、真っ向から受けて立ちます。介錯するのなら、首の皮1枚も残らないようにやってほしい。全力で抵抗します」と、負けれれば引退覚悟の決死の構え。対するミノワマンも「ミノワマン第9話『運命の巻』。すべての感情、肉体を使って、(首を)獲りにいきたい」と決意をにじませた。
ミノワマンは1999年にパンクラスに入団。その翌年に船木が引退したため、ともに練習したのはわずか1年だが、師弟関係には変わらない。ともにパンクラスで汗を流した当時から9年の時を経て、禁断の師弟対決がついに実現することとなった。
船木“負ければ引退”の覚悟、ミノワマンは「運命の巻」
でかつての弟子・ミノワマンと対戦する船木(左)は、負ければ引退の覚悟を語った 【スポーツナビ】
それもそのはず、船木はミノワマンが相手の復帰3戦目に自らの進退をかけて臨む覚悟を語った。
「自分の首を獲るつもりなら、真っ向から受けて立ちます。介錯するのなら、首の皮1枚も残らないようにやってほしい。全力で抵抗します」
昨年の大晦日に電撃復帰して以降、初戦の桜庭和志戦、2戦目の田村潔司戦といいところがなく連敗。「3度目の正直という言葉もありますし、いつまでもダラダラと甘えて試合するのは好きじゃない」と、“負ければ引退”をにおわせた。そして、ミノワマンこそ進退をかけた覚悟の一戦にふさわしい相手だと、船木は言う。
「思い切りぶつかれる相手。試合が終わった後の気持ちで、介錯されたかを決めます。勝てばまだまだやれると思うでしょうし、それを決めるには打ってつけの相手ですね」
一方のミノワマンは、船木に対する特別な思いを語った。
「自分がパンクラスを選らんだ時点で、憧れであり、尊敬する選手。当時見ていて、理想のリアルプロレスラーに近い存在だと思っていました」
パンクラス時代の船木との思い出はたくさんあって言い尽くせない、とミノワマン。しかし、対戦するとなれば話は別。「運命という言葉は興味がなく、運命は切り開いていくものだと思っていましたが、時の流れの運命というものもあるのかな」と、このめぐり合わせを「ミノワマン第9話『運命の巻』」と表現し、全力で“師匠超え”を果たすことを宣言した。
「デビューしてから今までやってきたこと、信じた道、戦ってきたこと、喜び、悲しみ、すべての感情と肉体を使って、(首を)獲りにいきたい」
そして、ミノワマンは精彩を欠く復帰後の船木を「本当の船木さんじゃない」とし、「弟子相手には絶対に負けられないだろうし、自分の試合の時には本当の“怖い船木さん”が出てくると思う」と警戒。その“本当の船木”“怖い船木”を超越することで、「自分自身の殻を破るきっかけになる」と、師弟対決の大きな意義を掲げた。
9年の歳月を経て実現したこのパンクラス師弟対決、リアルプロレスラー師弟対決の行方、そして結末は。
憧れのマッハ超えへ「僕がウェルター級の第一人者になる」
DREAM2戦目となる弘中は、念願だった憧れの桜井マッハとの対戦が決定 【スポーツナビ】
「総合格闘技を始めたのもマッハさんに憧れたからですし、目標にしていました。すごく光栄ですね」
マッハに憧れて総合格闘技の世界に飛び込み、修斗から米国UFCへと戦いの場を求めた道程もマッハと共通するものがある。それだけ弘中にとってマッハは大きな存在だが、超えられない存在だとは微塵も思ってはいない。弘中は自信を持って答えた。
「この人に勝ちたい、いや、むしろ勝てるから総合格闘技を始めたという気持ちが根底にはあります。これまで対戦する機会に恵まれませんでしたけど、やっとめぐってきました。人生最大のチャンスだと思っています。打撃でも寝技でも勝って“弘中って強ぇ”ってファンにアピールしたい。下馬評ではマッハさん有利だと思いますが、それを覆して、僕がウェルター級の第一人者になります」
ついに手にした念願の一戦。弘中が一気にマッハ超えを果たし、DREAMウェルター級の勢力図を塗り替えるか。
一方、笹原圭一DREAMイベントプロデューサーによれば、今回の一戦はウェルター級タイトルマッチではなく、ワンマッチになるという。DREAM旗揚げ当初より、ウェルター級はマッハを軸に王座戦の構想があったが、「マッハ選手と誰かとでタイトルマッチと思っていましたが、時期を逸した感がありますので、一度リセットします。今回の戦いがタイトル戦への大事な一戦になると思います」と、笹原プロデューサーは説明した。
“裸十段”中村K太郎、青木へ対抗心メラメラ
初参戦の“裸十段”中村K太郎(左)は早くも勝利の「K」ポーズ? 【スポーツナビ】
そして、目の回復とともに、K太郎をDREAM参戦に突き動かした大きなモチベーションは、青木真也の存在。「70キロ級では今、青木(真也)選手が日本で一番強いという評価を受けていると思います。今回の試合に勝って、青木選手と戦いたい」と、“十段対決”実現へ闘志を燃やした。
対するアドリアーノ・マルチンスは山本“KID”徳郁と同門。「KIDからはDREAMは世界でもトップイベントと聞いているし、そんなイベントに出れて幸せ。日本に来て良かった。ブラジル人の強さを見せたい」と気合十分に抱負を語った。
秋山のカードはまだ決まらず、本人の返事待ち
秋山のカードについて「候補選手を打診しているんですが、返事を待ってる状況です」と笹原プロデューサー 【スポーツナビ】
当初の予定ではこの日に秋山のカードも発表される予定だったが、「日本人、外国人を含む候補の選手を3名挙げて、秋山選手サイドに打診したんですが、まだ本人から返事が来ていません。待っている状況です」と、笹原プロデューサーは説明。できれば今週中に発表したいとしており、秋山の返答次第で早ければ明日にでもカードが発表される見通しだ。
なお、今大会はあと2試合程度を追加予定とのこと。
■DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦
9月23日(火・祝)埼玉・さいたまスーパーアリーナ 開場15:00 開始16:00
【追加決定カード】
<ミドル級ワンマッチ>
ミノワマン(フリー)
船木誠勝(ARMS)
<ウェルター級ワンマッチ>
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
弘中邦佳(Academia Az)
<ライト級ワンマッチ>
中村K太郎(和術慧舟會東京本部)
アドリアーノ・マルチンス(ブラジル/KRAZY BEE)
【既報カード】
<ミドル級グランプリ2008 準決勝>
ホナウド・ジャカレイ(ブラジル/ブラザ柔術)
ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
<ミドル級グランプリ2008 準決勝>
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)
ゲガール・ムサシ(オランダ/team Mousasi/Red Devil International)
<ヘビー級ワンマッチ>
ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
<ヘビー級ワンマッチ>
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)
マイティ・モー(米国/シャークタンクジム )
<ミドル級グランプリ2008 リザーブマッチ>
ユン・ドンシク(韓国/チーム ユン)
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
<フェザー級 ワンマッチ>
所 英男(チームゼスト)
山本 篤(KRAZY BEE)
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