卓球の福原「笑顔で帰ってきたい」 日本選手団が結団式
五輪の結団式が行われ、主将の鈴木桂治(右)、旗手の福原愛(中央)、福田富昭団長が決意を述べた 【スポーツナビ】
結団式には皇太子殿下も臨席され、「体調管理に十分留意され、競技の場に臨んでは、日ごろの練習の成果を存分に発揮されるよう願っております」と選手たちを激励された。
日本代表選手団の主将となった柔道男子代表の鈴木桂治(平成管財)は、「栄光を勝ち取る決意を持ち、各国選手との友好を深め、世界平和に貢献することを誓います」と決意表明を述べた。
また、8日の開会式で旗手を務める卓球女子代表の福原愛(ANA)に選手団旗の授与が行われた。結団式と壮行会を終えて記者会見に臨んだ福原は、「今日の結団式で1つ目の仕事を終えてほっとしています。開会式でも旗手という大役をしっかりと務めて、13日から始まる競技でも、自分の持っているものをすべて出して笑顔で帰ってきたい」と抱負を述べた。
今回の大任に臨むにあたって、4年前のアテネ五輪で旗手を務めたレスリング女子代表の浜口京子(ジャパンビバレッジ)から事前にアドバイスを受けていたことも明かした福原。開会式に向けては「これから旗手トレーニングをします」と言って会場を笑わせた。
日本選手団の本隊は5日、北京に向けて出発する予定。
以下は、会見に出席した福田富昭団長と鈴木桂治、福原愛のコメント。
福田富昭団長「浮かれることなくしっかりと戦ってきたい」
鈴木桂治「日本チームの勢いを柔道で出す」
鈴木は「勝つことに対して気持ちを前面に出して戦ってきたい」と気合十分 【スポーツナビ】
今日の結団式で、主将として初めての仕事をしました。ほかの先輩方もいらしていましたが、立場として自分が上に立つわけではなく、競技を通して勢いをつける、日本チームの勢いを柔道で出すという考えがあるので、自分のやるべきことを柔道でもしっかりとやって、その結果、日本チームの勢いになればいいと思っています。柔道競技から始まるわけですが、しっかりと柔道のチーム内で気持ちを上げて戦いに臨んで、次の競技につなげていければ、柔道としての役割はしっかりとできると思います。こうやって集まることは大会が終わるまでないですが、一人一人が勝つ気持ちを持っていると思いますので、僕はキャプテンとしての立場もそうですが、一選手としての気持ちを持って戦ってきたいと思います。
(食事面については)柔道は栄養士の方が行かれます。減量をする選手がほとんどなので、栄養士さんが作ってくれる料理を食べたり、選手村でもある程度考えて食事をすることになると思います。不安はないですし、食事は自分の問題ですが、施設やほかの面はコーチや役員の方にお願いしているので、自分たちは体調を整えて戦うことだけを考えています。
決意表明は、見本となる資料はいただいたんですが、暗記する自信がなかったので自分なりに短めにやらせてもらいました。結団式前は(福原)愛ちゃんと一緒に練習しました。緊張しましたが、一仕事終えたという気持ちです。
僕は「気合」という言葉が好きなんですが、柔道では何が何でも勝つという気持ちが最後は大事だと思うので、勝つことに対して気持ちを前面に出して戦ってきたいと思います。
福原愛「旗手の(役割の)重さを感じた」
「自分の持っているものをすべて出したい」と福原 【スポーツナビ】
結団式で、一つ目の仕事を終えてほっとしています。8月8日の開会式でも旗手という大役をしっかりと務めて、13日からの競技でも自分の持っているものをすべて出して、笑顔で日本に帰ってきたいと思います。
(旗を持った感想は)旗の重さもありますが、旗を持ってみてあらためて旗手の(役割の)重さを感じました。前回大会で旗手を務めた浜口京子さんにいろいろと結団式や開会式のことなどをお聞きしました。今は、ナショナルトレーニングセンター(NTC)で、レスリングも卓球も合宿をしていて、そこの食堂や会場に来るまでのバスの中でメールでやりとりしていました。
緊張していて眠れなかったんですが、浜口さんからメールで、「私が後ろで見守ってあげるから、大丈夫だから」と優しい言葉をかけてもらって、少しリラックスして臨むことができました。
(開会式は長く旗を持たなければいけませんが)これから開会式に向けて、旗手トレーニングをしたいと思います(笑)。
(食事面については)NTCで練習しているんですが、毎週水曜日に五輪フェアと言って、選手村と同じようなメニューが出ています。食事面でもサポートしていただいているので、メニューの取り方は分かっています。選手村に着いてからもNTCの水曜日のメニューのことを思い出して、しっかりと栄養を取りたいと思います。
<了>
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