秋こそ日本一……2年連続準優勝の東海大
決勝で体現した「あきらめない姿勢」
2年連続準優勝に終わり、泣き崩れ、ぼう然とする東海大ナイン 【島尻譲】
昨年の全国大会では決勝で早大に1対4と敗れ、秋の神宮大会では2回戦で2対9と東洋大に敗れた。新チーム結成後、「ことしこそ日本一」を合言葉に、今春の首都大学リーグ戦を10連勝で制し、再び神宮に乗り込んできた東海大の夢はまたも砕け散った。
「負けた悔しさはあるが、最後までベンチのあきらめない姿勢はすごくうれしかった」
リーグ戦で腰を痛めたため今大会は出場機会がなく、ベンチから激を飛ばし続けた橋本渉主将(4年=東海大山形高)は振り返った。全国大会の決勝という大舞台で、新チーム結成以来、口を酸っぱくして言い続けてきた「あきらめない気持ち」が体現できたからだ。
2点を先制された3回にすぐさま水江のタイムリーなどで2点をかえす。その後も2点をリードされたが、7回には相手のミスに乗じて4対4と再び同点とした。直後、7回から登板したエース小松崎将司(4年=下妻二高)が4安打を浴びて3点を勝ち越しされても、8回に石谷潔(4年=岡山理大付高)のソロホームランで追い上げる。そして、小松崎も8回の東洋大打線を3者凡退に抑えて最終回の攻撃につないだ。
秋に続く日本一の夢
どれだけ用意周到に準備をしても、どれだけがむしゃらに頑張っても、勝者と敗者に別れるのがスポーツの世界。2年連続準優勝に「やれるだけのことはやった。悔いはない」と気丈に話した橋本主将だが、「みんな日本一を目指して大会中も真夜中まで練習していた。スタンドのみんなに日本一で恩返しをしたかったし、大好きな監督を神宮で胴上げしたかった」と最後は涙がこらえきれなかった。日本一で恩返し――決勝で見せた「あきらめない姿勢」を継続し、秋こそ夢をかなえるつもりだ。
<了>
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