雪辱期すWBC韓国代表の実力は!? 初実戦の巨人戦敗北も、監督は「満足」
代表経験豊富な実力者揃い
巨人との練習試合に先発し3回無失点のチャン・ウォンジュン 【ストライク・ゾーン】
11月のメンバー発表の際にはメジャーリーグでプレーする野手3人を含むなど、韓国では今大会に向けた期待が膨らんだ。しかしその後、不参加表明が相次ぎ、一部現地メディアでは代表チームに対して、「史上最弱」との文字が躍るほど心配の声が広がっていった。しかしキャンプに集まった最終メンバーを見る限り代表経験豊富な実力者が揃い、整った戦力を形成している。
首脳陣の期待に応えた先発左腕
この日のチャン・ウォンジュンは当初、2イニングで降板の予定だったが、2回を終わって球数が22球と少なかったことから3回も続投。チャン・ウォンジュンは持ち前の低めへの制球力を見せ、打者9人から内野ゴロ4つと三振3つを奪うなど1人の走者も出さず首脳陣の期待に応えた。
WBC公式球には違和感ない投手陣
22日のDeNAとの練習試合に登板予定のヤン・ヒョンジョン 【ストライク・ゾーン】
この日の試合では、シーズン中に先発とロングリリーフの経験がある第2先発候補のチャン・シファン(kt)とチャ・ウチャン(LG)が2、3番手で登板したが、それぞれ失点するなど本調子ではなかった。キム・インシク監督はチャ・ウチャンについて「球が全体的に高かった。まだ100%の状態ではない」と振り返った。しかし各投手とも「WBC公式球に違和感はない」と話していることから、自らのコンディション管理が今後の課題となる。
ほぼベストの打撃陣は無得点
イ・デホ、キム・テギュンと共に中軸を担う左の巧打者チェ・ヒョンウ 【ストライク・ゾーン】
今回の韓国打線は日本でのプレー経験があるイ・デホ、キム・テギュン(ハンファ)に加え、韓国リーグ昨季の打率、打点の2冠王で、3年続けて3割30本100打点を記録しているチェ・ヒョンウ(KIA)が中軸を担う。彼らの前を打つ1番打者には代表チーム常連のイ・ヨンギュが座り、2番にはつなぎの役割を担えるミン・ビョンホン(トゥサン)やソ・ゴンチャン(ネクセン)らの候補が複数いる。また中軸以降には所属チームでクリーンアップを任されているパク・ソクミン(NC)とヤン・ウィジ(トゥサン)が6、7番に控えるなど、野手陣の役者は揃っているが、この日は振るわなかった。
ベンチでナインを鼓舞したイ・デホ
チームの精神的支柱であり、ムードメーカーでもあるイ・デホ 【ストライク・ゾーン】
韓国代表は22日に横浜DeNAと練習試合を行い、23日に帰国。1次ラウンドの開催地である、韓国・高尺スカイドームでキューバ、オーストラリアなどと強化試合を行い、3月6日の大会開幕まで調整を続ける予定だ。
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