「マラソン3種の神器トレ」で走り込み 青山剛のランニングナビ
【Getty Images】
秋トレ<10月テーマ> マラソン本番に適応する体を作る
「オクトーバーラン」とも言われ、一年で一番走りやすく、距離を踏める時期とされていますが、この「距離競争=走力アップ」と勘違いしている方も多くいるようです。
もちろんマラソン本番は42.195キロを走り切るわけですから、トレーニングで走る距離が多いに越したことはありません。しかし、走力に応じた走る距離、内容、そして正しい走り方を意識しなければ、短期間で記録が伸びたとしてもいずれ頭打ちになり、ケガや故障を引き起こしてしまいます。
よく一般ランナーから「サブ3やサブ4を達成するには、月に何キロ走ったらいいですか?」と質問を受けます。私からの答えは「そのランナーの5キロのスピード、そして正しい走り方や基礎がどれだけ備わっているかによるので、距離はお答えできません」と返します。
また、全力疾走の1キロとジョギングの1キロも同じ「1キロ」と計算していくには、ちょっと危険すぎます。この連載で幾度となくズバッと言ってきた「遅い人は走り込んでも遅い」わけですから、やはり長期的なスケジュールが必要なわけです。