UFC王者ジョンソンが語る堀口戦&格闘哲学 「自分自身が進化することが目的」

スポーツナビ

「日本は美しくて、日本人は優しい」

ことし9月のUFC日本大会のPRのため来日したUFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソンに堀口戦や自身の格闘哲学について語ってもらった 【スポーツナビ】

 UFC世界フライ級王者で“パウンドーフォーパウンド”でも現在2位にランクインするデメトリアス・ジョンソン。ことし4月(UFC「UFC186」)には日本格闘技界の新星・堀口恭司を5R4分59秒、腕ひしぎ十字固めで沈めて6度目の防衛に成功した。そんなジョンソンが5月中旬、ことし9月27日に行われるUFC日本大会(「UFCファイトナイトジャパン」/さいたまスーパーアリーナ)のPRで来日。激闘を繰り広げた堀口が所属するKRAZY BEEに表敬訪問するなど精力的に活動し、オクタゴンの険しい表情とは裏腹にくりくりとした愛くるしい笑顔を振りまいた。今回、ジョンソンを直撃し、あらためて堀口戦を振り返ってもらうとともに、ジョンソンの格闘哲学などを聞いた。

――来日は初めてですか?

 ファーストタイム! 日本はとても美しくて、人も優しくてリスペクトがいっぱいあって、今とてもいい経験をしているよ。

――短い期間ですが、何か日本で食べたものはありますか?

 取材がたくさんあるけど、今回私が来日しているのは仕事をするためであって、目的は日本のファンにUFCというものをきちんと伝えて、広めていくことが最大の使命。だから今はそれに集中しているね。

――日本の観光地で有名なものだと温泉などがありますが、興味はありますか?

 また9月の日本大会で戻ってこれたら温泉とかにも入ってみたいね。もちろん今回の日本訪問も楽しんでいる。UFCのことを伝えながらもおいしいものを食べさせてもらったり、日々充実している。

――おいしいものとは?

 ウドン! 初日はウドンを食べたよ。

――うどん? お箸は問題なく使えましたか?

 イエス!(通訳の方曰く「ジョンソン選手は箸を使うのが上手でした。うどんも普通に食べていましたよ」とのこと)

――ちなみに日本と言えば、以前はUFCに匹敵するPRIDEという団体がありました。それは見ていましたか?

 もちろん!

――お気に入りの選手はいましたか?

 ショーグン、ヴァンダレイ・シウバ、ほかにはミルコ・クロコップ、ジョシュ・バーネット、ランペイジ・ジャクソン、エミリヤーエンコ・ヒョードル……。何でか良く分からないけど、自分の階級とは違う大きな選手を覚えているね。

UFC王者ジョンソンが来日!堀口と再会


(動画提供:Copyright by Zuffa LLC)

「キョウジには敬意を表している」

4月に行われた堀口とのタイトルマッチでは5R4分59秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち 【Zuffa LLC】

――ことしの4月に堀口選手とタイトルマッチを行いました。どのような試合だったか振り返っていただけますか?

 来日の目的のひとつはキョウジの原点であるKRAZY BEEを見るためだったんだ。彼に対して、どうのこうのという気持ちはないよ。お互いアスリートだし、お互い頂点を目指していることで、そこは敬意を表しているから、昨日挨拶させてもらったよ。

 試合に関しては、今後、若いこれからこの世界を引っ張っていくタレントだと思っている。試合はとてもチャレンジングだったけど、試合に勝てて良かったね。

――再戦の約束も?

 質問が来たからそんな話にもなったけど、フライ級は選手の数も少ないし、自分もキョウジも勝ち続ければ、今後お互い再戦する可能性はあるよね。

――堀口選手の師匠である山本“KID”徳郁選手とも戦っています(結果はジョンソンが判定3-0で勝利)。KID選手の印象は?

 お互いUFCのデビュー戦だったんだけど、K−1やHERO’Sなどで活躍するKIDを見てきて、そのころから彼はスターだった。経験はKIDがあって、その経験の差をどのように克服するかが試合のカギだったね。とても印象に残る選手の1人だよ。

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