オカダ興奮! 大金星の外道が優勝宣言 7.5大阪でIWGPダブルタイトル戦だ!

高木裕美

優勝本命の田口から大金星を奪った外道はオカダとともにIWGPダブル王座奪取を宣言 【横田修平】

 新日本プロレスのジュニアの祭典「BEST OF SUPER Jr.XXII」が22日、東京・後楽園ホールで開幕した。今年は全16選手が2ブロックに分かれて激突し、6.7東京・国立代々木競技場第二体育館大会で決まる優勝者が、7.5大阪城ホールでIWGPジュニアヘビー級王者ケニー・オメガに挑戦する。

3年ぶり出場の外道が優勝本命の田口撃破

金的攻撃、コンプリートショットからの外道クラッチとたたみかけ3カウント奪取 【横田修平】

 3年ぶりの出場となった外道は、優勝候補の田口隆祐と対戦。普段は自身がマネージャーを務める“レインメーカー”オカダ・カズチカが放送席から見守る前で、しばらく封印していたラフファイトを解禁。コーナーマットをはぎ、木槌を使って殴打すると、さらにはオカダの得意技である断崖式DDTや、新日本マットを長期欠場中の“兄弟”邪道のクロスフェースオブJADO、源流であるWARスペシャルまで披露。背負っているものをすべてさらけ出した上で、金的攻撃、コンプリートショットからの外道クラッチとたたみかけ、3カウントを奪い取った。

 大本命であった田口を倒したことで、自信をつけた外道は「大阪ではダブルタイトルマッチだ!」と高らかに宣言。オカダがAJスタイルズからIWGPヘビー級王座を、自分がケニー・オメガからIWGPジュニアヘビー級王座を強奪し、大阪城ホールに金の雨を降らせると訴えると、オカダも外道とグータッチをかわし、レインメーカーポーズで応えた。

KUSHIDAが悲願初Vへドラダ撃破

昨年準優勝のKUSHIDAは悲願の初Vへ好発進 【横田修平】

 昨年準優勝のKUSHIDAは、メキシコの英雄マスカラ・ドラダと対戦。トップロープを歩いてのスワンダイブ式ムーンサルトプレスなど、驚きの技を次々と繰り出してくるドラダに対し、KUSHIDAはアームブリーカーでダメージを蓄積させると、ドラダのハンドスプリングエルボーをドロップキックで阻止し、ホバーボードロックで捕獲して勝利。悲願の初優勝に向け、白星スタートを切った。

 IWGPジュニアタッグ王座をめぐって抗争を繰り広げているロッポンギヴァイスとレッドラゴンによるシングル2連戦はレッドラゴンが圧勝。共にタッグで入場してくると、まずは ボビー・フィッシュがヒザ十字固めでロッキー・ロメロに快勝。 続いて、カイル・オライリーもバレッタをアルマゲドン(腕ひしぎ逆十字固め)で仕留めた。

初出場の小松にライガーが厳しい洗礼

ライガーはスーパージュニア初出場の小松に厳しい攻め 【横田修平】

 念願叶って初出場が決まったヤングライオンの小松洋平は、大ベテランの獣神サンダー・ライガーと第1試合で対戦。奇襲のドロップキックを放ち、並々ならぬ意気込みで挑みかかると、フィッシャーマンズスープレックス、ファルコンアローなどで見せ場を作るも、掌底2連発からの垂直落下式ブレーンバスターに撃沈。苦い黒星スタートとなった。

7.5大阪へヘビー級戦士が激しい火花

7.5大阪決戦へ火花を散らす後藤と中邑 【横田修平】

 ヘビー級戦士たちによる10人タッグマッチでは、後藤洋央紀&真壁刀義&棚橋弘至&柴田勝頼&本間朋晃組vs.中邑真輔&石井智宏&矢野通&桜庭和志&YOSHI−HASHI組という、7.5大阪大会を意識した顔合わせが実現。IWGPインターコンチネンタル王座を争う後藤と中邑、NEVER無差別級王座を争う真壁と石井、一騎打ちが決定した棚橋と矢野、桜庭と柴田が、早くも火花を散らす中、絶好調ぶりをアピールしたのは、IC王者の後藤。YOSHI−HASHIに牛殺しを決めると、柴田のPKによるアシストを受け、昇天・改でフィニッシュ。中邑とのリマッチに向け、勢いの差を見せ付けた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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