つらい、でももう一度走りたい! 湘南国際マラソン体験記
【スポーツナビDo】
マラソンデビューの大会に再び参戦
今年で9回目を迎えた湘南国際マラソンは、フル、ハーフ、10キロ、ファミリーランを合わせて約2万4000人がエントリーする日本屈指の市民マラソン大会。神奈川・湘南海岸沿いを走る風光明媚で平坦なコースとあり、初心者にもオススメな大会の1つです。
スポーツナビDo編集部のM子部員も10キロの部でマラソンデビュー。「ゼッケンってウエアに着替える前につけたほうがいいんですか?」「女性ってこれしかいないんですか?(編注:女性ランナーは男性の3割程度)」と、あちこち見回しては興味津々の様子です。
「思えば私のフルマラソンデビューは2年前のまさにこの大会で、同じようにあたりをキョロキョロしていたっけ」。M子部員の様子を見ながら、6回目のフルマラソンにして再び自分の原点とも言える大会に戻ってこれた感慨に浸る筆者。しかしその時はもちろん、1時間後に起こる出来事など、想像だにしていませんでした。
5キロすぎでいきなりハプニング
大会サポーターの徳光和夫さんやゲストの千葉真子さんらに見送られながらスタート! 【スポーツナビDo】
走りながら飲む時は、写真のようにコップのふち同士がくっつくまで潰してから飲むと、水をこぼさずに給水できます 【スポーツナビDo】
「……まずい、脱水症状だ」
最初の5キロで体調不良に陥るなんて初めてのこと。こうなったら、とにかく水分補給です。前半戦の給水で水以外を取ることがほとんどない筆者も、第2給水所以降は、水に加えてスポーツドリンク、補食の梅干し、さらに持参のエネルギーバーを次々に摂取します。しかし、その間もペースは勝手に落ちて、1キロ7分ペースまで落としたつもりが、時計を見ると8分オーバー。もはや雑談しながら走っても息が切れないレベルのスローペースです。これはまずいことになりました。