つらい、でももう一度走りたい! 湘南国際マラソン体験記

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マラソンデビューの大会に再び参戦

 11月3日、湘南海岸は2年前と同じ突き抜けるような青空が広がっていました。
 今年で9回目を迎えた湘南国際マラソンは、フル、ハーフ、10キロ、ファミリーランを合わせて約2万4000人がエントリーする日本屈指の市民マラソン大会。神奈川・湘南海岸沿いを走る風光明媚で平坦なコースとあり、初心者にもオススメな大会の1つです。

 スポーツナビDo編集部のM子部員も10キロの部でマラソンデビュー。「ゼッケンってウエアに着替える前につけたほうがいいんですか?」「女性ってこれしかいないんですか?(編注:女性ランナーは男性の3割程度)」と、あちこち見回しては興味津々の様子です。

「思えば私のフルマラソンデビューは2年前のまさにこの大会で、同じようにあたりをキョロキョロしていたっけ」。M子部員の様子を見ながら、6回目のフルマラソンにして再び自分の原点とも言える大会に戻ってこれた感慨に浸る筆者。しかしその時はもちろん、1時間後に起こる出来事など、想像だにしていませんでした。

5キロすぎでいきなりハプニング

大会サポーターの徳光和夫さんやゲストの千葉真子さんらに見送られながらスタート! 【スポーツナビDo】

 号砲から20分を超えたころ、スタート待ちの長蛇の列にいた筆者もようやくスタートゲートに到着。「よしっ」と気合いを入れて、コースに飛び出します。

走りながら飲む時は、写真のようにコップのふち同士がくっつくまで潰してから飲むと、水をこぼさずに給水できます 【スポーツナビDo】

 1キロ6分15秒〜30秒のペースを刻みながら4.5キロ地点にある最初の給水所に到着。たまに「給水って走ってやるの?」と聞かれますが、給水所はワゴンセールさながらの大混雑! ここはいったん止まってコップを手に取ります。
 すべてが順調と思っていた矢先、左足裏が突然、引きつるような感覚が。足が今にもつりそうな予感が立ち込めます。それに、なんだか体も重い。そういえば、スタート前から喉が渇いていたような。

「……まずい、脱水症状だ」

 最初の5キロで体調不良に陥るなんて初めてのこと。こうなったら、とにかく水分補給です。前半戦の給水で水以外を取ることがほとんどない筆者も、第2給水所以降は、水に加えてスポーツドリンク、補食の梅干し、さらに持参のエネルギーバーを次々に摂取します。しかし、その間もペースは勝手に落ちて、1キロ7分ペースまで落としたつもりが、時計を見ると8分オーバー。もはや雑談しながら走っても息が切れないレベルのスローペースです。これはまずいことになりました。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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