42.195kmのウォーキングに挑戦 やぎともこのボディ・ドライブ in ジャパン

やぎともこ

【やぎともこ】

【やぎともこ】

エーッサ エーッサ エッサホイ サッサ
ヤットコ ドッコイ ホイサッサ
ホーイ ホイホイ ホイサッサ!

『お猿のかごや』のメロディに乗せ、キーを打たせていただきます。籠は担いでいませんが、エッサホイ サッサと歩きました。イラストレーターのやぎともこです、こんばんは。

 今回は、憧れの「42.195km」のウォーキングに挑戦です。歩きで一体どの位の時間がかかるのか、気になるところではありますが……。やぎの脚だと、ハーフの距離で4時間強。単純計算で倍とすると8時間以上。後半の疲れを考えると、だいたい9時間位で歩けるのかなあ〜と予想しつつ、余り気温が高いと途中でバテてしまいそう。なので、気温の低い日を狙っていきます。

 コースは前回のコース(自宅付近から東京ディズニーランドまでの18km)を軸にして計画しました。あとは日照時間やトイレの所在などを頭に入れつつ、やぎともこの夢の42.195km。私、かなりドキドキしています。
6月23日月曜日。天気:曇り 気温:やや低め

 ベストな天候ではないでしょうか。午後1時30分。軽く白米の食事を摂ってから、自宅付近からスタートです。距離感はここ数カ月で、20kmまでは既につかんでいます。なんとなくですが30kmくらいまではサクサクといけるんではないかしら、と予想しつつ、初の長旅ですので初めから飛ばしすぎないように気持ちを落ち着けてのスタートです。

「エーッサ エーッサ エッサホイ サッサ お猿のかごやだ ホイサッサ」

 ウォーク中のBGM(やぎの脳内BGM)は『お猿のかごや』に決定です。昔の人(江戸時代?)はほとんど歩いて移動したんですよね……。しかも草履で。う〜ん、すごい、江戸の人。コホン。ここで一句、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)。

10km地点 通過

【やぎともこ】

 遠きに拝むのはディズニーリゾートのシンデレラ城。遠ッ!! まずはあそこまで行って、それからもと来た道を戻って来ます。

17km地点 通過

 知った道ということもあり、迷いなくディズニーリゾートに着きました。ディズニーの魔法にかかる前に(前回はここで力尽きてイクスピアリでラーメンを食べてしまった)、外側の海岸沿いを一周です。ディズニーのスタッフ専用送迎バスが走っています。ヒルトン東京などのホテルが立ち並ぶ眺めのいいベイサイド。ランニングしている人ともすれ違います。ヒャッホー。潮風にあたりながら無駄に土手によじ登ってみたり。まだまだ余力がある感じ。日も出ていて明るいけれど、時刻はもう夕方5時。大丈夫かな?

22km地点 通過

【やぎともこ】

 浦安市運動公園の「躍動の門」(岡本太郎作)を眺めつつ、このあたりでようやくハーフの距離です。歩き出してからちょうど4時間半が経過。ちょっとお腹が空きました。コンビニでおにぎり2個と、サンドイッチを買って公園でササッと食べてから再び歩き出しました。

25km地点 通過

【やぎともこ】

 だんだんと日が暮れて、足取りもやや重くなってきました。疲れが急にやってきた感じ。対岸にはオレンジ色の灯がともり、空はピンクとブルーで幻想的な風景が広がっています。きれいだな。そして疲れてきたな。いやいや、先は長いよ、なんのこれしき。

30km地点 通過

【やぎともこ】

「ジーンセーイ 楽ありゃ 苦もあるさ 歩いてゆくんだ しっかりと」
 いつの間にかBGMの『お猿のかごや』が『水戸黄門』(『ああ人生に涙あり』)に変わってきました……。ベンチを見つけるたびに座りがちになっています。マラソンでは「30kmの壁」っていう言葉があるけれど、もしかしてこの状態ってそれ? もうすっかり空は暗くなってますが、電燈があるので仕事帰りでランニングする人たちも増えてきました。

37km地点 通過

 残り5kmとちょっとです。ここからは人通りの多い明るい道で安心です。あと5kmなら、すぐのはず。と、思ったのは嘘で、まだ5km〜!! 脚はもうすっかり棒になりにけり。歩きはじめから9時間が経過し、時刻は夜の10時半。ここにきて、不思議と少しテンションが上がってきました……。これはエンドルフィンの仕業でしょうか!?

40km地点 通過

【やぎともこ】

 残り、2kmちょっとです。何かが自分の中でぎらぎらとしています。ヤッホイホイ。足はいたいけど。ヤッホイホイ!! もうちょっと、もうちょっと……!

 ついに夜、11時30分。42.195km地点、通過ー!! ワー、ワー、ワー!! つ、ついに……!!

 かかった時間は予想より1時間多く、10時間です。後半はだいぶ休みがちでしたが、フュー……!! 無事歩き切ることができました。予想より手前の25kmを過ぎたあたりからキツくなり、30km〜37kmくらいのところでは“まだまだゴールが遠い感”が漂って気力が激しく低下したものの、最後は再び気持ちが膨らみました。

 潮風や砂、汗にまみれて10時間。帰宅と同時にシャワーを浴び、丁寧にマッサージしたのがよかったのか、翌日は多少の筋肉痛のみで、歩くのがつらいほどではありませんでした。

 一度自分がやってみたかったことを達成すると、少し自信がつくものですね。2014年、今年の夏が、素敵なものになりますように(願かけ)。
※ボディ・ドライブとは:
自分の身体を運転すること。また、自分の身体を感じてみること。やぎともこが夜中に勝手に創作
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著者プロフィール

イラストレーター、デジタルペインター。趣味は真夜中の鍋磨きと引き出しの中の整理

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