走っても効果が上がらない原因は!? 忙しいときこそストレッチ
【青山剛】
しかし、動くこと、走ることが楽しくなってきた今だからこそ、本格的に暑くなる前に軌道に乗せておきたくなり、ついつい無理をしてしまいますよね。
運動×栄養×休養の3つのバランスが重要
【Getty Images】
・ダイエットのため
・大会に向けて
・汗を流す爽快感のため
など理由は人それぞれだと思いますが、どうせならトレーニングした分、「その効果」をしっかり感じたいものですよね。
トレーニングは、運動×栄養×休養の3つのバランスが保たれて初めて効果を得ることができます。冒頭の「無理をする」とは、このバランスのキャパを超えたトレーニングをすることです。
トレーニング効果が上がらない理由
よく見かけるトレーニング効果が上がらない例として
・昼ご飯をおにぎり1個程度にして、昼休みにトレーニングに行く
・仕事後の夜に睡眠時間を削って、トレーニングに行く
・予定のトレーニングを行わず、飲み会ばかりで暴飲暴食、その上睡眠不足
などがあります。これではいくらトレーニングしても3つのバランスが崩れ、その効果は十分に得られません。3番目は当たり前ですが(笑)。
とはいっても、忙しさはどうにもコントロールできないものです。私が日ごろ指導している方々も、大変忙しい方ばかりで、コーチの私もいつもそのトレーニング計画の立案に頭を悩ませています。
忙しいときこそストレッチがおすすめ
「何だ、また基礎のストレッチか!」と思われるかもしれませんが、忙しくてもコツコツできるトレーニングであり、また「運動」「栄養」「休養」の効果も上げてくれるのがストレッチなのです。
私がこれまでコーチ生活を16年以上、そのうち一般の方の指導を10年行ってきたデータを取ると、「パフォーマンスが上がらなくなる原因」のベスト3は
1)柔軟性がない(=ストレッチ不足)
2)体幹が使えてない(=体幹スイッチ不足)
3)コーチの言うことを聞かない
となります。
多くの方がこの「柔軟性の壁」にぶつかり、立ち往生してしまいます。結局いくら走っても、柔軟性がないと疲労回復も遅れるばかりか、関節可動域も狭いので効率の悪い動きの繰り返しになってしまいます。
長く、楽しく、正しく動き続けたい、走り続けたいとしたら、とにかく小まめにストレッチをするようにしてください。
今回は数あるストレッチの中でも、「万人向けの万能ストレッチ」を3つ紹介します。特に走り終わり、お風呂あがりにやると足の疲労、むくみが取れ、またけがの予防に抜群なメニューです。