メッセンジャーに聞く、自転車通勤者が知らないマナー

デサント

【写真提供:デサント】

 健康志向の高まりから、自転車通勤をする人が増えてきています。朝夕に、自転車に乗る社会人を見かけることも多くなりました。朝から颯爽と自転車を漕ぐのは気持ちいいし、いい運動にもなりますよね。

 しかし、自転車での移動には危険があることを忘れてはいけません。だからこそ知っておきたいのが、自転車通勤におけるマナーとルール。そこで、現役メッセンジャーであるティーサーブ社の黄田昭彰さんに、ぜひとも守ってほしい自転車通勤のマナーとルールを伺いました!

1.車道に出るときは、後方の安全確認を

【写真提供:デサント】

「自転車で走っていると歩道から車道へ出るシーンがよくありますね。その際に、いきなり車道に飛び出してくる自転車乗りの方が非常に多いんです。これは車の運転手からするとヒヤリとします。ですから、車道に出るときは、必ず後ろの安全を確認してから合流するようにしてください」

 振り返って確認することで、ドライバーに「車道に出ます」という意思表示を行うことが大切。なお、車道に出る際、「車の流れと逆方向に飛び出るのは絶対にダメ。車道の逆走はタブーです!」とのことです。

2.前後方ともにライトの装着は必須

「通勤というと朝のイメージですが、帰宅する夕方や夜も走るので、前後方のライトや反射鏡は絶対に装着してください。ライトは、自分の視界を明るくすること以上に、周りの人に自分の位置を知らせる意味合いが強いです。後ろ側も、反射鏡だけではなく、テールライトもつけた方が視認性が高いのでオススメですよ」

 最近は、テールライトもオシャレで手軽なものが増えているようです。夜間のライト点灯は法律で義務付けられていますので注意を。

3.歩行者にベルを鳴らすのはタブー

「歩行者にベルを鳴らすのは、相手を不快にさせるだけですので極力やめましょう。歩道では歩行者が最優先ですから、ベルを鳴らすのではなく、自分が譲ることを心がけてもらえればと思います」

 ベルの使い方にとどまらず、歩行者優先という意識を持つことが大切。危ない場面では自転車から降りて、歩行者に譲りましょう。

4.車道の信号待ちでは、ドライバーへのアピールを忘れずに

「車道で車と並んで信号待ちをする際、ドライバーが自分の存在に気付いているか、気を配って見てください。特に大型車やトラックの場合は、隣りにいる自転車の存在に気付かず、左折してしまうケースがあります。車窓の位置を考慮しながら、なるべく自分がドライバーから見えるように止まりましょう。車の真横や左の後ろの位置はドライバーの死角です。危ない場所ですよ」

 自転車がドライバーの死角に入ってしまい、事故につながるケースが少なからずあるとのこと。信号待ちでは、このことを忘れずに!

5.エンジンのないスクーターのつもりで走行を

「自転車に乗るときは、50ccのスクーターに乗っているときと同じルールで信号を守りましょう。たとえば、横断歩道のみの信号で、赤信号でも停止せずに通過する自転車をよく見かけます。これは立派な信号無視ですが、歩行者感覚で自転車に乗ると、このようなことが起きてしまいます」

 道路交通法では、自転車は「軽車両」と位置づけられています。道路標識や標示は必ず従いましょう。スピードの出た自転車でぶつかれば大きな事故につながります。だからこそ、強い危機意識を持って走行することが大切ですね。

 サイクリストが増えた近年は、自転車マナーやルールの重要性がより増してきました。ここで挙げたポイントを心がけて、さわやかな自転車通勤を続けていきたいですね。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「すべての人々に、スポーツを遊ぶ楽しさを」を企業理念に、コーポレートブランドの『デサント』をはじめ、『マンシングウェア』、『ルコックスポルティフ』、『アリーナ』、『アンブロ』、『マーモット』等、幅広いフィールドで展開するスポーツメーカーです。ランニング、サイクリング、サッカー、ゴルフなど、スポーツを通じてアクティブになるための情報を紹介します。 

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント