100万円スポーツバイクに興奮! 新進気鋭「痛ジャージ」に萌える

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PINARELLOの『DOGMA 65.1 THINK2』、フレーク価格53万9000円! 【スポーツナビ】

春の自転車祭り 湘南バイシクル・フェス

国内外の人気メーカーがずらりと展示 【スポーツナビ】

 まだ少し肌寒いとはいえ、カレンダーは3月。暖かい春はもう、すぐそこまでやって来ています。となると、バーイセコー、バーイセコー。春の陽気に誘われて、自転車で遠出がしたくなってきますよね? そんな時期にぴったりのイベント『湘南バイシクル・フェス2014』が3月8日、神奈川県・平塚競輪場で開催されました。
 平成25年度公益財団法人JKA補助事業の一つとして、競輪公益資金の補助を受けて行われた当イベント。これはどういうものかと言いますと、文字通り「春の自転車祭り」。国内外のいろいろなタイプのスポーツバイクに無料で試乗できたり、ゲストによる自転車トークショー、BMXデモンストレーション、そして競輪のエキシビションレースなど、1日丸ごと自転車で遊べてしまうフェスなのです。今回で8回目を迎え、毎年約5000名以上もの人出でにぎわうほどの人気。今年もお天気に恵まれ、来場者数はなんと6200名。朝から多くの自転車ファンや家族連れで大盛況でした。自転車人気が“キテる”ことを実感できます。

さて、どのスポーツバイクに乗ってみようか

PINARELLOのブースでは多くの自転車ファンが並んでいた 【スポーツナビ】

 人が多く集まっているのは、やはり各メーカーの出展ブース。何と言っても無料で最新スポーツバイクから超高級バイクまで試乗できるんですから、朝一番から長蛇の列ができていました。

 では僕もさっそく乗ってみよう、と思ったけれど、ここはまだジッと我慢の子。と言うのも、たくさんのメーカーが出展しており、様々なタイプのスポーツバイクがずらり並んでいるんですが、超初心者の自分としては、どれがどういう自転車なのかサッパリ……というわけです。そこで注目したのが、特設ステージ上で行われていた各メーカーによるPRタイム。これをじっくり吟味してから、まず最初に何に乗るか決めよう。
「これは、今年のツール・ド・フランスで総合優勝した車種と同じものですね。昨年も優勝しているので2連覇です」
 え、そんなすごい自転車があるの!? PINARELLO(ピナレロ)というメーカーのスタッフさんがそう紹介した車種は「DOGMA 65.1 Think 2」。フレームが左右非対称なのが特徴で……力の伝わり方が……美しさだけではない機能美を……と、説明の意味はよく理解できませんでしたが、とにかくすごい自転車らしい。

「フレームの値段が53万9000円。タイヤとかいろいろ装備した完成車になりますと、100万円を超えますね」
 僕のような下世話な庶民はとにかく“高級品”に弱い。コレだ。コレに乗ろう! さっそくPINARELLOのブースに向かい試乗予約。さすが1台100万円。予約でいっぱいです。でも焦らず、心穏やかに待つこと数十分。いよいよ順番が回ってきた。

競輪場のバンクを疾走!

競輪場のバンクを走れるのも湘南バイシクル・フェスの楽しいところ 【スポーツナビ】

「サドルの高さはこれくらいでちょうどいいですね」とスタッフさん。うん? つま先が地面にようやく着くような感じで、割とプルプルしちゃうんですけど大丈夫? でもプロのスタッフさんが言うんだから、これがロードバイクの正しいポジションなのだろう。足がべったり地面につく自転車にしか乗ったことのない初心者自転車乗りは、若干の不安を抱えつつバンクへ――そう、湘南バイシクル・フェスのもう1つの目玉といえば、試乗場所として競輪場のバンクを走れちゃうということ。これもめったにない機会なので、ポイントが高いです。
 さて、スタート地点に到着し、いざライディング。でも、やっぱり地面につま先がちょっと着く感じからのスタートなので、フラフラと危うく倒れそうになりながらも「100万円の自転車、倒してなるものか!」と、どうにかバランスを保ってペダルを踏んでいく。すると、ここからが本当にビックリ! スーッとスピードが出て、瞬く間に車体は安定。たいして力を込めて踏んでいないのに、グングンとスピードが出ていく。こりゃあ気持ちいい! さすが世界を制したDOGMAだ、モノが違う。などと知ったかぶりで悦に入っていると、あっという間にゴール(1台につき試乗できるのは1周のみ)。

 ただ、しつこいですが地面に足のつま先しか着かないから降り方がよく分からない。またフラフラして危なっかしい降車でしたが、乗り心地は大満足でした。ホント、いつまでも乗っていたかったです。

人気メーカーの高級車に次々試乗

親子でスポーツバイクを満喫 【スポーツナビ】

 その後は気持ちが大きくなって、あらゆるメーカーのブースへ行っては試乗。ブリヂストンの「ANCHOR」では、「おススメありますか?」「そうですね、ちょうどいいのが空いているので乗ってみますか?」と、渡されたのが黄色いロードバイク。お、しおりん推しか?とよくよく見てみると、値札にはフレーム価格420,000円の文字。スタッフさん、僕がどういうのに乗りたいか、分かってるじゃないですか(でも、調子に乗ったのがいけなかった。ヘルメットを前後逆にかぶってしまい、スタッフさんとの間に微妙な空気が流れてしまった)。

 ほかにも、GIANT(ジャイアント)、DE ROSA(デローザ)など、人気メーカーの高級バイクをこれでもかと乗りまくる。そして、どのスポーツバイクも乗り味抜群。全然無理していないのに、スイスイと前に進むので、自転車に乗っている間は本当に気持ちのいい時間でした。
 と、ここでお母さんとお嬢さん、2人並んで自転車に乗っている親子を見かけたので声を掛けてみました。
「普段から自転車が好きで、いつもはマウンテンバイクなんですけど、ロードタイプに乗れるというのを聞いて家族で来ました。初めて乗ってみましたが、体の一部みたいに感じられてすごく楽しいですね」とお母さん。お嬢さんの方も「ハンドルを少し動かしただけでグラッとなるので最初は少し怖かったけど、すごい楽しかった。また乗ってみたい」と笑顔でした。いいですねぇ、自転車家族。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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