韓国に勢いをつけた「ミスター東京ドーム」=WBC韓国代表リポート
難敵・チャイニーズ・タイペイに大勝
「ミスター東京ドーム」李晋映が満塁本塁打を放ち、韓国に勢いをつけた 【写真は共同】
この試合は、1回の攻防でほぼ決してしまった。韓国の先発・柳賢振は、大会前の強化試合で登板がなく、状態を不安視されての登板だったが、初回、無死一塁でチャイニーズ・タイペイの2番・蒋智賢が試みた送りバントが、ピッチャーライナーとなりダブルプレー。これに助けられた柳賢振は、その後、落ち着いた投球を見せていった。
その裏の韓国は、4四死球でもらったチャンスに、4番・金泰均の2点タイムリーと、7番・李晋映の特大の満塁ホームランで6点を先制。試合後、金寅植監督が「相手がチャンスをくれた」と話したように、韓国は難敵・チャイニーズ・タイペイのミスにつけ込んで、白星発進した。
「ミスター東京ドーム」と呼ばれる李晋映
また、翌年の中日とのアジアシリーズでは、李晋映がバットで存在感を見せた。韓国代表・SKの1点リードで迎えた6回表。1死二塁で貴重な追加点となるタイムリーヒットを放ち、SKはアジアシリーズ初となる、日本出場チームからの白星を挙げた。さらに決勝戦では3対5で2点を追う8回裏。2死一塁で、中日の2番手・岡本(現・埼玉西武)から、ライトスタンド看板直撃の同点弾を放った。そして今回の満塁アーチだ。
乗ってきたら止まらない男が勢いをつけて日本戦へ
初戦から称号にたがわぬ活躍を見せた李晋映。乗ってきたら止まらない明るい男が、宿敵・日本戦に向けて勢いをつけた。
<了>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ