佐賀で女性騎手レース開催！その後の最終レースは逃げの好走率がアップする？／佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時50分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
3連単6万円を取り逃した悔しさをバネに
競馬リポーターの大恵陽子です。
変則開催で今週は木曜日もレースのあった佐賀競馬。
最終レースは永瀬トラックマン推奨の5番人気馬が2着に好走し、さらに私が狙った10番人気馬が後ろから勢いよく差してきて、久しぶりに「これは大きいところをもらった！」と思ったのですが、その差し脚はクビ差届かず。
悔しさのあまり、3着まで差していれば3連単はいくらついたのだろう、とオッズを調べる不毛さ。
ちなみに、600倍超えでした、トホホ。
とはいえ、力の入るゴール前は楽しいものですね。
さて、今日は佐賀競馬場でレディスジョッキーズシリーズ（ＬＪＳ）が行われます。
地方競馬の女性騎手は増加の一途。
しかしながら、数年前に中堅層の引退が重なり、ベテラン宮下瞳騎手、少し間隔が開いて木之前葵騎手、それ以降は若手騎手たちという構図です。
そうなれば、若手たちの積極的な騎乗でいつもと違ったレース展開になる可能性もあって、馬券妙味も出てくるかも。
その分、予想も難しくなるでしょうが、ぜひＬＪＳをお楽しみください。
なお、騎乗馬は成績等によりＡとＢにグループ分けされていますので、そちらも参考にするといいかと思います。
※リンク先は外部サイトの場合があります
今夜は特別な条件のつかない「C2クラス」「1400m」の一戦。
基本的には他のレースに組まれているC2戦と変わりないということになりますが、念のため今夜と同条件の最終レースの傾向を見てみましょう。（直近1年）
単勝1番人気は勝率52.2％に加え、3着内率87％と非常に信頼が高いと言えます。
単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは23レース中15レース。上位人気が2頭以上占めるかどうかで3連単万馬券かどうかが分かれる傾向にあります。
脚質では逃げが3着内率60.9％。
後述しますが、最終レースに限定しないC2全体に比べて逃げの好走率が高くなっています。
ただ、1コーナーを6番手以降で回った馬も23レース中17レースで3着以内に入っているため、差し馬も1頭は買い目に入れておきたいところです。
最終レースは逃げの好走率アップ
下表は2024年のC2クラス1400mでのデータ。
逃げが最も好成績ですが、前述したように最終レースに限定した場合の方が好走率はより高くなっています。
佐賀と同じくナイター開催の高知競馬場では後半レースになるにつれて逃げ残りが多く見られます。
その理由として仮説で考えられるのは、毎レース終わりにハロー掛けが行われることで奥深くの水分が掻き出され、馬場が締まるのでは、ということ。
この理論が佐賀競馬場にも当てはまるとすれば、最終レースで逃げの好走率が高くなる説明がつきます。
真相は不明ですが、いずれにしてもこの傾向は頭に入れておきたいところ。
あとは、今夜は逃げ・先行馬が多く、佐賀競馬公式HPに掲載の無料ネット新聞「うまかつ.net」の陣営談話で「砂を被るのを嫌う」とのコメントが出ている馬が3頭もいることから、どのくらいハイペースになるかでしょう。
逃げやすい枠は？
どの馬番からだと逃げやすく、好走率が高いのでしょうか。
下表は逃げの馬番別成績。
青棒はそれぞれの枠から逃げた頭数を、オレンジの折れ線は3着内率を示しています。
逃げた頭数は外枠になるにつれて緩やかに下がっており、逃げるには基本的に内目の枠がいいことが分かります。
好走率を示す3着内率は不思議と8番が高くなっています。
決して逃げた頭数が多いわけではないのですが、8番は勝率も2番目に高く、気にしておきたい枠。
逃げた頭数も好走率も高いのは4番枠で、今夜はここに「砂を被りたくない」とコメントの出ている先行馬が入りました。
では、気になる予想と買い目は？
2走前は逃げ馬より内を通って、前走は2番手外を取ったことで砂を被らずに運んで2着。
前走のタイムはそこまで悪くなく、何とか粘り込めれればというところ。
⑨ショウナンダダンは安定して末脚を使える馬。
2走前は馬群がわりと固まる展開ながら、8番手から5着まで差してきました。
前走は先行して3コーナーで置かれかけましたが、そこから渋く伸びて2着。この時の1300mの走破タイムは直近5走では出走馬中最速。
ペース次第でどこからでも競馬ができそうで、逃げ・先行タイプの多いここは魅力的な馬です。
人気の一角になりそうな⑤カイゼルスベルグも入れておきたいところ。
ただ、こちらも砂を被りたくないコメントが出ており、内の各馬の出方に左右されそうです。
1400mの走破タイムが出走馬中最速（直近5走）は①グレナマディー。
最内枠から上手く立ち回れるかどうかですが、実績上位。
ハイペースにもつれ込んだ時の差しに期待は③アオイアルファワン。
逃げが好成績の枠に入った⑧ブラックベルまで。
展開一つで結果がガラッと変わりそうなので、3連複軸1頭流しにします。
3連複④-①③⑤⑧⑨ 10通り
文・大恵陽子（おおえ ようこ）
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック！地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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