【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#21『感動に包まれたホームゲーム最終戦―横井咲桜選手が見せた成長の証』
2/23(日) 日本ペイントマレッツ 4-0 九州アスティーダ
【第2マッチ(シングルス)】 佐藤 瞳 3-1 小林 りんご (11-10/9-11/11-7/11-8)
【第3マッチ(シングルス)】横井 咲桜 3-2 牛嶋 星羅 (11-8/7-11/11-3/6-11/11-9)
【第4マッチ(シングルス)】芝田 沙季 3-0 野村 萌 (11-8/11-7/11-10)
この日の試合を語る上で、前日の戦いを振り返らずにはいられない。前日22日に行われた日本生命レッドエルフ戦では、激戦の末、日本ペイントマレッツは2-3で惜敗。その敗戦の重責を背負ったのが、若手エース格として注目を集める横井選手だった。最後のビクトリーマッチで赤江選手と対峙した横井選手は、激しいラリーを展開するも一歩及ばず、ゲームカウント9-11で敗れるという悔しい結果に終わった。
その悔しさを糧に臨んだこの日、横井選手は第3マッチのシングルスに出場。相手は強敵であるカットマンの牛嶋選手。試合はお互い一歩も譲らない展開となり、ファイナルゲームまでもつれ込んだが、横井選手は最後まで冷静さを失わず、ゲームカウント3-2で勝利を収めた。
試合後のヒロインインタビューで、横井選手はこう語った。
「最後は私が勝つという気持ちで戦い抜くことができてよかったです。正直、カット打ちが特別得意というわけではなかったので、最初から接戦になるという覚悟で試合に臨みました。しっかり準備をして、この結果を出せて本当にうれしいです。」
前日の悔しい敗北の後、選手たちは一度練習場に戻り、課題を修正。その上で翌日の試合に臨んだと聞く。この勝利は、苦しい状況を乗り越えるために選手たちが一丸となり、すべきことを着実実行した結果によって掴み取ったものと言えるだろう。
試合終了後には、選手全員が会場を回り、ファン一人ひとりに感謝を伝える場面も見られた。試合後の最終セレモニーは、ただのスポーツイベントを超えた"特別な時間"となった。
2024-25シーズンは残り2試合を残すのみ。シーズン目標である『頂』に辿り着くまで、あともう少し。この日の感動と熱気が、新たな挑戦への大きなエネルギーとなるに違いない。日本ペイントマレッツと彼女たちを支えるファンの物語は、まだまだ続いていく──。
最後に、大嶋監督の勝利インタビューでの言葉をここに引用し、今シーズンのホームゲーム最終戦を締めくくりたい。
「選手は本当に頑張っているのでどんな苦しい展開になっても最後は勝ってくれると信じています。皆、本当に頑張っているので、その成長を見守っていただいて、育てる楽しみを味わっていただければと思います。」
(Text by Shinya.K / Photo by Yusuke Nakanishi)
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