【UFC】鶴屋怜とジョシュア・ヴァンがフライ級のランク入りを目指して相まみえる

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UFCフライ級ファイターのジョシュア・ヴァンは、再びランク入りすることを目指して、ランキング12位のブルーノ・シウバと戦うことになっていた。シウバが負傷により、試合を辞退せざるを得ない状況になる前の話だ。

そのシウバの代役として登場するのが、無敗の有望株、鶴屋怜だ。鶴屋の目指すところもシウバと同じ。今週末に予定されているUFC 313:ペレイラ vs. アンカラエフのプレリムで存在感を示し、フライ級のトップ15に飛び込むことを狙っている。

昨夏にランキング15位のチャールズ・ジョンソンと戦った試合で、UFCで初めての敗北を喫したヴァンは、UEC 306でエドガル・チャイレスを、そして、そのわずか3カ月後にコーディ・ダーデンを連続して倒すことで、ここまで巻き返してきた。

まだ23歳のヴァンは、UFCで5勝1敗をマークし、プロキャリアを通じては10勝2敗、ノックアウト6回、1本勝ち2回を決めている。自分より若い相手とUFCで戦うのは、今回の鶴屋が初めてのことだ。鶴屋は勝利数でヴァンと並ぶ一方、まだ敗北の味を知らない。

Road to UFC(RTU/ロード・トゥUFC)フライ級トーナメントで優勝した22歳の鶴屋は、無敗の10勝0敗という戦績を誇る。経験の面ではヴァンに劣るものの、鶴屋は3試合で白星をあげてRTUのトーナメント優勝を果たしており、昨年6月にはユナニマス判定でカルロス・ヘルナンデスに勝利。UFCで評価を受けるファイターに挑戦する準備が整っていることは、証明済みだ。

ノックアウト4回、1本勝ち4回、第1ラウンドフィニッシュ4回を記録した鶴屋は多才なファイターだが、その主軸はグラップリングにある。第1ラウンドのノックアウト勝ちを1回、第2ラウンドでの1本勝ちを1回マークしたRTUの3試合では、テイクダウンが12回、グラウンドコントロールタイムはほぼ17分におよんだ。

【Chris Unger/Zuffa LLC】

いったん相手をマットに倒せば、鶴屋は容赦なくフィニッシュを狙いにいく。RTUのトーナメント決勝戦でジー・ニウシュイエと戦った際には、サブミッションを3回試みた末、グランド・アンド・パウンドで勝利を手に入れた。そのすべてが、第1ラウンドで起こったことだ。

ヴァンはそれとは対極にいる。ヴァンは過去2戦で、それぞれ計184回と183回の打撃を当てた。コーディ・ダーデンと拳を合わせた前戦では、一方的な展開になった第2ラウンドを含め、15分にわたって優勢となっている。第2ラウンドではヴァンが打撃数で73対27と相手を上回りつつ、テイクダウンも3回試みた。

【Josh Hedges/Zuffa LLC】

マット上での戦いにも十分通じているヴァンだが、この一戦はストライカー対グラップラーの図を描いている。スタンディングであろうとグラウンドであろうと、勝負はより長く戦いが展開した場所で決するだろう。

2025年になって大きな動きがでているフライ級において、2人のアスリートのいずれもが、印象的な勝利を目指している。去る週末には、マネル・ケイプがアスー・アルマバイエフを下し、フライ級タイトル争いにおける自らのポジションを強めた。また、3月の終わりには、元UFCフライ級王者のブランドン・モレノが、メキシコシティのメインイベントでスティーブ・エルセグと戦うことになっている。

チャンピオンはすでに、フライ級トップ8のコンテンダーに勝利しており、今こそ有望株たちが戦線に躍り出るときだ。UFC 313:ペレイラ vs. アンカラエフは両名にとって、名乗りをあげるための完ぺきなチャンスとなるだろう。
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