<NZオープン>比嘉一貴、惜敗の背中ににじむ自信
豪州とアジア共催・JGTOパートナーシップ大会「ニュージーランドオープン Presented by Sky Sport」
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最後18番のパー3で、6メートルのバーディパットを外して肩を落とした。
1差トップでやって来た後続のライアン・ピークは、ティショットをあわや右池すぐのラフに入れたがナイスパー。
「プレッシャーの中でセーブできるのは素直にすごい」と、豪州のレフティ優勝を称えた。
でも、最終日は5打差を追い、5バーディボギーなしの「66」をマーク。
1番から連続バーディで飛び出すと、序盤の4、5番では窮地で踏みとどまるなど「ガッツパーもあったので、今日やるべきことはできたかな」と、前を見た。
17番パー5ではイーグル逃しのバーディで、一時はトップを捉える大健闘は見せた。
「どんなに難しいコースでも、海外ではアンダーカット。クリアしようと思ったら、攻めないと。守ってちゃダメ」。
特に、22年のJGTO賞金王の資格で転戦した欧州・DPワールドツアーで比嘉が痛感してきたことだ。
「ハザードであろうが攻める。ボギーを打たない戦略じゃなくて、バーディを獲る戦略。その気持ちが海外の選手は強い。伸ばし合いの時のメンタルが強い」。
揉まれに揉まれる中で、「以前は越えられなかったバンカーが越えられる、というよりは、気にならなくなっている。ペタペタの地面も今は苦ではない」などと、自身の成長を実感できるのも、苦心を重ねて体得してきたからこそ。
日本とのWシードを保持するアジアンツアーで、22年の韓日亜共催「Shinhan Donghae Open」に次ぐ2勝目には届かなかったが、1月のフィリピン(8位)、インド(5位)に続く2位で、より存在感が際立った。
「今までやってきたことは、間違ってなかったというところも含めて手ごたえを感じています。今年はアジアでも日本でも楽しみに、いつもより自信を持って臨めるかな」。
来月、日本ツアーの開幕前にインターナショナルシリーズのマカオに出場(3月20日ー23日)。
小さな巨人がさらに強さを増して舞い戻る。
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