週半ばのリヴァプール戦で2-2の激闘を演じたアストン・ヴィラは、プレミアリーグ第26節でチェルシーと対戦。ホームのヴィラ・パークで貴重な勝ち点3を狙った。エメリ監督は、負傷から復帰したコンサをミングスとCBコンビに据え、新加入のアセンシオをスターティングメンバーに起用。前線にはワトキンスが入り、ラッシュフォードはベンチスタートとなった。

試合は序盤からチェルシーがボールを握り、サイドを起点にした攻撃でチャンスを作る。そして、9分。右サイドのネトがマートセンの大外から回り込み、ゴール前にボールを蹴り込む。それをマークを振り切ったフェルナンデスが至近距離からタップインして、チェルシーがリードを奪った。

同点ゴールを狙うヴィラは、徐々にリズムを取り戻し、ストライカーのワトキンスにボールを集めて反撃に出る。何度か決定機を迎えたが、チェルシーのGKヨルゲンセンが立ちはだかり、ゴールを割ることができないまま前半を1点ビハインドで折り返した。

後半開始とともにエメリ監督はラムジーに代えてラッシュフォードを投入。すると57分、キャッシュがロングボールをファーサイドへ送ると、ラッシュフォードが素早く追いつき、ゴール前に折り返す。そこへ走り込んだアセンシオが冷静にワンタッチで押し込み、ヴィラが試合を振り出しに戻した。

追いついたアストン・ヴィラは勢いを増し、チェルシーを押し込む展開に。そして迎えた89分、ペナルティエリア端でラッシュフォードがティーレマンスとワンツーパスを決め、中央のアセンシオへクロスを供給。これをアセンシオがボレーで合わせると、シュートはGKの下をすり抜けてネットを揺らし、逆転に成功した。

アストン・ヴィラは、アセンシオの加入後初ゴールを含む2得点で逆転勝利を収め、勝ち点3を獲得。この結果、7位に浮上し、熾烈なチャンピオンズリーグ出場権争いに食い込んだ。次戦はクリスタル・パレスとの一戦に挑み、勢いそのままに連勝を狙う。