サッカーで培ったキック力を武器に。右足から描く放物線がチームを連勝に導く

【©ジャパンラグビーリーグワン】

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン3 第5節。前節でようやく今季初勝利を手にしたクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)。今節は厚木市荻野運動公園競技場に、中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)を迎えてのホストゲームに臨む。初勝利の勢いに乗って、連勝を狙いたい一戦だ。

今節の注目選手は杉山祐太だ。昨季はけがの影響で公式戦の出場がなかった杉山だが、今季は第2節から続けてメンバー入りするなど、本来の姿が戻ってきた。自身の開幕ゲームとなった第2節は、「すごく緊張していた」と振り返ったが、試合を重ねるごとにパフォーマンスを取り戻しつつある。

杉山の魅力はなんといっても、その右足から放たれるロングキックだ。「小学校1年生から中学校3年生までの9年間サッカーをやっていたので、それがいまのキックに生きていると思います。当時はラグビーがあまり好きではなく、本当はサッカー選手になりたかったんですけどね(笑)」と、まさかの発言も飛び出したが、東海大学付属相模高校に入学後、ラグビー部のコーチに誘われたのをきっかけに、ラグビーの道へ。そこからウイングやフルバックとして、得意のキックを武器に頭角を現した。

「これからも自分のキックでチームに貢献したいと思います。(前節を終えた時点での)得点数はチーム内で一番なので、キッカーを務める機会があれば全部決めていきたい。あとは自分の体格を生かしたアタックでトライも狙っていきたい」

ピアーズ・フランシスや半田裕己がキッカーを務めることが多い中で、杉山にキックのチャンスが回ってくる数は限られるかもしれない。しかし、その数少ないチャンスをすべて決め切れば、おのずと出番は増えてくるだろう。そして、そのことがチームにとっても大きな力となるはずだ。

今週末、杉山の右足から放たれるキックは、果たしてどんな放物線を描くのか。勝負の行方とともに、目が離せない。

(匂坂俊之/Rugby Cafe)
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