久保は前半のみ出場、レアル・ソシエダはラツィオに3−1で敗北

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

終盤に一矢報いるも時すでに遅し

 ヨーロッパリーグ(以下、EL)、リーグステージ第7戦、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はローマでラツィオと対戦した。試合前からスタジアム外で両チームの一部サポーターが衝突し、負傷者を出すなどものものしい雰囲気の中、キックオフを迎えた。新たなシステムとなり36チームで争われるEL、ラツィオはここまで5勝1分で首位を独走。一方の中位のラ・レアルはこの10日間で4試合目と疲労の溜まる中、強豪との一戦に臨んだ。久保は右サイドで先発。

 試合は開始早々に動く。5分、左サイドからのラツィオのFKからエリア内でラ・レアルの選手達がボールウォッチャーとなる中、ラツィオDFマリオ・ヒラが豪快にゴールに叩き込み先制に成功。久保同様R・マドリーが権利を50%保有するカタルーニャ人CBが勝負強さを見せ最初のチャンスをものにした。8分には久保のパスを受けたスチッチがミドルシュート、さらにそこから得たCK、久保がこぼれ球からゴールを狙うが右足から放たれたシュートは密集地帯に飲み込まれてしまう。

 14分にはラツィオのCKからのヘディングシュートをブライス・メンデスがタッチライン上でクリアし、なんとか失点を免れた。22分のスチッチのポスト直撃のシュートなど惜しい場面が見られたが、ホームのラツィオのペースで試合が進むスタディオ・オリンピコ。30分にはアイエン・ムニョスがこの日2枚目のイエローカードにより退場処分となる。さらに追い打ちをかけるように直後の32分、主将ザッカーニが追加点を決め、2分後にはカステジャーノスが技ありのヘディングで守備の整わないラ・レアルから試合を決定づけるゴールを奪った。

【©︎RealSociedad】

 連続失点後、ブライスに代えハビ・ロペスを投入し、陣形を整えを図ったラ・レアルだが時すでに遅く、数的不利の中、スコアボード同様ラツィオに試合を支配されてしまう。守備時に4−4−1でブロックを構え、攻撃時には少ない手数でシンプルな攻撃を仕掛けるがいずれも単発で終わり、ラツィオのゴールを脅かすには至らない。状況は変わることなく、前半は3−0でラツィオが大きなアドバンテージを有したまま終了。

 イマノル監督はハーフタイムにスビメンディ、オヤルサバル、久保を下げることを決定。アリツが守備ラインに加わり5バックへシステムを変更し、固い守備からのカウンターで打開を図る。しかしチームの意図とは裏腹に余裕のあるラツィオに押し込まれる展開となってしまう。さらなる失点を防ぎながら、82分ようやく得点に成功。アランブルの放ったクロスはGKが触れるが、これをバレネチェアが頭で押し込み3−1とした。しかし、これ以上ゴールネットが揺れることはなく、試合はこのまま終了。

 ELでここまで8試合中7試合を消化し、18位に位置するラ・レアル。グループステージ最終戦のPAOKとの戦いで24位以内をキープし、次ラウンド進出を狙う。次戦は26日、3試合ぶりに本拠地へと戻り、ヘタフェとの一戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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