Lemino BOXING 世界タイトルマッチ

1/24 15:20 有明アリーナ

第1試合/WBOアジア・ミニマム級タイトルマッチ 12R

判定(1-2)

1R、小林は細かな体のフェイントから踏み込んで右を上下に放つ。やや後手となった高田は後半ジャブ・フックと返すが、小林のブロックに阻まれる。

2R、小林はボディ打ち、右でのアッパー、スイングフックと上下に打ち分け。小林が先手で攻めるが、高田も打ち返し、ボディからの右フックを巧打する。

3R、ジャブの差し合いから高田が前に出るが、小林が左ショートフックを当てて止める。しかし高田は止まらず前に出て、右アッパーを突き上げ、これを効かせると右ストレートをフォローしてダウンを奪う。立ち上がった小林に高田は攻勢を強め、再び右アッパー。しかし小林も右アッパー、左ボディフックと反撃する。

4R、高田は距離を詰めて左右のアッパー。懐に飛び込んでくる高田を入れさせまいと小林はジャブを飛ばし右フック。高田もしかし頭を振ってかわし被弾しない。

5R、高田は頭を振って懐に入り、左フックからの右アッパー。小林が前に出て圧力を掛けるが、高田はジャブを伸ばしてストップする。そしてそこから右アッパーを再び当てる。

6R、両者リング中央でパンチを出し合う。高田はジャブからの右アッパー、小林もアッパーを打ち返す。高田の右アッパーに小林は顔がのけぞる。高田は接近戦で左右のボディフックを織り交ぜる。

7R、小林のジャブを目先でかわし、右アッパーでとらえる高田。さらに高田は少し下がって距離を取り、ジャブで小林を近寄らせない。

8Rも高田は距離を取りジャブを突いていく。このアウトボクシングで小林を翻弄する。小林も右アッパー、左フックと攻めるが、高田は打ち返して下がらせる。

9R、前のラウンドにヒッティングで高田の右目下にカットを奪った小林は、ジャブで前に出る。しかし高田はボディ打ちから右アッパー。小林の足を止める。

10R、高田は下がって距離を作り、入ってくる小林に右アッパー。右ストレートも当てる高田。小林は体圧を発揮し、高田をロープ際まで押すが、高田は右フック、右アッパーとヒットを上げる。

11R、距離を取らんとする高田だが、小林が左ボディフックを巧打。だがさらに攻めようとすると高田がジャブ・右フックをヒットする。しかし小林は右フック、ボディ打ちと攻勢。高田は足を使ってこれをしのぐ。

12R、高田は距離を作って出入りのボクシングを見せ、ジャブと右アッパー、ストレート。小林はしかしプレスを強める。だが高田も負けておらず左右のフックを振り、小林を後退させる。

判定は114-113(小林)、116-111(高田)、114-113(高田)の2-1で高田。接戦を制し新チャンピオンとなった。

高田のインタビュー
「厳しい練習をしてきたので、大きな舞台で勝てて本当に嬉しいです。(3Rにダウンを奪い)倒そうと思ったんですけど、打たれ強くて、小林選手の対策もあり倒すことができませんでした。自分は打ち合いが好きなので、これで打ち負けたら上に行けないと思いガムシャラに行きました。アジアを獲ったので世界に行きたいと思っていますけど、マネージャーや会長たちと相談したいと思います。今日アジアを獲ったので連勝を重ね強くなっていくので、チャンスができたら世界を獲りにいきたいので、これからもよろしくお願いします」

第2試合/日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 10R

判定(2-0)

1R、長身179センチの下町はサウスポーに構え、平野に対し身長差を感じさせる。迫り来る下町に、平野は右のパンチをストレート、フックと強振。下町はこれをグローブで弾く。

2R、下町はジャブを突き前に出るが、平野はこれをさばき、右スイングフック。左スイングフックも振るい、下町を攻め込ませない。下町はしかし前に構えた右手のフックで次第に平野をとらえ始める。

3R、下町は深い懐を活かし、平野が入ってきたところに右フック。右ストレートを返す平野だが、下町は顔をとらえさせない。平野を踏み込ませ、下町はそこにアッパー、フックと狙う。

4R、下町はボディジャブから右フックをヒット。平野はボディストレートから切り崩しに掛かるが下町は顔を打たせず、入り際に右フックを当て平野をスリップさせる。

5R、歩を進める下町だが、平野がストレートを上下に強打するため攻めづらそうにする。左ストレートから右フックを連係する下町だが、これは平野が浅い当たりにとどめる。

5Rまでの採点は49-46(下町)、49-46(下町)、48-47(平野)と割れる。

6R、下町はやはり左ストレートから右フック。プレスを強め、再びこのコンビネーションで入り、右フックで平野をダウンさせる。
 立ち上がった平野はしかし右ストレートをヒット。下町を攻め込ませない。

7R、互いにジャブでの探り合いから、踏み込んだ下町が左ストレートを当てる。ボディ、顔とストレートを平野は伸ばす。だが下町もそこに右フックをカウンターで狙う。

8R、ジャブからストレートを繋ぐ平野だが、下町のブロックに阻まれる。平野がボディストレートを当てれば下町は顔へのストレートをリターン。平野はしかしこのストレートを直撃させず、ストレートを打ち返す。

9R、平野はジャブでの先行から右ストレート。下町は直撃されたかに見えても、体を動かしうまくダメージを逃がす。平野が連打・強打で迫っても下町は柔らかく上体を動かしかわしていく。

10R、平野は手数を増やし、右ストレート、左フックと力を込める。下町は上体を動かしてパンチをかわし、逆に右フックで平野をとらえる。しかしロープ際に詰めた平野は右ストレートを当てダウンを奪取。立ち上がった下町はいたずらに打ち合わず、距離を取ってリングを回り終了する。

判定94-94、95-93、95-93の2-0で下町。苦しみながらも4度目の防衛を成し遂げた。

下町のインタビュー
「(有明アリーナで)2連チャンでダウンを取られてやっちゃったなって。平野選手はやりにくかったです。最終ラウンドは同じような展開が続いていて、打ち合わないと思って前に出たらもらっちゃって。世界ランキングは過大評価と自分では思っていて、実力はこんなもんで、まだまだ頑張らないとって思ってます。(次戦は石井渡士也との再戦と見られるが)石井選手とは引き分けていて、かなり苦しい試合で乗り越えないといけないので、レベルアップして頑張りたいと思います」

第3試合/60.0kg契約 チャンピオン同士のノンタイトル戦 10R

判定(1-2)

1R、身長177センチの渡邊は164センチの奈良井に対し身長差があり、距離を取って立つ。奈良井はボディから切り込み顔にパンチを繋げてとらえるが、渡邊は大丈夫だとアピールする。

2R、渡邊はロープを背にするようにして立ち、ジャブで奈良井をけん制する。奈良井が飛び込んでのストレートを当てると、渡邊もアッパー、フックと強振。これは奈良井がかわす。奈良井は思い切りよく振るった左フックを当て、渡邊もストレートを当て返す。

3R、渡邊は中央に立ってジャブを突く。だが奈良井が圧力を発し、次第にロープを背負わせる。奈良井が左フックを巧打し、渡邊は足が大きくフラつくも、ここはなんとかスリップでダウンはしのぐ。

4R、渡邊は距離を取ってストレート、アッパーを振るうが、奈良井はかわす。渡邊のジャブをさばききながら左フックを振るう奈良井だが当てることができない。

5R、両者中央での攻防となるが、次第に奈良井が圧力を発していく。渡邊が放つジャブは目先でかわし当てさせない奈良井だが、渡邊を攻め込むには至らない。奈良井が踏み込んだ際に渡邊の頭部が当たり、奈良井は左目上をカットする。

6R、中央に立つ奈良井に対し渡邊はやや引いてジャブを放ち、ストレートでも切り込む。奈良井も踏み込んで左フックから攻めるが、どちらもクリーンヒットを上げられない。

7Rも両者互いに距離を取る。入り方を探る奈良井だが、入れずにいると渡邊がジャブ・ストレートで踏み込む。これを当てさせない奈良井だが、間合いを詰められない。

8R、奈良井がジャブから左フックで出る。渡邊はこれを待ち受けストレートでカウンターを狙う。ジャブとそのフェイント、モーションで渡邊は奈良井を入らせず遠ざける。

9R、奈良井が出れば渡邊はその分下がり、両者の距離は縮まらない。しかし渡邊の右に奈良井は右ストレートをカウンター。被弾した渡邊は打ちに出るが、奈良井はこれを当てさせず、逆に左フックで渡邊をとらえていく。

10R、渡邊はジャブでけん制し、奈良井の飛び込みにカウンターを狙う。奈良井が来ないとストレートを伸ばすが、ステップバックでかわされる。渡邊が踏み込んだところで奈良井も応じ、両者打ち合い。奈良井の左フックがとらえる。

判定は96-94(渡邊)、96-94(奈良井)、96-94(奈良井)の2-1で日本王者の奈良井。アジア王者の渡邊を降し、チャンピオン対決を制した。

奈良井のインタビュー
「すみません、KOしたかったんですけど相手が上手くてなかなか行けなかったので、まだまだ練習不足です。最初いいのが当たってグラつかせたんですけど、渡邊選手が上手いから盛り返してきて距離を取られたので、攻めようと思ったんですけど、上手さに邪魔されて攻められず。まだまだ頑張ります。父ちゃんには怒られると思うんですけど、昔からなのでめげずに、お客さんにもしっかり見せたかったんですけど、また練習頑張って、こういう舞台に立たせてもらえるように頑張ります。相手が強かったから、ママも父ちゃんも今日は勘弁してくれ」

第4試合/東洋・WBOアジア・ウェルター級タイトルマッチ 12R

試合中

第5試合/WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12R

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