【BOATRACE】「一走一走淡々と」に今年心境変化の白井英治が11戦9勝V 蒲郡

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 ボートレース蒲郡(ナイター)の「エフエムEGAO杯 第53回家康賞」は20日、12Rで優勝戦が行われた。最終日は終日北西からの右横風1~2メートルのコンディション。ファイナルも右横風1メートルで波高は0センチの静水面だった。

 優勝戦はスタート展示と同じくピット離れの優劣はなく、折り合いのついた枠なり3対3で各艇がスタート。スリットでは5コースの田路朋史がコンマ05を決めてハナを切り、1つ内の萩原秀人も08の仕掛け。4カドの萩原が1マークへ向けて攻めていったが、好枠の白井英治(山口出身・山口支部48歳)【写真3枚】が伸び返して先手は渡さなかった。

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 白井は1マークを回ってから。まくり差しで迫った萩原と接触するシーンはあったが、態勢が入れ替わるほどの減速はなく、白井が後続を引き離した。萩原は田路に並ばれたが、2マークをしっかりと回って2着をキープ。3着争いは大接戦。田路、篠田優也、秦英悟による競り合いは、2周1マークで秦が内を回って浮上(不良航法)、後続を振り切った。3連単は1-4-2で810円の2番人気。

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 優勝した白井英治は「差されないようにして回ったつもりだけど、(1マークを回って)接触してちょっと慌てましたね」と隊形に影響がなかったことに胸をなで下ろした。今節は2連対率上位モーターが走っていない中、卓越した調整力を駆使して節一クラスに仕上げていた。「(優勝戦は)スタートだけだと思っていました」とレース前の胸中を吐露。1コースからのコンマ12については「最善のスタートだったと思います」とフライング持ちの現状を踏まえ、ベストの踏み込みを強調した。

 今節の白井は2日目こそ3・2着だったが、残りの9走は全て1着と、3日目からは7連勝で昨年の12月13日以来、今年の始動レースを飾った。「フライング休みがリラックスするのにいい時間になりました」と話し「毎年、賞金王が目標だけど、2年続けて(グランプリを)走ることができていない。昨年は賞金のことばかりを考えて焦りもあったし、今年は一走一走、淡々と走りたいです」とフライング休みが自身を見つめ直すのに有効な時間となったようだ。

 この優勝で白井は通算119回目、蒲郡は6回目のVゴールとなったが、「初優勝したのはここ(1999年)だし、記念も勝たせてもらった(2007年周年)。相性のいい水面だと思っています」と話し、「蒲郡でいいスタートが切れたし、次は同じ愛知県の常滑でBBC(トーナメント)があります。次も本気で取りにいきます」と宣言。反撃を誓った今年の走りは、今後も必見だ。

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