好循環が生まれ、トライが増加。4連勝に向け「ディテールにこだわる」

マツダスカイアクティブズ広島 亀井選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今季のマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)はトライの数が大幅に増えている。ここまで3試合を終えて22トライ。1試合平均にすると7.3トライで、2試合で3トライ差以上の勝利を飾ってボーナスポイントの勝ち点1をプラスしてきた。

昨季が1試合平均3.9トライだったので、大きな上積みだ。その要因をここまで自身で3トライを取ってきた亀井康平は、こう語る。

「新しくヘッドコーチが来て、いろんな戦術、戦略が増えたことが一番大きいと思います。僕のトライが増えているのも、その戦術の中で味方がスペースを作ってくれているから。自分はトライを取るだけみたいな感じですし、みんなでいいラグビーをできているなと思います」

今シーズンから就任したダミアン・カラウナ ヘッドコーチは、プレシーズンにそれぞれのポジションでどういうプレーをすればトライが取れるかを伝えてトレーニングを行ってきた。実戦でヘッドコーチに伝えられてきたことを実行すると、実際にトライが次々と取れた。この成功体験が積み重なることで選手たちは各ポジションでより自分のやるべきことにフォーカスしてトレーニングに向き合うようになっている。

チームに好循環が生まれていることは亀井の表情を見ても明らかだ。

「一人ひとりの役割がどんどん明確になってきているし、しかけるプレーも多いラグビーなので、やっている自分たちも楽しいんですよ」

若者が伸び伸びと力を発揮できているところにも、チームの状態の良さが浮かび上がる。

ここまでチーム最多の29ポイントを挙げているルーキーの嘉納一千は、「すごくアタックもディフェンスも前に出られていて、勢いがあると思います。フォワードがどんどん前に出てくれるし、バックスもしっかりボール動かせますし、自分としてはすごくゲームを運びやすいです」と話し、今節に向けてもやることを明確にしていた。

マツダスカイアクティブズ広島 嘉納選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

「これまでやってきたプレーをする。それを心掛けたいと思います。当たり前のことを当たり前にして、細かい部分にもこだわっていきたい。今週はチームで『ディテール』とずっと言っているので、みんなでそこにしっかりこだわっていきたいです」

1月19日のヤクルトレビンズ戸田戦も、SA広島は各々が役割を突き詰めて戦う。

(寺田弘幸) 
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