加入3季目で“日本流のタックル”を習得。強靭なフィジカルで相手を食い止める
三菱重工相模原ダイナボアーズ ウォルト・スティーンカンプ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
前節、クラブ史上初めてコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)に勝利した相模原DBが、今節もリーグ戦で未勝利の難敵・横浜Eにも土をつけられるか。
試合4日前、相模原DBの練習風景は明るく活気にあふれていた。「上位チームを食えるような立ち位置にいるチームだと証明できた」と岩村昂太キャプテン。けがや出場停止で十分にメンバーがそろわないチーム状況ながらも強敵に勝ったことが大きな自信につながっているのだろう。
横浜E戦に向けたマインドセットを、ウォルト・スティーンカンプは「前節の勢いを続けよう」と話す。
神戸S戦で1トライを挙げたスティーンカンプは、203cmのチーム最高身長と強靭なフィジカルを備え、どんな相手にも当たり負けしない頼りになる存在だ。大敗した第2節の東芝ブレイブルーパス東京戦はコンディション不良で欠場したが、現在のコンディションは「100%です」と胸を張る。
三菱重工相模原ダイナボアーズ ウォルト・スティーンカンプ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
「南アフリカは国内で激しい競争もありますが、日本の高いレベルでプレーする機会が増えてきています。リーグワンだけでなく大学でもその機会が増えているので、南アフリカの人たちにとってはいい進路となっています」
そして、今季で加入3シーズン目となり、日本のラグビーにもしっかりと適合できてきたようだ。
「日本に来て一番苦労したのはタックルです。南アフリカはドミネートタックル、相手を押し返すような高い位置でのタックルが多いのですが、日本は低い位置へのタックルが多いです。規律の部分でも体格差の調整が必要でしたが、いまは問題ありません」
横浜Eにもファフ・デクラークとジェシー・クリエルといった同郷の選手たちがおり、“南アフリカ勢対決”も見どころになる。
「南アフリカの選手同士の激しい戦いを見ていただけると思います」(スティーンカンプ)
ラグビーファン注目の一戦になるはずだ。
(宮本隆介)
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