ファンとチームと一つにする、スタンドからの“スクラムコール“

東芝ブレイブルーパス東京 小鍜治悠太選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

開幕4連勝でリーグ2位の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は1月18日、ヤマハスタジアムでリーグ3位の静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)と対戦する。

BL東京のスクラムの際に、フォワード第1列の選手の名前を呼ぶ「きむら!はらだ!こっかっじ!」というコールが日に日に存在感を増している。もともとは関西大学リーグで親しまれた掛け声だったが、小鍜治悠太の天理大学の仲間たちがBL東京の試合でも一生懸命に声を張り上げ、そのリズムがファンの中で広まったのだ。

東芝ブレイブルーパス東京 【©ジャパンラグビーリーグワン】

第2、3節に来場したアイドルグループ『私立恵比寿中学』もスタンドで楽しげに声を合わせ、ラグビースクールの子どもたちは小躍りして大声を出す。このスクラムコールはBL東京の試合を楽しむための魅力の一つになりつつある。

互いにスクラムに自信を持つ静岡BRとの一戦を前に、小鍜治が笑みを浮かべる。

「静岡までスクラムコールの仲間も来てくれるので。良いスクラムを組んで、コールしてくれるみなさんを沸かせたいですね」

天理大学では「スクラムの強いフッカー」(小鍜治)であり、応援団長もしていた西田蓮さんがコールの中心。小鍜治が最上級生になった際にコロナ禍で大声を出せなかったことで、BL東京の応援に来てくれているのだという。

昨季にはこのスクラムコールを気に入ったリーチ マイケルが、大阪在住の西田さんらの遠征費の一部をサポートしたこともあったそうだ。

小鍜治は『私立恵比寿中学』が応援していたことについて「めっちゃうれしいです」と顔をほころばせ、「関西の伝統が広がっているのもうれしいですし、フロントローに注目が集まって良い文化になってくれれば」とうなずいた。

静岡BR戦でも、両チームのプライドであるスクラムは勝敗のポイントになるだろう。

「負けられないです。相手がやりたいことをやらせずに、自分たちの型を貫いて押したいと思います」

フォワード8人の後ろから聞こえるスクラムコールを受けて、小鍜治は力強く前進する。

(安実剛士)

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