出色のパフォーマンスを支える三つの要因。上位直接対決もスピーディーなランで切り裂く
NECグリーンロケッツ東葛 キーガン・ファリア選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
好調の要因を聞くと、ファリアは三つの要因を挙げてくれた。
一つ目が「私にボールが回るまでのプレーがうまくいっているからこそ、パスを受けたときにスピードを出して相手のディフェンスをかわすことができる」と、チームのアタックシェイプである。明確なチーム戦術に加え、リース・パッチェルの巧みなゲームマネジメントや、マリティノ・ネマニ、アセリ・マシヴォウといったチームメートのパワフルなプレーによって、ファリアの速さがより強調される。
ジャパンラグビー トップリーグ時代から通じて、日本でのプレーは6シーズン目になる。日本の文化にも慣れ、グラウンド外で得た経験が二つ目の要因だ。
「日本に来たばかりのころは、新しい環境で自分自身が恥ずかしがってしまうとか、人の気持ちを傷つけてしまわないか、気にしてしまうこともありました。でも、いまは味方に批評を与えることも、味方からの批評を受け入れることにも慣れてきました。それが自信につながっています」
そして三つ目が、グラウンドでは戦略だけに捉われず、ときには自分の感覚を信じてプレーをすることの重要さである。試合前には、対戦相手を入念に分析したコーチからその試合の策が与えられる。ただ、ラグビーは何が起こるか分からない。その際に「チャレンジしなければ、相手の実力が分からないときもある。ときには自分を試すつもりで、(与えられた策以外のプレーを)信じてやらないといけないときがあります」と話す。
ここまで3試合を終えて、GR東葛は2勝1敗とディビジョン2の2位につける。1月18日に対戦する豊田自動織機シャトルズ愛知とは、同じ2勝1敗同士の対決となる。ディビジョン1との入替戦に出場できる今季のトップ2を勝ち取るためにも落とせない重要な一戦。現在の好調を維持し、自信を携えて、ファリアは上位直接対決に臨む。
(鈴木潤)
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