ボートレース江戸川では15日に「G1 江戸川大賞 開設69周年記念」の予選2日目が行われた。朝から水面状況が荒れ模様で、一日中、安定板装着の2周レースとなった。

　2日目のメインカード12R「ゴールデンレーサー賞」は、大外から攻めてきた小池修平を制して、1枠1コースの池田浩二(愛知出身・愛知支部46歳)【冒頭の写真】が逃げ切りを果たした。レースは向かい風6メートル、上げ潮30センチ、波高20センチと厳しいコンディション。波水面を苦手とする池田は勝利後のピットでも苦い表情。「プロペラは板が付く分、少しだけたたいたけれど、仕上がりは正直分からないですね。今もイン有利だったというだけ。もう、この水面を本当に乗れるか乗れないか、ただそれだけなんで。インしか無理だと思う」と話した。

　2着には坪井康晴、3着には新田雄史が入り「ゴールデンレーサー賞」は3連単1-2-3-で910円の1番人気。なお、1周バックで落水した小池修平は負傷帰郷となった。

　池田浩二にとって4R4枠、9R3枠の3日目は、幸いにも風が収まる予報で、水面は穏やかになる見込み。モーター自体は行き足を中心にいい仕上がりになっているだけに、このまま池田が得点率上位で予選を乗り切るシーンに期待したい。

　予選2日間を終えて、得点率1位タイに並んでいるのはその池田と、中島孝平(福井出身・福井支部45歳)【写真上】、山田康二の3人。それぞれ舟足は軽快だが、気分が盛り上がってきたのは中島か。2日目は5R2枠戦で、実力者の1枠・新田雄史を差し切って撃破。「いいリズムで、これていますね。足もいいです。スリットの行き足は一緒くらいだけど、差せたしターン回りとか回ってからの押しがいいんだと思います」と自身のリズムも舟足も好調。3日目は5R3枠と12R4枠の2回乗りで、さらにポイントアップを狙う。

　伏兵で1人注目したいのが飛田江己(東京出身・埼玉支部23歳)【写真上】。今年はトップルーキーにも選出され、近況については「順調すぎて怖いです(笑い)」と笑顔を見せる飛田。今節も初戦の1枠戦こそ山口達也の5コースまくりに屈して2着に敗れはしたが、2日目は9R5枠戦で今度は自身が5コースから気っ風のいい全速戦。もう少しで白星という好レースでの2着だった。

　飛田は「整備で伸びもついてきたし、足はいい感じですね。3日目の2戦をうまく走れればチャンスになってきますね」と気合もみなぎる。当地江戸川は過去に2優出して2優勝。「江戸川は相性いいんですよ。ハンドルの切り方や乗り方を江戸川用に工夫して乗っているのがいいのかもしれません」と当地好成績の要因を話してくれた。3日目は5R4枠と10R2枠での出走。関東期待のルーキーの熱い走りに、ぜひ声援を。

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