トヨタV、待望の初勝利。自分たちのラグビーを信じ抜いた先につかんだ歓喜の瞬間

トヨタヴェルブリッツ 髙橋汰地選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

試合前日に降った雪が残る岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われたトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)対リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)の一戦。結果は32対18でトヨタVが勝利し、待望の今季初白星を挙げた。

前半のトヨタVは守勢に立たされ、開始11分で10点を先行される苦しいスタートに。その後はイエローカードにより14人で戦う時間帯もあったが、体を張り続けてそれ以上の失点は防いだ。人数がそろってからは攻めに転じたものの得点にはつなげられず、前半を0対10で折り返した。

それでも、勝負の後半に向けて髙橋汰地は「やることは基本的には変わらない。自分の役割をきちんと遂行することが大事」だと自分たちのラグビーを信じて再びグラウンドに入る。すると後半4分に味方がつないだパスを受けて疾走。右スミギリギリに飛び込んで懸命に手を伸ばす。この執念のトライがトヨタVの勢いを点火させた。

その後はシーソーゲームの展開となるが、後半31分にはキックパスをうまくキャッチしたシオサイア・フィフィタをサポートし、髙橋がこの日2本目のトライを挙げて逆転。チームの勝利に貢献してみせた。

プレー以外のところでも髙橋は熱かった。意識的に仲間を鼓舞するようなアクションを行い、チームの士気を高めた。「もっと盛り上げたほうがいいかなと思って。フォワードが頑張ってくれていたので、労おうかなと。スクラムを組んでいるときは僕ら暇なんで(笑)。流れが悪いときは元気を出して、良いときはもっと褒めていく。チームのために自分ができることはないかを考えて、意識的にやっています」。

開幕から勝利がなかった期間でも髙橋は「自分たちのやっていることは間違っていないと思っていたし、改善すべきところを一つひとつ取り組んでいこうと話し合っていたので、チームの雰囲気は全然悪くなかったです」と振り返る。決して結果だけに一喜一憂せず、目の前の取り組むべきことにフォーカスして準備してきた結果が勝利を呼び寄せた。

(齋藤弦)
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