屈強な相手だけでなく、可憐なコラボ相手まで。常に準備を怠らない眞野泰地

東芝ブレイブルーパス東京 眞野泰地選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は1月11日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで浦安D-Rocks(以下、浦安DR)に22対14で競り勝って、開幕4連勝。眞野泰地が攻守に輝いた。

前半3分に自陣から右側に向かってスルスルと抜け出し、タックルで倒されながらもオフロードパスをとおすと、すぐに起き上がって左側の広いラインに参加して効果的なバックハンドパス。その後はスタンドオフの位置でボールを受け取って、ラインの裏側にいた松永拓朗につなぎ、マイケル・コリンズの先制トライを生み出した。

ボールをもらう前には首を振ってスペースを確認し、パスが来る前から味方に声を掛け、指で示してコミュニケーションを取る。眞野の質の高い準備が結果として表れた3回のボールタッチだった。

「BL東京はボールを動かすスタイルなので、自分もしっかりボールを動かして、走って、どんどんモメンタム(勢い)を与えられるように意識しています」

ディフェンスでは前半25分にゴール前5mで田村煕に追いつくトライセーブタックルを決め、同26分にはタナ・トゥハカライナを押し戻す強烈なタックル。後半14分には南アフリカ代表ヤスパー・ヴィーセに低い姿勢で突き刺さり、伊藤鐘平とともに押し返した。

「流れが良くなかったので相手に刺さって一気に流れを変えたいと思っていました。相手のアタックの陣形を見てここに来るだろうと予測して、パスが来た瞬間に強いコンタクトができるようにしています。相手選手がこういうプレーをすると分かったので、そこを狙ってハマった感じです」

アタックにおいても、ディフェンスにおいても、眞野の“準備力”が素晴らしいパフォーマンスにつながっている。

取材の最後に、前節で『スターダストランド賞(マッチパートナーによる賞)』に選ばれ、アイドルグループ・私立恵比寿中学のメンバーに囲まれてやや緊張気味に写真撮影に臨んでいたことを質問すると、眞野はここでもしっかりと準備をしていた。

「(私立恵比寿中学のことを)ちゃんと勉強しました。もともと知ってはいたんですけど、そこまで深くは知らなかったので、コラボのことを知ってから勉強して、全員の名前を覚えた状態でした。せっかく来てくださるのに、こちらが分かっていないと失礼なので」

屈強な対戦相手だけでなく、可憐なコラボ相手まで事前に学んでおく。誠実な姿勢でBL東京を支える男、眞野泰地はいついかなるときも準備を怠らないのだ。

(安実剛士)

私立恵比寿中学のメンバーと眞野泰地選手 【🄫ジャパンラグビーリーグワン】

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