何事もコツコツと。地元・九州でプレーできる喜びを活力に
【©ジャパンラグビーリーグワン】
「接点は大学と違うレベルだというのを感じています。そこに追いついていかないといけないという実感があります」
そう語るのは上杉太郎。ルーキーながら開幕から2試合続けて途中出場。第一列のインパクトメンバーとしてチームへの貢献を見せるが、本人は課題に向き合っている。
「僕は課題に対して、悩んでしまうタイプ」と自認するが、それはラグビーだけでなく社業でも同じだったという。「最初のころは仕事の進め方や流れに慣れるのが大変だった」と社業とラグビーを両立する社会人ラグビーの苦労に直面した。それでも、コツコツと努力を重ね、「いまでは仕事にもだいぶ慣れてきました。職場の方々も理解があって、『頑張ってね』と声を掛けてくださいます。そのおかげでラグビーに打ち込むことができています」と人懐っこい笑顔を見せる。
高校卒業後は大学ラグビー界屈指の強豪である帝京大学に進学。努力を重ねてレギュラーの座をつかむと大学日本一をつかみ取った。大学卒業後も「ラグビーにはずっと関わりたかった」という思いを抱いていた中で、九州KVから誘いを受けた。
「こうやってラグビーをさせていただける環境に呼んでいただいたのは本当にありがたいです。大学のころから九州に戻ってラグビーをしたいという気持ちが強かったですし、九州に戻ってきてラグビーができているのはうれしい」
3月には地元・熊本での試合も予定されている。九州でのプレーは「自分の中では『頑張ろう』というモチベーションにつながっている」と話す。
初詣では「健康であることが社業でもラグビーでも大事だと思うので、『健康でありますように』とお願いしました」という。悩んでも課題から逃げずに向き合い、乗り越えるための努力を重ねる。地元・九州でのプレーを活力にし、ルーキーは日々、たくましさを増している。
(杉山文宣)
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