新体制の早大応援部 箱根駅伝で競走部を後押し!

チーム・協会
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 1月2、3日 
【早稲田ス、ポーツ新聞会】記事、写真 土橋俊介
 1月2日、3日に行われた東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は早大応援部にとって新体制初の表舞台である。応援部は令和7年度執行委員を中心に、競走部の背中を押すため、沿道での応援を行った。他大学との熾烈(しれつ)な争いの中で聞こえてくる応援は選手たちの力になったことだろう。素晴らしい応援を披露した応援部の姿を振り返る。

 12月19日に代交代が行われて以降、応援部は箱根駅伝応援に向けて技術を磨いてきた。各学年が与えられた役割を務めながら練習を行い、当日を迎えた。1区での応援は出発地点から1.5キロ離れた有楽町の沿道で行われた。応援企画部門のカウントダウンにより、7時30分になった瞬間に吹奏楽団による『紺碧の空』が披露され、まず一番に応援を響かせることができた。その後、豊島悠代表委員主将兼連盟常任委員(教3=神奈川・桐蔭学園)の指揮によって『早稲田大学校歌』を斉唱した。一般の通行人が目の前を通るという状況の中で豊島は声を轟(とどろ)かせ、3番まで堂々と披露した。

校歌指揮を行う豊島 【早稲田スポーツ新聞会】

 続いて、チアリーダーズ演技『SHAKE』が披露される。1月早朝の寒さを吹き飛ばすような明るいパフォーマンスで観客を魅了した。さらに音出しが禁止になる7時55分までは応援曲メドレーで盛り上げる。このメドレーでの注目はリーダー新2年生による『ダイナマイトマーチ』である。遂に部員に昇格した彼らが先頭でテクを振る姿は成長を感じさせた。

 そしてスタートの号砲を迎えた8時からは、『コンバットマーチ』で間瀬田純平(スポ3=佐賀・鳥栖工)の通過を待ち、通過時には『紺碧の空』で声援を送った。間瀬田は声援に応え、4位で山口智規(スポ3=福島・学法石川)に繋いだ。1区での応援を終えた応援部は5区の応援に向かった。競走部は山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖)、工藤慎作(スポ2=千葉・八千代松陰)の好走により、往路3位で1日目を終えた。

選手通過時に『紺碧の空』を披露した応援部 【早稲田スポーツ新聞会】

 名門復活に向けて2日目も6区と10区でランナーを応援し、健闘を祈った。芦ノ湖で応援を受けた6区・山﨑一吹(スポ2=福島・学法石川)が4位でタスキを渡すと、それ以降は4年生のリレーにより早大は3位で10区に入る。一方で芦ノ湖から移動してきた応援部は内幸町の沿道で12時30分から応援を開始。10区走者の菅野雄太(教4=埼玉・西武学園文理)を待った。選手紹介や応援曲歌詞変更紹介を挟みつつ、チアリーダーズ演技や応援曲メドレーを行い、応援場所の士気を高めた。国学院大との3位争いをしていた菅野の通過時には『紺碧の空』でエールを送り、最後まで『早稲田大学校歌』で総合3位以内でゴールすることを祈った。結果は惜しくも総合4位でのゴールであったが、来年にさらなる期待がかかる箱根駅伝になった。

『ダイナマイトマーチ』を披露した新2年生部員 【早稲田スポーツ新聞会】

 新体制初お目見えとなった早大応援部。執行委員として常に応援部を引っ張る存在になった新4年生はもちろんだが、補佐という立場で練習、応援を進行するようになった新3年生の姿も印象的であった。さらに、部員に昇格したばかりの新2年生も今後は役割が増えていくことだろう。令和7年度早稲田大学応援部から目が離せない。

コメント

豊島悠代表委員主将兼連盟常任委員(教3=神奈川・桐蔭学園)

ーー箱根駅伝応援を終えられた今の気持ちを教えてください

やり切ったなという感じです。今後も早稲田スポーツを応援するに相応しい応援をする為に鍛錬を積み重ねていきます。

ーー2日間の応援の出来はいかがでしたか

概ねスムーズに進行できたと思いますが、当番の3年生を中心に、もう少し細かい所まで気を配れると良かったかなと感じています。

ーー表舞台で初の校歌指揮を行った気持ちは

緊張するかと思いましたが、あまり緊張しませんでした。自信を持って普段通り出来たのは良かったです。練習でやった事しか本番では出来ないと感じました。

ーー今回、競走部が総合4位という結果になりましたが、いかがですか

3強崩しを目指されてたので、悔しい気持ちはありますが、4位という好成績を収められて感激しております。少しでも応援の力が選手に届いていれば幸いです。

ーー当日はたくさんのOBの方が見守っていましたが、どのように感じましたか

OBの方々と同じように、自身もセンターリーダーを務める事が出来、非常に光栄でした。今まで育ててくださった先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。

ーーこれから1年間の応援活動の意気込みを教えてください

全力で堂々と頑張って参ります。令和7年度も何卒宜しくお願いします。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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