【日本陸連アスレティックス・アワード2024】レポート&コメント:感動と挑戦の1年を振り返り2025への希望を語る
【フォート・キシモト】
今年のアワードは、「みんなで称え、みんなで楽しもう」がテーマです。夏に開催されたパリオリンピックで戦後史上最多となる11の入賞を果たした日本代表選手団を称えて2024年を締めくくるとともに、来年9月に日本で開催される東京世界選手権への期待感をさらに高めていく機会として、参加した人々すべてが楽しい気持ちで過ごせる時間となることを目指して準備されました。
会場のテーマカラーには、「東京2025世界陸上」のメインカラーでもある江戸紫を採用。パリオリンピックのメイン競技場であったスタット・ドゥ・フランスのトラックが紫色であったことから、2024年と2025年を繋ぐという意味も示しています。また、アスリートオブザイヤーおよび優秀選手賞の受賞者に贈られるトロフィーには、さらなる繁栄と幸せを願って、日本古来の吉祥文様として知られる「菱」や「矢絣(やがすり)」が、江戸紫色であしらわれるデザインが施されました。
式典は16時に開幕。主催者を代表して尾縣貢日本陸連会長が登壇し、挨拶を行いました。「私たちには使命があります。それは、陸上でスポーツ界を、日本をより元気にすることです」と話を始めた尾縣会長は、「この夏のパリのオリンピックでは、北口(榛花)さんの1投に日本中が湧き、マラソンの後半の競り合いでは胸が熱くなり、固唾を呑んでリレーのバトンパスを見守っていただいたと思います。陸上は、多くの人に感動、希望、そして、一歩踏み出す勇気さえも届けられるということを改めて感じました」と2024年を振り返ったうえで、来年に迫った東京世界選手権を挙げ、「世界中から集まったアスリートの勇姿を見て、子どもたちがグラウンドや広場で元気に駆け回る。そんな活気のある景色を夢見ています」として、「陸上で日本を、そして、世界を、より元気にします」と力強く宣言。「今日は、今年の陸上界でひときわ輝いたアスリートたちの活躍を思い起こしながら、心から祝福を送ってください。皆さまの応援や思いの一つ一つがアスリートのエネルギーに変わってきます。短い時間ですが、みんなで楽しんでください」と、来場者に呼びかけました。
【フォート・キシモト】
2024年に最も顕著な活躍を残した競技者に贈られる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのは、女子やり投の北口榛花選手(JAL、ダイヤモンドアスリート修了生)です。北口選手は、パリオリンピックにおいて日本の女子フィールド種目で、史上初の快挙となる金メダルを獲得。また、WA(ワールドアスレティックス:世界陸上競技連盟)ダイヤモンドリーグ・ファイナルでは2連覇を達成し、名実ともにやり投の“世界女王”となりました。また、競技成績や競技に向かう真摯な姿勢に加えて、飾らない人柄と魅力的な笑顔で、日本だけでなく世界中にインプレッションを与えたことも高く評価され、昨年に続いての受賞となりました。2年連続の受賞は、2011年・2012年に室伏広治選手(当時、ミズノ、男子ハンマー投)以来のなるもので、室伏選手に続いて2人目、女子アスリートとしては初めてです。
【フォート・キシモト】
【JAAF】
【フォート・キシモト】
【JAAF】
福島テレビ株式会社に贈られました。同社は、東日本女子駅伝を40年にわたり開催。中学生からトップ選手までがタスキを繋いで東日本の18都道府県代表が競うこの大会は、福島の秋の風物詩として愛されるとともに、日本の中・長距離女子選手の育成に大いに貢献しました。同大会は、本年11月に行われた第39回大会で、その歴史に幕を下ろすことになりましたが、その長きにわたる大会開催への尽力を称えて、今回の受賞となりました。
これらアスレティックス・アワード2024各賞者および受賞の理由は、日本陸連公式サイト( https://www.jaaf.or.jp/award/2024/ )において紹介しています。ご参照ください。
【JAAF】
【フォート・キシモト】
2024年日本グランプリシリーズの表彰式も行われました。今年度はシリーズ指定16大会とポイント対象5大会が実施され、全国各地で熱戦が展開。種目や記録の垣根を超えてポイントを競う「男女シリーズチャンピオン」と、種目ごとでポイントを競う「種目別チャンピオン」が決定しています。本アワードで表彰されたのは、「陸上界で最も強いアスリート」となる男女シリーズチャンピオン。男子は筒江海斗選手(ST-WAKO、男子400mハードル、3652.0ポイント)と、女子は福部真子選手(日本建設工業、女子100mハードル、3677.0ポイント、※欠席)に、シリーズチャンピオンのトロフィーとともに、強化費が贈られました。
また、12月初旬に選出・発表されていた日本陸連SDGsプロジェクト「#LETSTHINK_(レッツシンク)」の表彰も行われました。このプロジェクトは、全国のアスレティックファミリーから、「陸上」を通じた社会・地域の課題解決のための取り組みを募集するものです。今年は、オスポランニング教室の「オスポランニング教室×ギソクの図書館」と北海道マラソン2024の「北海道マラソン2024 SDGsの取り組み」の2団体が「BEST THINK賞」を受賞。両団体の代表者へ盾が贈呈されました。
受賞各氏のコメントは、以下の通りです。
【アスリート・オブ・ザ・イヤー】
【フォート・キシモト】
こんな晴れやかな場所で言うことではないと思うのですが、競技成績はすごく嬉しい結果ばかりでしたが、今シーズンを通してすごく苦しくて、できれば「このような1年はもう2度と来なくていい」と思うくらい(笑)の1年でした。でも、周りの方々のおかげで、なんとかオリンピックにも出られて、なんとかダイヤモンドリーグも最後まで転戦することができました。「このような1年はもういらない」という1年でしたので、今年のような1年を繰り返さないために、このオフシーズンはずっと反省し続けています。
来年は、東京で世界陸上があります。少しでも多くの方々に競技場にぜひ足を運んでいただければと思います。良くても悪くても、その時の選手の感情を多くの人に共感していただける、そんなスタジアムで競技をできるのは、すごく幸せなことだなというのを、この1年感じました。来年の東京が、そのような場になることを、すごく楽しみにしています。
(世界選手権、ダイヤモンドリーグ・ファイナル、そしてオリンピックと)あらゆるタイトルを獲ったことで、(今後)目指すものがないんじゃないかと心配されていますが、全然そんな心配はいりません。自分の記録を伸ばしたい、ただただもっとやりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、「夢の70m」に向かって頑張っていきます。これからもよろしくお願いします。
【優秀選手賞】
【フォート・キシモト】
ただ、(オリンピック)5位という結果は、負けているので、僕としては全く満足していません。来年の2025年、東京の国立競技場で世界選手権が行われますが、今はメダルの獲得を目標として、冬季練習に取り組んでいます。すごくきつい練習のなか、毎日必死に生きています(笑)が、なんとか乗り越えて、来シーズン、メダル獲得という目標を達成したいですし、記録の面でも、12秒台を狙っています。
今、男子110mハードルは、世界でも日本でも、すごく活況にあります。だからこそ、「12秒台、どの選手が出すのだろう?」と思っている方々がいらっしゃると思いますが、自分が最初に12秒台を出して、メダルも獲って、来年もいい形でシーズンを走れたらなと思います。引き続き、温かい目で見守っていただけたら幸いです。ありがとうございました。
赤松諒一(SEIBU PRINCE)
【フォート・キシモト】
今回、このアスレティックス・アワードのテーマにもなっていますが、「楽しむ」。この楽しむということを、僕は陸上競技・走高跳をやるうえで、一番大切なことにしています。今回のパリオリンピックも、オリンピック自体が初出場だったので緊張するかなと思っていたのですが、ジャパンから出ていく走高跳の仲間や久しぶりに会う海外の選手たち、あるいは自分が目標としている素晴らしい走高跳の選手たち、そういったそういった方たちと同じピットに立って、競技ができること自体、それが本当に楽しくて、緊張を上回る楽しさで、良い結果が出せたのかなと思っています。
私は、自己ベストを1cm更新して、今回、5位入賞という目標も達成しました。走高跳では、この1cmが本当に大きな記録となるわけで、こうした“小さくて大きい記録”の更新を達成できたのは、ここに集まっていただいている皆様のおかげでもありますし、私が陸上競技を楽しむ、それができるような環境を整えてくださった方々のおかげであるなと思っています。
私は、これからも陸上競技を続けていくわけですが、楽しむ姿を皆さまに見せることで、そうした「何かに一所懸命楽しむ姿」や「一所懸命に取り組むことの大切さ」を、競技を通して伝えていければいいなと思っています。本日はありがとうございました。
川野将虎(旭化成)
【フォート・キシモト】
今回、世界記録を達成することはできましたが、記録が出たときこそ帯を締め直して、自分自身の成績に見合う器を身につけていく必要があると思っています。自分自身、まだまだ未熟ですので、これからさらに上を目指して精いっぱい取り組んでいきたいと思っています。
来年には東京で世界陸上が行われます。私が競技を行っている間に、自国開催で世界陸上が行われることを大変光栄に思っています。私自身も今回の記録に満足せずに、さらに上を目指して精いっぱい頑張って、来年の東京世界陸上で、さらに世界の舞台にチャレンジしていけるよう精いっぱい励んでいきたいと思います。引き続き、温かいご声援、ご支援のほどよろしくいたします。このたびは、誠にありがとうございました。
【新人賞】
【フォート・キシモト】
今後の目標としては、来年に東京で世界陸上が行われるので、そこでメダルや入賞を目指して頑張っていきたいと思っています。ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします。ありがとうございました。
久保 凛(東大阪大敬愛高校)
【フォート・キシモト】
来年には東京で世界陸上が開催されるので、日の丸を背負って戦うことができるように、日々精進してまいります。これからも引き続き、ご声援をお願いします。本日はありがとうございました。
【特別賞】
【フォート・キシモト】
ただいま(舞台で流した)VTRにございました通り、私ども福島テレビでは、1985年より40年、東日本女子駅伝を、東日本大震災が起きた2011年含めて開催してまいりました。
そして、現役社員であれば、誰もが入社した時から、そこにはすでに東日本女子駅伝競走大会が存在していました。秋になると、どの部署にいても社員全体が関わり合い、そしてこの大会を運営してまいりました。福島をはじめ北海道から静岡まで18都道府県12局ネットでお送りしてまいりました。今年、(第39回大会をもって)幕を閉じたわけでございますけれども、最後にこのような賞を頂戴することになり、社員一同、大変誇りに思うとともに喜んでいます。本当にありがとうございました。
この大会からは、25人のオリンピアンをはじめ、多くの世界の舞台で活躍する女性ランナーが誕生しています。これからも当社は、中長距離女子ランナーの皆様方が、世界の舞台で活躍をされることを願っています。本日はありがとうございました。
(福島テレビ株式会社代表取締役社長・横山淳氏)
日本グランプリシリーズ 2024チャンピオン
【フォート・キシモト】
また、今回も多くの方々に支えられてきました。所属先のスポーツテクノ和広様、練習拠点にさせていただいている福岡大学様、そしてコーチの信岡(沙希重)先生…。多くの方々のおかげで、このような素晴らしい賞をいただくことができました。皆様と歩んできたことが、このような形となり、ものすごく嬉しいです。これからもしっかりと陸上競技と向き合い、頑張っていきたいと思いますので、引き続き、ご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
JAAF×SDGs BEST THINK賞
【フォート・キシモト】
とある義足ユーザーの話をしたいと思っています。60歳で足を切断することになったその方は、足を切断するまでは走ることはおろか、スポーツは全くしていなかったそうです。そして、義足になったことで、上手に歩けなくなってしまいました。その方が、ランニング教室に来た時のひと言が印象深く残っています。「沖野さん、俺、義足になって、普通に綺麗に歩けなくなってしまったんだよね。だからこそ走りたいんだよね」。
走るというのは、人間の本能的な部分だと私は感じています。本日はこのような賞をいただきまして、誠にありがとうございました。今後も私は義足ユーザーの方が気軽に、いつでも、どこでも、誰でも走れるように、サポートさせていただきたいと思っています。(オスポ代表・沖野敦郎氏)
北海道マラソン2024「北海道マラソン2024 SDGsの取り組み」
【フォート・キシモト】
北海道大学様とは、キャンパスの一部をコースとして使用させていただいているご縁があり、「ほかにも何か一緒にできないか」ということで形になったのが、SDGs農園でした。この取り組みを行うことで、我々大会運営側だけではなく、参加いただいたランナーの方にもSDGsについて考える契機となったのではないかと考えています。また、よつ葉乳業様とは、走りながらごみ拾いをする「プロギング」を企画し、今大会で初めて実施しました。持続可能な社会構築に積極的に貢献しておられるよつ葉乳業様の熱意と北海道マラソンを掛け合わせることで実現できた企画ではないかと思っています。
北海道マラソンは、これからもSDGsの取り組みが大会の魅力の一つとして認知していただけるよう、新しい企画に挑戦していきたいと思っています。本日いただいたこの賞に恥じぬよう、さらに、歩を進めてまいりたいと思っています。最後になりますが、今回のプロジェクトは関係していただいた皆さんのご協力がなければ成し得ませんでした。この場をお借りして関係者の皆様に御礼を申し上げ、私からのご挨拶をさせていただきます。本日はありがとうございました。
(北海道マラソン2024組織委員会事務局長・豊島雄作氏)
パリ2024オリンピック競技大会 報奨金授与者コメント
【JAAF】
アワードへの出席は初めて。昨年、鈴木(優花)選手が新人賞で表彰されたが、同じくMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を走ったなかでの受賞だったので、「来年こそ、自分も選んでもらえる活躍を、オリンピックでしよう」と思っていました。今回、オリンピック入賞ということで呼んでいただいたが、来年のアワードでは、優秀選手賞とか、アスリート・オブ・ザ・イヤーとか、そういう形で招いていただけるよう、さらに頑張りたいです。
来年は、世界陸上が東京で行われます。しっかりと出場権を取って、入賞…チャンスがあれば、その先のメダルを目指していきたいです。また、以前は、マラソンで日本代表になることが人生の目標だったが、今は、マラソンで日本記録を出したいと思っています。そこにもしっかりと挑戦していきたいです。
鈴木優花(第一生命グループ):女子マラソン 6位入賞
【JAAF】
この1年を振り返ると、ケガなどもあって前半はなかなか順調に行かなかったのですが、皆さんの支えもあって、しっかりとパリオリンピックに臨むことができました。このことは、今後に繋がる、本当にいい経験だったと思いますし、サポートしていただいている皆さんや応援してくださっている皆さんに、こういった形で感謝の思いを届けることができて、とても嬉しく思っています。
来年は世界陸上がありますが、その前に、まず私が目標として掲げているものに、日本記録の更新があります。また、もし、世界陸上に出られるとなったら、皆さんにより熱狂してもらえるような大会、自分のなかでも次に繋がるような大会にしたいです。そして、まだまだ課題もたくさんあるので、それらを練習で払拭していくところは、いつも通りに頑張っていきたいです。
三浦龍司(SUBARU):男子3000m障害物 8位入賞
【JAAF】
アワードは、いろいろなVTRで、ほかの選手の活躍を見ることができ、鳥肌が立つような気持ちで、「ああ、本当にこんな1年だったな」と思い起こさせてもらえます。「来年はもっと頑張りたい」「もっと輝ける記録を残していきたい」と、改めて思わされる場所なので、毎年招待していただけることを本当に嬉しく思っています。
来年は世界陸上が東京で開催されます。オリンピックに続いて、陸上で言う二大イベントが東京で開催され、そこに参加できるチャンスがあるのは、すごく幸運なことだと思います。その幸運を、ぜひモノにしたい。自分が世界で戦っていく一つのきっかけをもらったのが、国立競技場で開催された東京オリンピックでした。数年後となる来年、世界陸上ということであの場に戻ったとき、自分のどんな成長が見ることができるか。自分自身もすごく楽しみにしています。
古賀友太(大塚製薬):男子20km競歩 8位入賞
【JAAF】
アワードへの出席は今回が初めてです。今まではライブ配信で、ファン目線(笑)で見ていたので不思議な感覚でした。周りの選手は、世界で結果を残している方々ばかり。自分もまたこの舞台に立てるように頑張りたいなと思いました。
今回、パリオリンピックで、いっそう「世界のトップの舞台で戦いたい」という思いが強まりました。来年の世界陸上では、もっと上…、メダルを狙っていきたいです。来年は、まずは2月の神戸(日本選手権20km競歩)で代表権を獲得し、そのうえで、メダルに挑戦する1年にしたいと思います。
岡田久美子(富士通):男女混合競歩リレー 8位入賞
【JAAF】
今日、アワードに出席したことで、時間が経って少し忘れかけていたオリンピックのことを思い出しました。「すごく楽しかったな、頑張ってよかったな」と、今、改めて感じています。
2025年は、20km競歩での東京世界選手権出場が目標です。まずは1月1日に行われる元旦競歩に、足馴らしというか、練習の一環として出て、2月の日本選手権に向けて準備を進めていきます。(20kmで出場した)東京オリンピックは、コロナ禍のなかでの開催だったし、競歩は会場が札幌だったので、東京で歩くことができるのは、世界陸上が初めてとなります。本当に嬉しいし、楽しみ。集大成として、本番で良いレースができるように頑張っていきたいと思います。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
坂井隆一郎(大阪ガス):男子4×100mリレー 5位入賞
【JAAF】
ここ(アワード)に出席できるのは、北口選手らすごい選手ばかり。自分ももっともっと頑張らないと、と改めて感じさせてもらえる場でした。来年もまたここに呼ばれるよう頑張ります。
来年は東京世界選手権が一番の目標。これまでの世界選手権は2大会とも、出場するだけになっているので、100mでしっかり結果を残し、リレーではメダルを獲得したい。4年後にはロサンゼルス五輪があります。もっと余裕を持てるように、もっともっと力をつけたいと思っています。
文:月刊陸上競技
桐生祥秀(日本生命):男子4×100mリレー 5位入賞
【JAAF】
アワードに出席させていただいて、コロナ禍以降は少しこじんまりとしている印象です。でも、北口選手という世界一の選手が日本にはいるので、もっともっと大きく祝ってもらえるように、陸上界全体で頑張りたいなと思います。2025年は、まずは自己ベストを目指していくこと。2021年の東京五輪はいい思い出がないので、東京世界選手権でいい思い出を作って、笑顔で終わりたいです。
国立競技場にたくさんのお客さんが入って、パリ五輪ぐらい盛り上がってくれることを楽しみにしています。日本にも独自の応援スタイルがあると思うので、僕たちはそれを力に変えて、リレーではメダルを取りたいです。バトンパスはある程度できていると思うので、個人の走力が上げていけば実現できると思っています。
文:月刊陸上競技
上山紘輝(住友電工):男子4×100mリレー 5位入賞
【JAAF】
文:月刊陸上競技
栁田大輝(東洋大学、ダイヤモンドアスリート修了生):男子4×100mリレー 5位入賞
【JAAF】
(アワードについて)冬季練習が佳境に入ってきている中で、こういう場に参加させていただけてうれしく思いますし、シーズンを振り返るいい機会ですし、大学1年の時から参加させていただいていますが、来年に向けて冬季練習をがんばらないと、と気を引き締め直す機会にもなっています。2025年は東京世界選手権が一番大きな目標です。まずは個人とリレーでしっかりと出場すること。そして2種目とも、国立競技場の決勝の舞台を走りたいと思っています。
文:月刊陸上競技
中島佑気ジョセフ(富士通):男子4×400mリレー 6位入賞
【JAAF】
(アワードについて)このような舞台に呼んでいただき、今までの日本の陸上界を引っ張ってこられた方々、スポンサー様、支えてくださる方々とお話させていただけて、非常にうれしく思います。今回はマイルリレーでの結果でしたが、来年はそれに加えて個人でも呼んでいただけるように頑張ります。
2025年は東京世界選手権が控えています。自分のキャリアの中でもこれから世界大会が地元で開かれるというのは考えられないので、集大成の気持ちで、最高の結果を出せるよう努力したいと思います。
文:月刊陸上競技
川端魁人(中京大クラブ):男子4×400mリレー 6位入賞
【JAAF】
この4人でアワードに参加できたことを非常にうれしく思います。次はメダルを獲得して、もう1つ上の賞を目指していきたいですし、そうなれるよう努力していきたいと思います。
4年後のロサンゼルス五輪に向けて照準を合わせたい気持ちがあるので、メダル獲得に向けてどういった能力が必要か、2025年はそれを見極める年にしたいと思っています。東京世界選手権ももちろん頭に入れておきながらも、中長期的に4年後を見据えたシーズンにしていくつもりです。
文:月刊陸上競技
佐藤風雅(ミズノ):男子4×400mリレー 6位入賞
【JAAF】
(アワードには)2年前にも呼んでいただきましたが、オリンピックの結果でこうして呼んでいただけたことを本当に光栄に思いますし、マイルチームとして4人全員が評価されたということがすごくうれしいです。この場に立った僕たちを見て、それに火がついて何人も立ち上がってくれれば、マイルはさらに強くなる。今度はメダルを掲げて、この舞台に戻ってきたいと思います。
2025年は自国開催の世界選手権。パリ五輪とは違った意味で、特別な大会になると思います。2021年の東京五輪に出られなかった悔しさもあるので、今度こそは出場し、個人とマイルで結果にこだわっていきます。そして、4年後のロス五輪へのいい流れを作れるような大会にしたいと思います
文:月刊陸上競技
佐藤拳太郎(富士通):男子4×100mリレー 6位入賞
【JAAF】
(アワードは)ここに呼ばれる選手にならないといけないと常日頃から考えていることなので、それを叶えられて光栄。それだけの期待をしていただけているということなので、結果で恩返しができるように、走り続けられればと思います。2025年に自国で世界選手権が開催されます。そういった挑戦ができる機会は、おそらく私の陸上競技生活ではこれが最後。そんな挑戦ができる場所にいられる自分をとてもうれしく思いながら、目指すところは世界選手権のメダル獲得なので、それを最優先にどれだけいい準備ができるかを考えています。それが次のロサンゼルス五輪、そして8年後のブリスベン五輪へとつながってくると思うので、強いマイルチームを世界に示す足掛かりとなる大会にできればと思います。
文:月刊陸上競技
※各受賞コメントは、日本陸連アスレティックス・アワード2024におけるスピーチをまとめています。また、パリオリンピック入賞報奨金授与者については、他の受賞と重複していない競技者を対象として終了後に実施した代表取材によるコメントを掲載しています。
【アスレティックス・アワード】特設サイト
※リンク先は外部サイトの場合があります
【JAAF】
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