【日本陸連アスレティックス・アワード2024】レポート&コメント:感動と挑戦の1年を振り返り2025への希望を語る

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【フォート・キシモト】

その年に活躍した競技者や陸上界に貢献した方々を称えるとともに、陸上界を支える方々への感謝を伝え、日本陸上界のさらなる発展を祈念する機会として、日本陸連が2007年から実施している「日本陸連アスレティックス・アワード」が、12月19日に東京都内のホテルで華やかに開催されました。18回目となる今回もドレスアップした多くのアスリートや関係者が出席。年間最優秀競技者である「アスリート・オブ・ザ・イヤー」はじめ、優秀な成績を収めた競技者に贈られる各賞の表彰、陸上競技を通じて社会に貢献した個人や団体に贈られる特別賞の表彰等が行われました。

今年のアワードは、「みんなで称え、みんなで楽しもう」がテーマです。夏に開催されたパリオリンピックで戦後史上最多となる11の入賞を果たした日本代表選手団を称えて2024年を締めくくるとともに、来年9月に日本で開催される東京世界選手権への期待感をさらに高めていく機会として、参加した人々すべてが楽しい気持ちで過ごせる時間となることを目指して準備されました。
会場のテーマカラーには、「東京2025世界陸上」のメインカラーでもある江戸紫を採用。パリオリンピックのメイン競技場であったスタット・ドゥ・フランスのトラックが紫色であったことから、2024年と2025年を繋ぐという意味も示しています。また、アスリートオブザイヤーおよび優秀選手賞の受賞者に贈られるトロフィーには、さらなる繁栄と幸せを願って、日本古来の吉祥文様として知られる「菱」や「矢絣(やがすり)」が、江戸紫色であしらわれるデザインが施されました。


式典は16時に開幕。主催者を代表して尾縣貢日本陸連会長が登壇し、挨拶を行いました。「私たちには使命があります。それは、陸上でスポーツ界を、日本をより元気にすることです」と話を始めた尾縣会長は、「この夏のパリのオリンピックでは、北口(榛花)さんの1投に日本中が湧き、マラソンの後半の競り合いでは胸が熱くなり、固唾を呑んでリレーのバトンパスを見守っていただいたと思います。陸上は、多くの人に感動、希望、そして、一歩踏み出す勇気さえも届けられるということを改めて感じました」と2024年を振り返ったうえで、来年に迫った東京世界選手権を挙げ、「世界中から集まったアスリートの勇姿を見て、子どもたちがグラウンドや広場で元気に駆け回る。そんな活気のある景色を夢見ています」として、「陸上で日本を、そして、世界を、より元気にします」と力強く宣言。「今日は、今年の陸上界でひときわ輝いたアスリートたちの活躍を思い起こしながら、心から祝福を送ってください。皆さまの応援や思いの一つ一つがアスリートのエネルギーに変わってきます。短い時間ですが、みんなで楽しんでください」と、来場者に呼びかけました。

【フォート・キシモト】

式典の順番とは異なりますが、本レポートでは、まず、「アスレティックス・アワード」の受賞者からご紹介していきましょう。
2024年に最も顕著な活躍を残した競技者に贈られる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのは、女子やり投の北口榛花選手(JAL、ダイヤモンドアスリート修了生)です。北口選手は、パリオリンピックにおいて日本の女子フィールド種目で、史上初の快挙となる金メダルを獲得。また、WA(ワールドアスレティックス:世界陸上競技連盟)ダイヤモンドリーグ・ファイナルでは2連覇を達成し、名実ともにやり投の“世界女王”となりました。また、競技成績や競技に向かう真摯な姿勢に加えて、飾らない人柄と魅力的な笑顔で、日本だけでなく世界中にインプレッションを与えたことも高く評価され、昨年に続いての受賞となりました。2年連続の受賞は、2011年・2012年に室伏広治選手(当時、ミズノ、男子ハンマー投)以来のなるもので、室伏選手に続いて2人目、女子アスリートとしては初めてです。

【フォート・キシモト】

北口選手には、記念のトロフィーと副賞が授与されたほか、WAセバスチャン・コー会長から届いた祝福メッセージが刻まれた盾が贈呈されました。表彰後には、女子バスケットボール日本代表として、リオ、東京、パリと3大会連続で出場し、東京オリンピックでは主将として日本史上初の銀メダル獲得を達成している高田真希選手から寄せられた動画がサプライズで披露。「輝かしい成績の裏には、たくさんの苦難があったと思うが、日々のたゆまぬ努力で結果を出し続ける姿を本当に尊敬している。これからさらに期待を背負うことになると思うが、榛花ちゃんらしさを忘れずにたくさんの人を魅了してください」というメッセージが寄せられました。バスケットボールファンである北口選手は、高田選手との縁を、「私が、ずっと前から一方的なファンで、先日、ようやく番組でご一緒させていただき、お話できる仲になりました」とコメント。「忙しいなか撮っていただき、本当に嬉しいです」と満面の笑顔で感謝していました。

【JAAF】

優秀な成績を収めた競技者に贈られる優秀選手賞は、男子110mハードルの村竹ラシッド選手(JAL)、男子走高跳の赤松諒一選手(SEIBU PRINCE)、男子35km競歩の川野将虎選手(旭化成)の3名が受賞しました。村竹選手は、パリオリンピック男子110mハードルで、日本人初の決勝進出を果たし、決勝では日本男子短距離個人種目として過去最高となる5位入賞を達成したことが、赤松選手もパリオリンピック男子走高跳で5位となって日本勢として 88 年ぶりの入賞を達成し、決勝で自己新記録となる2m31を成功させ、この種目の日本男子オリンピック最高記録を更新したことが、それぞれ評価されての選出です。また、川野選手は、10月に行われた日本選手権男子35km競歩において2時間21分47秒の世界記録を樹立して、東京世界選手権同種目の日本代表に内定。WAが設定した世界記録を認定する記録を突破し、この種目初の世界記録保持者となったことが評価されて選出されています。

【フォート・キシモト】

今年、顕著な活躍を見せ、将来が期待される結果残した競技者に贈られる新人賞には、東京運動記者クラブが年齢を問わずに選出する部門と、日本陸連がU20年代(2023年12月31日時点で20歳未満)競技者を対象に選出する部門の2種類がありますが、今年は、男女ともに800mで目を見張る躍進を見せた高校生アスリートが選出される結果となりました。受賞したのは、男子800mの落合晃選手(滋賀学園高3年・滋賀)と女子800mの久保凛選手(東大阪大敬愛高2年・大阪)です。2人は春先から年代別日本記録を複数回更新するなかで、落合選手は日本男子で初めて1分45秒を切る1分44秒80の日本記録(U20日本記録)を樹立、久保選手は日本女子で初の2分切りを果たして1分59秒93の日本記録(U20日本記録、U18日本記録)をマークしました。リマ(ペルー)で開催されたU20世界選手権では、落合選手が銅メダルを獲得し、久保選手も6位に入賞。2人は、日本選手権でもシニア選手を押さえて優勝を果たしており、まさに「ライジングスター」と呼ぶにふさわしい活躍を見せたことが評価されました。

【JAAF】

陸上競技を通じた活動が、広く社会に貢献したと認められた個人または団体に送られる特別賞は、
福島テレビ株式会社に贈られました。同社は、東日本女子駅伝を40年にわたり開催。中学生からトップ選手までがタスキを繋いで東日本の18都道府県代表が競うこの大会は、福島の秋の風物詩として愛されるとともに、日本の中・長距離女子選手の育成に大いに貢献しました。同大会は、本年11月に行われた第39回大会で、その歴史に幕を下ろすことになりましたが、その長きにわたる大会開催への尽力を称えて、今回の受賞となりました。
これらアスレティックス・アワード2024各賞者および受賞の理由は、日本陸連公式サイト( https://www.jaaf.or.jp/award/2024/ )において紹介しています。ご参照ください。

【JAAF】

アスレティックス・アワード各賞の表彰に先立っては、今夏、パリで開催されたオリンピック競技大会で入賞を果たした競技者への報奨金授与が行われました。対象となったのは、女子やり投で金メダルを獲得した北口選手、村竹選手(男子110mハードル5位)、男子4×100mリレー5位の坂井隆一郎(大阪ガス)・桐生祥秀(日本生命)・上山紘輝(住友電工)・サニブラウンアブデルハキーム(東レ、ダイヤモンドアスリート修了生)・栁田大輝(東洋大学、ダイヤモンドアスリート修了生)の5選手、赤松選手(男子走高跳5位)、男子4×400mリレー6位の川端魁人(中京大クラブ)・佐藤風雅(ミズノ)・佐藤拳太郎(富士通)・中島佑気ジョセフ(富士通)の4選手、赤﨑暁選手(九電工、男子マラソン6位)、鈴木優花選手(第一生命グループ、女子マラソン6位)、三浦龍司選手(SUBARU、男子3000m障害物8位)、古賀友太選手(大塚製薬、男子20km競歩8位)、川野選手(男女混合競歩リレー8位)、岡田久美子選手(富士通、男女混合競歩リレー8位)の18名です。このうち欠席のサニブラウン選手を除く17名が登壇。全員を代表して北口選手が、プレゼンターを務めた山崎一彦日本陸連常務理事・強化委員長(パリオリンピック陸上日本代表選手団監督)から報奨金のパネルを受け取りました。

【フォート・キシモト】


2024年日本グランプリシリーズの表彰式も行われました。今年度はシリーズ指定16大会とポイント対象5大会が実施され、全国各地で熱戦が展開。種目や記録の垣根を超えてポイントを競う「男女シリーズチャンピオン」と、種目ごとでポイントを競う「種目別チャンピオン」が決定しています。本アワードで表彰されたのは、「陸上界で最も強いアスリート」となる男女シリーズチャンピオン。男子は筒江海斗選手(ST-WAKO、男子400mハードル、3652.0ポイント)と、女子は福部真子選手(日本建設工業、女子100mハードル、3677.0ポイント、※欠席)に、シリーズチャンピオンのトロフィーとともに、強化費が贈られました。

また、12月初旬に選出・発表されていた日本陸連SDGsプロジェクト「#LETSTHINK_(レッツシンク)」の表彰も行われました。このプロジェクトは、全国のアスレティックファミリーから、「陸上」を通じた社会・地域の課題解決のための取り組みを募集するものです。今年は、オスポランニング教室の「オスポランニング教室×ギソクの図書館」と北海道マラソン2024の「北海道マラソン2024 SDGsの取り組み」の2団体が「BEST THINK賞」を受賞。両団体の代表者へ盾が贈呈されました。

受賞各氏のコメントは、以下の通りです。

【アスリート・オブ・ザ・イヤー】

北口榛花(JAL)

【フォート・キシモト】

本日は、このような賞をいただき、ありがとうございます。昨年に引き続き、アスリート・オブ・ザ・イヤーに選んでいただけて、とても嬉しく思います。
こんな晴れやかな場所で言うことではないと思うのですが、競技成績はすごく嬉しい結果ばかりでしたが、今シーズンを通してすごく苦しくて、できれば「このような1年はもう2度と来なくていい」と思うくらい(笑)の1年でした。でも、周りの方々のおかげで、なんとかオリンピックにも出られて、なんとかダイヤモンドリーグも最後まで転戦することができました。「このような1年はもういらない」という1年でしたので、今年のような1年を繰り返さないために、このオフシーズンはずっと反省し続けています。
来年は、東京で世界陸上があります。少しでも多くの方々に競技場にぜひ足を運んでいただければと思います。良くても悪くても、その時の選手の感情を多くの人に共感していただける、そんなスタジアムで競技をできるのは、すごく幸せなことだなというのを、この1年感じました。来年の東京が、そのような場になることを、すごく楽しみにしています。
(世界選手権、ダイヤモンドリーグ・ファイナル、そしてオリンピックと)あらゆるタイトルを獲ったことで、(今後)目指すものがないんじゃないかと心配されていますが、全然そんな心配はいりません。自分の記録を伸ばしたい、ただただもっとやりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、「夢の70m」に向かって頑張っていきます。これからもよろしくお願いします。

【優秀選手賞】

村竹ラシッド(JAL)

【フォート・キシモト】

本日はこのような場を設けていただいたこと、そして、このような賞を受賞できたこと、本当に光栄に思っています。ありがとうございます。今年は、織田記念の(フィニッシュ地点での)転倒から始まりパリオリンピックで5位をとって、最後(9月)にコンチネンタルツアー・ゴールド(ザブレグ大会)で優勝することができ、本当に充実した1年となったなと思っています。キャリアを重ねていくたびに、どんどん1年が濃くなっていっているなと感じています。
ただ、(オリンピック)5位という結果は、負けているので、僕としては全く満足していません。来年の2025年、東京の国立競技場で世界選手権が行われますが、今はメダルの獲得を目標として、冬季練習に取り組んでいます。すごくきつい練習のなか、毎日必死に生きています(笑)が、なんとか乗り越えて、来シーズン、メダル獲得という目標を達成したいですし、記録の面でも、12秒台を狙っています。
今、男子110mハードルは、世界でも日本でも、すごく活況にあります。だからこそ、「12秒台、どの選手が出すのだろう?」と思っている方々がいらっしゃると思いますが、自分が最初に12秒台を出して、メダルも獲って、来年もいい形でシーズンを走れたらなと思います。引き続き、温かい目で見守っていただけたら幸いです。ありがとうございました。

赤松諒一(SEIBU PRINCE)

【フォート・キシモト】

本日は、優秀賞という栄えある賞をいただきまして、ありがとうございます。大変光栄に思っています。このたびのパリオリンピックの結果は、今まで私を支えてくださった、これまでの所属企業やスポンサー、そして現在の所属企業の皆さま、コーチ、そして家族、一緒に陸上競技を取り組んで切磋琢磨していく仲間、あるいは本日、皆さま集まっていただきましたけれど、こうした陸上競技のファンの皆さまのご声援があるからこそ取れた結果だと思っています。
今回、このアスレティックス・アワードのテーマにもなっていますが、「楽しむ」。この楽しむということを、僕は陸上競技・走高跳をやるうえで、一番大切なことにしています。今回のパリオリンピックも、オリンピック自体が初出場だったので緊張するかなと思っていたのですが、ジャパンから出ていく走高跳の仲間や久しぶりに会う海外の選手たち、あるいは自分が目標としている素晴らしい走高跳の選手たち、そういったそういった方たちと同じピットに立って、競技ができること自体、それが本当に楽しくて、緊張を上回る楽しさで、良い結果が出せたのかなと思っています。
私は、自己ベストを1cm更新して、今回、5位入賞という目標も達成しました。走高跳では、この1cmが本当に大きな記録となるわけで、こうした“小さくて大きい記録”の更新を達成できたのは、ここに集まっていただいている皆様のおかげでもありますし、私が陸上競技を楽しむ、それができるような環境を整えてくださった方々のおかげであるなと思っています。
私は、これからも陸上競技を続けていくわけですが、楽しむ姿を皆さまに見せることで、そうした「何かに一所懸命楽しむ姿」や「一所懸命に取り組むことの大切さ」を、競技を通して伝えていければいいなと思っています。本日はありがとうございました。

川野将虎(旭化成)

【フォート・キシモト】

まず、今回、優秀選手賞という名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。10月に行われました日本選手権35km競歩は、パリオリンピックを終えてから2カ月半という短いスパンのなかで迎えましたが、本当にたくさんの方々のおかげによって、自分のベストを尽くすことができました。この場をお借りして、たくさんのご声援、ご支援に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
今回、世界記録を達成することはできましたが、記録が出たときこそ帯を締め直して、自分自身の成績に見合う器を身につけていく必要があると思っています。自分自身、まだまだ未熟ですので、これからさらに上を目指して精いっぱい取り組んでいきたいと思っています。
来年には東京で世界陸上が行われます。私が競技を行っている間に、自国開催で世界陸上が行われることを大変光栄に思っています。私自身も今回の記録に満足せずに、さらに上を目指して精いっぱい頑張って、来年の東京世界陸上で、さらに世界の舞台にチャレンジしていけるよう精いっぱい励んでいきたいと思います。引き続き、温かいご声援、ご支援のほどよろしくいたします。このたびは、誠にありがとうございました。

【新人賞】

落合 晃(滋賀学園高校)

【フォート・キシモト】

このたびは、このような素晴らしい賞をいただき、本当に光栄に思っています。この賞はたくさんの方の応援やサポート、そして支えがあってこその賞だと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後の目標としては、来年に東京で世界陸上が行われるので、そこでメダルや入賞を目指して頑張っていきたいと思っています。ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします。ありがとうございました。

久保 凛(東大阪大敬愛高校)

【フォート・キシモト】

このたびは、新人賞に選出していただき、ありがとうございます。今シーズンは、シニアの舞台や世界の舞台に出場することができ、たくさんのことを経験することができたシーズンとなりました。また、7月には日本記録を更新することができ、より成長できたシーズンだったと感じています。こうした賞をまたいただけるように、日々努力を重ね、練習に取り組んでまいります。
来年には東京で世界陸上が開催されるので、日の丸を背負って戦うことができるように、日々精進してまいります。これからも引き続き、ご声援をお願いします。本日はありがとうございました。

【特別賞】

福島テレビ(東日本女子駅伝)

【フォート・キシモト】

本日は、このような素晴らしい賞、そしてまた、このような舞台にお招きいただいてありがとうございます。まずはもって公益財団法人日本陸上競技連盟様、そしてまた、ともに歩んでまいりました東北陸上競技協会様、福島陸上競技協会様に、改めて御礼、そして、深く感謝する次第です。
ただいま(舞台で流した)VTRにございました通り、私ども福島テレビでは、1985年より40年、東日本女子駅伝を、東日本大震災が起きた2011年含めて開催してまいりました。
そして、現役社員であれば、誰もが入社した時から、そこにはすでに東日本女子駅伝競走大会が存在していました。秋になると、どの部署にいても社員全体が関わり合い、そしてこの大会を運営してまいりました。福島をはじめ北海道から静岡まで18都道府県12局ネットでお送りしてまいりました。今年、(第39回大会をもって)幕を閉じたわけでございますけれども、最後にこのような賞を頂戴することになり、社員一同、大変誇りに思うとともに喜んでいます。本当にありがとうございました。
この大会からは、25人のオリンピアンをはじめ、多くの世界の舞台で活躍する女性ランナーが誕生しています。これからも当社は、中長距離女子ランナーの皆様方が、世界の舞台で活躍をされることを願っています。本日はありがとうございました。
(福島テレビ株式会社代表取締役社長・横山淳氏)

日本グランプリシリーズ 2024チャンピオン

男子:筒江海斗(ST-WAKO、男子400mハードル)

【フォート・キシモト】

今回は、このような素晴らしい場にご招待いただき、誠にありがとうございます。今回の結果は、オリンピックに向けて、春先よりタイムを向上させていき、オリンピック参加標準記録(48秒70)を意識し続けたことが、この結果に繋がったと考えています。また、私は、今年初めてオリンピックに出場させていただきましたが、自身の実力不足を痛感する結果となってしまい、世界との差を痛感しました。ただ、世界の舞台を経験したことによって、様々なことを得ることができました。良いも悪いも、とても多くのことを吸収できた1年になったと思います。来年には東京世界陸上が行われます。今年の結果を無駄にしないためにもこ、しっかり取り組んでいきたいと思います。
また、今回も多くの方々に支えられてきました。所属先のスポーツテクノ和広様、練習拠点にさせていただいている福岡大学様、そしてコーチの信岡(沙希重)先生…。多くの方々のおかげで、このような素晴らしい賞をいただくことができました。皆様と歩んできたことが、このような形となり、ものすごく嬉しいです。これからもしっかりと陸上競技と向き合い、頑張っていきたいと思いますので、引き続き、ご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

JAAF×SDGs BEST THINK賞

オスポランニング教室「オスポランニング教室×ギソクの図書館」

【フォート・キシモト】

ご紹介にあずかりましたオスポランニング教師をやらせていただいている義肢装具士の沖野敦郎と申します。今回は、普段、義足のユーザー様を対象としたオスポランニング教室を手伝っていただいているスタッフ、参加していただいている義足ユーザーの方々、また、ブレードを安価にレンタルしてくださっている「ギソクの図書館」の方々に、この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。いつもありがとうございます。
とある義足ユーザーの話をしたいと思っています。60歳で足を切断することになったその方は、足を切断するまでは走ることはおろか、スポーツは全くしていなかったそうです。そして、義足になったことで、上手に歩けなくなってしまいました。その方が、ランニング教室に来た時のひと言が印象深く残っています。「沖野さん、俺、義足になって、普通に綺麗に歩けなくなってしまったんだよね。だからこそ走りたいんだよね」。
走るというのは、人間の本能的な部分だと私は感じています。本日はこのような賞をいただきまして、誠にありがとうございました。今後も私は義足ユーザーの方が気軽に、いつでも、どこでも、誰でも走れるように、サポートさせていただきたいと思っています。(オスポ代表・沖野敦郎氏)

北海道マラソン2024「北海道マラソン2024 SDGsの取り組み」

【フォート・キシモト】

北海道マラソンで事務局長をしております北海道新聞社の豊島と申します。「北海道マラソン2024」の組織委員会を代表しまして、ご挨拶申し上げます。本日はこのような素晴らしい賞をいただきまして、本当にありがとうございます。今年の北海道マラソンは、北海道大学様、よつ葉乳業様と共に、SDGsの取り組みに力を入れた年となりました。それがこのような形で評価をいただきまして、大変嬉しく思っています。
北海道大学様とは、キャンパスの一部をコースとして使用させていただいているご縁があり、「ほかにも何か一緒にできないか」ということで形になったのが、SDGs農園でした。この取り組みを行うことで、我々大会運営側だけではなく、参加いただいたランナーの方にもSDGsについて考える契機となったのではないかと考えています。また、よつ葉乳業様とは、走りながらごみ拾いをする「プロギング」を企画し、今大会で初めて実施しました。持続可能な社会構築に積極的に貢献しておられるよつ葉乳業様の熱意と北海道マラソンを掛け合わせることで実現できた企画ではないかと思っています。
北海道マラソンは、これからもSDGsの取り組みが大会の魅力の一つとして認知していただけるよう、新しい企画に挑戦していきたいと思っています。本日いただいたこの賞に恥じぬよう、さらに、歩を進めてまいりたいと思っています。最後になりますが、今回のプロジェクトは関係していただいた皆さんのご協力がなければ成し得ませんでした。この場をお借りして関係者の皆様に御礼を申し上げ、私からのご挨拶をさせていただきます。本日はありがとうございました。
(北海道マラソン2024組織委員会事務局長・豊島雄作氏)

パリ2024オリンピック競技大会 報奨金授与者コメント

赤﨑 暁(九電工):男子マラソン 6位入賞

【JAAF】

いろいろな方々のサポートのおかげで、すごく楽しく競技に取り組めた1年でした。また、陸上に対して、今まで向き合ってこなかったところにも向き合えたなかでの自身の成長が、結果に繋がってきたことを実感しています。まだまだ陸上人生は続くけれど(笑)、今までの陸上人生のなかでは、一番いい1年だったと感じています。
アワードへの出席は初めて。昨年、鈴木(優花)選手が新人賞で表彰されたが、同じくMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を走ったなかでの受賞だったので、「来年こそ、自分も選んでもらえる活躍を、オリンピックでしよう」と思っていました。今回、オリンピック入賞ということで呼んでいただいたが、来年のアワードでは、優秀選手賞とか、アスリート・オブ・ザ・イヤーとか、そういう形で招いていただけるよう、さらに頑張りたいです。
来年は、世界陸上が東京で行われます。しっかりと出場権を取って、入賞…チャンスがあれば、その先のメダルを目指していきたいです。また、以前は、マラソンで日本代表になることが人生の目標だったが、今は、マラソンで日本記録を出したいと思っています。そこにもしっかりと挑戦していきたいです。

鈴木優花(第一生命グループ):女子マラソン 6位入賞

【JAAF】

去年、このアワードで新人賞をいただいたときは、(オリンピック代表に内定したものの)世界に足を踏み出すことへの実感が湧かないなかで選出していただいた形でした。1年だった今年は、そのオリンピックで6位に入賞して招いていただいたということで、すごく感慨深い思いがあります。
この1年を振り返ると、ケガなどもあって前半はなかなか順調に行かなかったのですが、皆さんの支えもあって、しっかりとパリオリンピックに臨むことができました。このことは、今後に繋がる、本当にいい経験だったと思いますし、サポートしていただいている皆さんや応援してくださっている皆さんに、こういった形で感謝の思いを届けることができて、とても嬉しく思っています。
来年は世界陸上がありますが、その前に、まず私が目標として掲げているものに、日本記録の更新があります。また、もし、世界陸上に出られるとなったら、皆さんにより熱狂してもらえるような大会、自分のなかでも次に繋がるような大会にしたいです。そして、まだまだ課題もたくさんあるので、それらを練習で払拭していくところは、いつも通りに頑張っていきたいです。

三浦龍司(SUBARU):男子3000m障害物 8位入賞

【JAAF】

今年は、パリオリンピックで入賞できたことは評価できますが、目標に掲げていたところには到達することができませんでした。課題自体は、これまでと変わらず「ラストで競り勝つ力やスピード」といったもの。もっともっと向上させる必要があるし、逆にそれが備わってくれば、さらにステップアップできると思っています。
アワードは、いろいろなVTRで、ほかの選手の活躍を見ることができ、鳥肌が立つような気持ちで、「ああ、本当にこんな1年だったな」と思い起こさせてもらえます。「来年はもっと頑張りたい」「もっと輝ける記録を残していきたい」と、改めて思わされる場所なので、毎年招待していただけることを本当に嬉しく思っています。
来年は世界陸上が東京で開催されます。オリンピックに続いて、陸上で言う二大イベントが東京で開催され、そこに参加できるチャンスがあるのは、すごく幸運なことだと思います。その幸運を、ぜひモノにしたい。自分が世界で戦っていく一つのきっかけをもらったのが、国立競技場で開催された東京オリンピックでした。数年後となる来年、世界陸上ということであの場に戻ったとき、自分のどんな成長が見ることができるか。自分自身もすごく楽しみにしています。

古賀友太(大塚製薬):男子20km競歩 8位入賞

【JAAF】

一番大きな目標がパリオリンピックだったので、最低限ながら8位入賞に滑り込めたことは自信になりました。しかし、世界のトップとの差を痛感しましたし、オリンピック後は少し故障などもありました。そういった点を含め、まだまだ改善する余地があると感じています。パリオリンピックでは、ラスト3~4kmくらいで離され、そこでトップ選手との間に、持ち記録以上の力の差を感じました。その地点での余力度や、絞りだすようなペースの上げ方などが、自分には足りていない。それを肌身で感じることができたのは、とても大きな、貴重な経験となりました。
アワードへの出席は今回が初めてです。今まではライブ配信で、ファン目線(笑)で見ていたので不思議な感覚でした。周りの選手は、世界で結果を残している方々ばかり。自分もまたこの舞台に立てるように頑張りたいなと思いました。
今回、パリオリンピックで、いっそう「世界のトップの舞台で戦いたい」という思いが強まりました。来年の世界陸上では、もっと上…、メダルを狙っていきたいです。来年は、まずは2月の神戸(日本選手権20km競歩)で代表権を獲得し、そのうえで、メダルに挑戦する1年にしたいと思います。

岡田久美子(富士通):男女混合競歩リレー 8位入賞

【JAAF】

今年は、まず2月の日本選手権20km競歩で参加標準記録を突破して2位となり、オリンピック出場が見えた状態でシーズンに臨むことができました。また、新種目の男女混合競歩リレーに挑戦し、世界チーム競歩選手権では、シニアで初めての銀メダルを獲得。これは私にとって、本当に大きな喜びとなりました。さらにパリオリンピックでは念願の入賞を果たすことができました。ペアを組んでくれた(川野)将虎くんと周りの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
今日、アワードに出席したことで、時間が経って少し忘れかけていたオリンピックのことを思い出しました。「すごく楽しかったな、頑張ってよかったな」と、今、改めて感じています。
2025年は、20km競歩での東京世界選手権出場が目標です。まずは1月1日に行われる元旦競歩に、足馴らしというか、練習の一環として出て、2月の日本選手権に向けて準備を進めていきます。(20kmで出場した)東京オリンピックは、コロナ禍のなかでの開催だったし、競歩は会場が札幌だったので、東京で歩くことができるのは、世界陸上が初めてとなります。本当に嬉しいし、楽しみ。集大成として、本番で良いレースができるように頑張っていきたいと思います。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)

坂井隆一郎(大阪ガス):男子4×100mリレー 5位入賞

【JAAF】

2024年は一番の目標だったパリ五輪出場を達成できたことは良かったと思いっています。でも、本当にギリギリのシーズンでした。日本選手権も0.01秒差で勝つことができ、パリ五輪出場もワールドランキングで本当にギリギリのところ。やはり、余裕がないと戦えないということを感じました。本番も100mは力不足で予選敗退し、リレーはもっといい流れでバトンをつなげたのではないかと思います。でも、まだまだいけると思えた大会でもあり、良くも悪くも良い大会だったのかなと感じています。
ここ(アワード)に出席できるのは、北口選手らすごい選手ばかり。自分ももっともっと頑張らないと、と改めて感じさせてもらえる場でした。来年もまたここに呼ばれるよう頑張ります。
来年は東京世界選手権が一番の目標。これまでの世界選手権は2大会とも、出場するだけになっているので、100mでしっかり結果を残し、リレーではメダルを獲得したい。4年後にはロサンゼルス五輪があります。もっと余裕を持てるように、もっともっと力をつけたいと思っています。
文:月刊陸上競技

桐生祥秀(日本生命):男子4×100mリレー 5位入賞

【JAAF】

今シーズンは個人的にタイムが全然良くなかったです。10秒2台で終えたので、高校2年生ぶりぐらい。パリ五輪では個人も出たかったですし、リレーでも金メダルを狙っていたので、もっともっと上の順位に立ちたかった。メダルを取って、もっとみんなで喜べるようにしていきたいと感じました。
アワードに出席させていただいて、コロナ禍以降は少しこじんまりとしている印象です。でも、北口選手という世界一の選手が日本にはいるので、もっともっと大きく祝ってもらえるように、陸上界全体で頑張りたいなと思います。2025年は、まずは自己ベストを目指していくこと。2021年の東京五輪はいい思い出がないので、東京世界選手権でいい思い出を作って、笑顔で終わりたいです。
国立競技場にたくさんのお客さんが入って、パリ五輪ぐらい盛り上がってくれることを楽しみにしています。日本にも独自の応援スタイルがあると思うので、僕たちはそれを力に変えて、リレーではメダルを取りたいです。バトンパスはある程度できていると思うので、個人の走力が上げていけば実現できると思っています。
文:月刊陸上競技

上山紘輝(住友電工):男子4×100mリレー 5位入賞

【JAAF】

2024年はパリ五輪を目指した1年で、そこを達成できたことはすごくうれしく思っています。しかし、200mはなかなか良い調子で走れず、シーズンを通して本当に悔しいレースばかりでした。リレーに関しては世界リレー、ダイヤモンドリーグ、パリ五輪の予選、決勝と全部出させていただいて、最後の最後に悔しい思いをしたので、来シーズン、世界の舞台でこの悔しい思いを返したいです。昨年に引き続き、アワードに呼んでいただけることはすごくうれしいです。冬季練習に入って他の選手に会う機会もないので、久々に会えて話ができて楽しいですし、良い雰囲気の会だと思います。社会人になってから世界大会を続けて経験できていますが、勝負ができていません。今回、パリ五輪に出場していろいろな方々との関りが増えたことで、もっと頑張らないといけないという気持ちがあります。東京世界選手権に向けては200mは世界選手権参加標準記録を切っている選手もいるので、僕も負けずに挑戦して、国立競技場でしっかり走れるように頑張ります」
文:月刊陸上競技

栁田大輝(東洋大学、ダイヤモンドアスリート修了生):男子4×100mリレー 5位入賞

【JAAF】

ここ数年では一番“山あり谷あり”のシーズンでした。パリ五輪でも悔しい思いをしましたが、今はそれ以上に来年こそは個人としても、4×100mリレーでも、両方とも決勝に残らないといけないと強く思っています。
(アワードについて)冬季練習が佳境に入ってきている中で、こういう場に参加させていただけてうれしく思いますし、シーズンを振り返るいい機会ですし、大学1年の時から参加させていただいていますが、来年に向けて冬季練習をがんばらないと、と気を引き締め直す機会にもなっています。2025年は東京世界選手権が一番大きな目標です。まずは個人とリレーでしっかりと出場すること。そして2種目とも、国立競技場の決勝の舞台を走りたいと思っています。
文:月刊陸上競技

中島佑気ジョセフ(富士通):男子4×400mリレー 6位入賞

【JAAF】

2024年はアキレス腱やハムストリングスのケガに苦しめられて、シーズンを通して万全な状態でレースを迎えることができませんでした。最低限、日本選手権の優勝、パリ五輪の個人出場とマイルリレー入賞は達成できましたが、本来の目標である個人決勝やマイルリレーでの表彰台は達成できなかったので、全体としては悔しい1年になりました。
(アワードについて)このような舞台に呼んでいただき、今までの日本の陸上界を引っ張ってこられた方々、スポンサー様、支えてくださる方々とお話させていただけて、非常にうれしく思います。今回はマイルリレーでの結果でしたが、来年はそれに加えて個人でも呼んでいただけるように頑張ります。
2025年は東京世界選手権が控えています。自分のキャリアの中でもこれから世界大会が地元で開かれるというのは考えられないので、集大成の気持ちで、最高の結果を出せるよう努力したいと思います。
文:月刊陸上競技

川端魁人(中京大クラブ):男子4×400mリレー 6位入賞

【JAAF】

2024年は非常に苦しいシーズンでした。去年からアキレス腱を痛めて、なかなか走れない日々が続いたこともあって、とにかくパリに出るために、パリに調子を合わせることのみを考えて、組み立てていった1年。それに関してはうまく成功して、パリでは予選、決勝ともにラップは自己ベストでした。そこは自分でも評価しています。ただ、2走の仕事としては順位をとることも大事。決勝ではそこで役目を果たせなかったと受け止めています。
この4人でアワードに参加できたことを非常にうれしく思います。次はメダルを獲得して、もう1つ上の賞を目指していきたいですし、そうなれるよう努力していきたいと思います。
4年後のロサンゼルス五輪に向けて照準を合わせたい気持ちがあるので、メダル獲得に向けてどういった能力が必要か、2025年はそれを見極める年にしたいと思っています。東京世界選手権ももちろん頭に入れておきながらも、中長期的に4年後を見据えたシーズンにしていくつもりです。
文:月刊陸上競技

佐藤風雅(ミズノ):男子4×400mリレー 6位入賞

【JAAF】

2024年はうまく調子を上げることができず、タイムも昨年よりも1秒近く落としてしまいました。個人に関しては不甲斐ないシーズンでした。パリ五輪の結果に関しても、マイルリレーはメダルのことを考えてレースを運ぶつもりでいたのに、予選からプラス通過、決勝も6位と、まだまだチームとしての強さが足りない感じました。でも、それを確認できたことは収穫。まずは個人の力を上げて、また強い4人でメダルを目指してがんばります。
(アワードには)2年前にも呼んでいただきましたが、オリンピックの結果でこうして呼んでいただけたことを本当に光栄に思いますし、マイルチームとして4人全員が評価されたということがすごくうれしいです。この場に立った僕たちを見て、それに火がついて何人も立ち上がってくれれば、マイルはさらに強くなる。今度はメダルを掲げて、この舞台に戻ってきたいと思います。
2025年は自国開催の世界選手権。パリ五輪とは違った意味で、特別な大会になると思います。2021年の東京五輪に出られなかった悔しさもあるので、今度こそは出場し、個人とマイルで結果にこだわっていきます。そして、4年後のロス五輪へのいい流れを作れるような大会にしたいと思います
文:月刊陸上競技

佐藤拳太郎(富士通):男子4×100mリレー 6位入賞

【JAAF】

2024年は、個人種目に関しては何もできなかったシーズン。大事な試合にコンディションを合わせるというのは当たり前のことなので、それができなかったのはまだまだ甘いと強く感じています。パリ五輪に関しては、マイルリレーは3人のお陰で決勝に連れて行ってもらえたと、とても感謝しています。そのうえで、五輪の決勝の舞台は、私が五輪を目指したいと思ってから夢見ていた場所。その舞台を走ることができたのは、人生にとって価値のあるものだと感じています。ただ、目指していたメダルには到達できませんでした。銅メダルまであと2秒5。それを、日本のロングスプリンターたちと一緒にどれだけ縮められるかが、来年の東京世界選手権でメダルを取れるかどうかにつながるので、今一度、それぞれで準備をしていきます。
(アワードは)ここに呼ばれる選手にならないといけないと常日頃から考えていることなので、それを叶えられて光栄。それだけの期待をしていただけているということなので、結果で恩返しができるように、走り続けられればと思います。2025年に自国で世界選手権が開催されます。そういった挑戦ができる機会は、おそらく私の陸上競技生活ではこれが最後。そんな挑戦ができる場所にいられる自分をとてもうれしく思いながら、目指すところは世界選手権のメダル獲得なので、それを最優先にどれだけいい準備ができるかを考えています。それが次のロサンゼルス五輪、そして8年後のブリスベン五輪へとつながってくると思うので、強いマイルチームを世界に示す足掛かりとなる大会にできればと思います。
文:月刊陸上競技

※各受賞コメントは、日本陸連アスレティックス・アワード2024におけるスピーチをまとめています。また、パリオリンピック入賞報奨金授与者については、他の受賞と重複していない競技者を対象として終了後に実施した代表取材によるコメントを掲載しています。

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