読売巨人軍は21日、「VENUS ＆ GIABBIT　Winter Stage」を、KFC Hall＆Rooms(東京都墨田区)で開催し、第１部と第2部の２回公演で延べ550人のファンが来場しました。

　第1部は、子供たちを中心とした交流イベントで、ヴィーナスとジャビットはサンタクロースのコスチュームで華麗に登場。クリスマスソングのダンスレクチャーでは、子どもたちは難しい振り付けもヴィーナスメンバーのアドバイスで乗り切り、最後はステージ上で息の揃ったダンスを披露しました。

　ヴィーナスが３チームに分かれて行った借り物競争では、「合計で30歳になるお客さん」「野球とダンスが両方できる人」など、様々なお題が飛び交いました。「赤ちゃん」のお題を引いたチームは、寝ていた赤ちゃんを起こさないように、そっとステージ上に連れてくるなど、会場内の笑いを誘っていました。

　ヴィーナスダンススクール生の選抜チーム「REP」も先輩たちに負けまいと、日頃のレッスンの成果を発表しました。彼女たちはすでに、阪神タイガースWomenとの女子野球交流戦やヴィーナス30周年イベントなどの大舞台を経験しており、パワフルなダンスを堂々と披露しました。



　第2部では、ヴィーナスが東京ドームやヴィーナス公式Instagramなどでファンを魅了してきたダンスナンバーを披露して、会場は一瞬で熱気に包まれました。トークコーナーでは、メンバーが撮りためてきた写真や動画をスクリーンに映しながら、「他チームとのチア交流」「オフの過ごし方」「ヴィーナス30周年イベント」など、今シーズンの思い出を懐かしく振り返りました。

　イベント終盤には、2024ヴィーナスを１年間牽引してきた伊藤るうなキャプテンら10人の卒業が発表されました。涙を流すメンバーもいる中、一人ひとりがヴィーナスで得た経験や思い出を語り、支えてくれたファンや家族に感謝の気持ちを伝えました。

　伊藤キャプテンは「ヴィーナスで得た経験を財産として、これからも前進していきます。ヴィーナスの一員として5年間学んできたこと全ては、愛する後輩たちがいる2025ヴィーナスに引き継いでいきます。今後も熱いご声援をよろしくお願いします！」と涙交じりに締めくくりました。

　2025ヴィーナスから加わる新メンバー9人も紹介され、矢作明子・新キャプテンは「来シーズンは『VENUS PRIDE』という目標を掲げ、この21人全員でジャイアンツを勝利へ導きます。2025ヴィーナスのデビューを楽しみにしてください！」と力強く抱負を語りました。

　この日は、特典付きチケット購入者を対象としたイベントも行われました。公演前にはヴィーナス本人が１年間のご声援への感謝のメッセージを書いた直筆色紙を手渡しでプレゼント。公演後にはサイン会と撮影会が行われ、来場者は卒業生を含むメンバーらと交流しました。

　イベント終了後には、矢野謙次コーチがサプライズで駆けつけ、「ヴィーナスの皆さんは選手たちと同じジャイアンツ仲間だと思っていますし、東京ドームでのパフォーマンスをベンチから見るのを毎試合楽しみにしていました。卒業されるメンバーの皆さん、これまで本当にお疲れさまでした」と語り、卒業メンバー一人ひとりに花束を手渡してねぎらいました。

卒業したメンバーと、2025ヴィーナスの新体制は下記の通りです。
＜卒業　10人＞
〇伊藤るうな、新井みゆき、黒澤るうい、佐野鈴音、高橋ひかる、萩原ほのか、山口あみ、横山みゆう、吉澤歩乃花、吉村奈々
(〇は2024年度 キャプテン)

＜継続　12人＞
◎矢作明子、上野華菜、大倉かりん、高坂咲舞、善はるな、土原一花、鍋谷詩織、村上結萌、茂木みなみ、森山和奏、山田かのん、山本まなみ
(◎は2025年度キャプテン)

＜新入団　9人＞
石田望愛、指宿ひかり、川村朱利、生井彩花、原田遥南、正岡咲桜、松崎さや、杜下ゆり、押野さくら